鉄道旅行ブログの書き方。読まれる記事と読まれない記事を紹介します

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現地滞在
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今年一年、鉄道ブログや旅行ブログで何が読まれたのか、読まれない記事はなぜ読まれなかったかを分析しています。読まれる記事は「一般人も気になっていること」を題材にした記事。公開してから時間がたっても、検索エンジンからの流入が続きます。競合の多いネタを書くなら変化球を投げると吉。一番大切なのは「継続すること」で、そのために必要なことは何だろう?ブログを立ち上げている人のヒントになればうれしいです。

この記事では
・鉄道ブログを立ち上げたいけど何を書けばいいの?
・どういう記事が読まれたの?
・どういう記事が読まれなかったの?
・旅行記って書いても意味あるの?
・ブログはオワコンなんじゃないの?
・これからの時代はYouTubeなんじゃないの?
・全然アクセスが来ないんだけどいつまで我慢すればいいの?
こんな疑問に答えています。

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はじめに

交通機関に関するちょっとした情報を共有することで、読者の皆さんの旅のヒントを共有しようと始めたこのブログも、開始1年が経過しました。

1年続けてみて「読まれる記事」と「読まれない記事」についてなんとなくわかってきたので、私の一年の反省も込めて共有します。

なお、ブログを成長させるのに欠かせない「検索流入」には「SEO対策」が必須と言われていますが、私は特に何もしていません。なぜなら難しいから。Googleさんのサジ加減でひっくり返されるから。

気にしていては記事を書く手が止まります。

そんなレベルの内容ですので、ここに書かれていることがBestではありません。その点はご了承ください。

問題:この写真の記事は読まれるでしょうか?
答え:読まれません。

例えばこの記事がなぜ読まれないのか?読み進めていただければその理由がわかると思います。

読まれる記事

まずは難しいことを考えずに、実際に読まれた記事を見ていきましょう。当サイトでのランキング上位の記事から5つをご紹介します。※リアルなランキングは政治的な都合上で非公開です

偕楽園駅の話題

2021年は新型コロナウイルスが猛威を振るいました。鉄道業界でも多くの列車が運休となり、観光する雰囲気は全くありませんでしたね。

そんな中、茨城県水戸市内にある常磐線の偕楽園駅は、毎年梅まつりの時期に臨時営業することが有名で、2021年2-3月も営業していたのですが…

実は、JR東日本の公式サイトでも「2021年の偕楽園駅の営業」について全く周知されていませんでした

よって「偕楽園駅+営業している?」という疑問を持たれた多くの方がGoogle検索し、下記のサイトにアクセスが集中しました。

この記事の勝因は「必要とされているのに誰も書いていない情報を提供した」点にあると思います。

えきねっとトクだ値の話題

2021年は利用が落ち込む新幹線や特急列車に格安に乗れるきっぷが数多く登場しました。

そのうちの一つが「新幹線半額」で話題を呼んだ「えきねっとトクだ値スペシャル(50%引き)」でしたね。

このきっぷ、安いのはいいのですが、乗り遅れると特急券が無効で後続の自由席も利用できないなど、制約の厳しいことも有名。

で、実際に乗り遅れたor乗り遅れそうになった人の駆け込み寺になったのがこちらの記事でした。

この記事の勝因は「焦って今すぐ情報を知りたい人の役に立てた」点にあると思います。

あっ…トクだ値のきっぷを使うなら乗り遅れないでくださいね。皆様はこの記事のお世話にならないことをお祈りいたします。

東京近郊区間内で途中下車の話題

JRの乗車券は基本的に途中下車ができるのですが、例外の一つとして「東京近郊区間内で完結する場合」は途中下車できません。

東京近郊区間はどのあたりのことを言うのかというと「東京圏のSuicaの使える範囲全域」って…松本とか浪江まで含みます。広すぎますよね。なので「日常的な使い方であれば途中下車できない」ため、例外のほうが定着していると思います。

この記事では「東京近郊区間内の移動でも途中下車出来る小技」として、乗りもしない新幹線を経路上にねじ込む話を載せています

どうしても途中下車したい人がGoogle検索で入ってきてくれたと思われます。

この記事の勝因は「裏技を探している人の役に立てた点」にあると思います。

JAL「どこかにマイル」で狙いを外した話題

ここで飛行機関連で一つ。

JALの「どこかにマイル」というのは通常の半分以下のマイル数で日本のどこかに飛べる特典航空券。出発空港と日時を選択して検索すると4つの候補が表示されますが、最終的にどこになるかは申し込み後にJALが決めるというもの。

読者の多くは「沖縄」に行きたがるので、当初は「沖縄を当てる方法」について執筆する予定でしたが、見事に外して「旭川」になったという話です。

どこかにマイルを使った裏技を探している方がGoogle検索し、「狙いを外す」というパワーワードを気にかけてくれたのだと思います。

この記事の勝因は「どこかにマイルの裏技紹介サイトが多くひしめき合っている中で、裏技なんか通用しないという相反する情報を出した」点にあると思います。

いわゆる変化球ですね。

ブログの記事をアップする人はカッコつけが多いので、狙い通りになったら記事にするのに、狙いを外したらお蔵入りにする人も多いんですよ。当ブログでは世間体なんて気にせずにありのままを記載しますので、この話題も記事化に至りました。

東京メトロと都営地下鉄の乗り継ぎ運賃の話題

東京メトロと都営地下鉄を乗り継ぐと70円の割引を受けることができます。

これについて書いた記事が多く読まれていて、Google砲(一部の方におすすめ記事として掲載されること)を着弾しました。

両路線間の乗り継ぎ割引を活用した節約方法はこの世に山ほど記事がありますので、真正面から勝負しても勝ち目がありません

そこで、題名を変えてみました。

東京メトロと都営地下鉄の乗り継ぎ割引の存在を知っている人を敢えて外しています。

なんか改札機にタッチしたら54円しか引かれなかったんだけどナニコレ?という一般の利用者の疑問解決を目的に書いた記事になりますが、アップ直後に鉄道マニアの方にも多数読んでいただいた結果、Google砲の着弾に至ったものと思われます。

この記事の勝因は「知れ渡った内容へのアプローチにひねりを加えた」点と考えています。

読まれない記事

続いて、恥ずかしながら読まれなかった記事も惜しみなく共有いたします。

日立の桜の話

茨城県日立市のウリは「海と桜」です。

ハーフマラソン「日立さくらロードレース」では、満開の桜の下をスタートして、海沿いのバイパスを走ります。

この記事では「日立駅前の平和通りの桜が咲いている」ことに乗っけて「茨城交通バス」の紹介をしたのですが、完全に不発に終わりました。

この記事の敗因は「桜はどこにでも咲くし、知りたくもない情報をドヤ顔で書いた」点と思います。

確かに日立の桜は迫力があります。でも、桜は日本中で咲きます

しかも茨城交通バスに関しても情報が薄いし、「神峰営業所」なんて聞いてもどこだよと。興味ねぇしって話ですよね。

しかも「日立+桜」では競合がたくさんいるのに、何のひねりもない

日立の話題なら桜ではなく海に着目すべし。特に鉄道ブログであれば「日立駅」がポイント高いと思います。

道の駅の話題

全般的に読まれなかったのが「道の駅」の話題です。

例えば下の記事。

この記事では「道の駅ひたちおおた」には水郡線を使ってもアクセスできることを書いていたのですが、残念ながら読まれませんでした。

この記事の敗因は「需要がない」点に尽きます。

だって鉄道で行かないですもん。

ちなみに道の駅としてまぁまぁ需要があるのは「伊東マリンタウン」でした。伊東駅からのアクセスについても触れていて、「とりあえず伊東まで行くけど時間の過ごし方がわからない」という人の需要に応えられたのかもしれません。

ただこれはね、書いてみないとわからない

地域の強みが惜しみなく投入されている「道の駅」は旅行者もタダではスルーできない魅力的なスポットなので、今後も積極的に取り上げていきたいと思います。

一番列車の話題

私は鉄道が好きなので、新線開業や新種別登場時は可能な限り乗るようにしています。品川駅乗り入れの「特急ひたち」、仙台駅乗り入れの「特急ひたち」、新青森乗り入れの「はやて」などは、一番列車を捕まえています。

下記の記事もそれらの一環。いまや東北新幹線の主力となった「E5系はやぶさ」の東京発一番列車に乗った記録ですが…

壊滅的に読まれません。笑

この記事の敗因は「誰も知ろうとしてない」点にあると考えます。

読者が知りたいのは「E5系はやぶさ」についてであり、「E5系はやぶさの一番列車」ではないのです。一番列車に乗ったというのは、単に乗った本人のマウントに近い自己満足であって、第三者にすれば「それがどうした??」という世界なのですね。

実はこれ、私だけではありません。有名YouTuberの皆様も一番列車の話題を取り上げがちですが、再生回数が回るのは最初だけ。継続的にみられるコンテンツにはなりにくいんですよね。

でもやっぱり一番列車には乗りたいので、今後は一番列車に乗るときは「取材は控えめに乗車自体を楽しむ」ようにします。

ちなみに私が一番嬉しかった一番列車は「特急ひたち3号(2020年3月14日)」です。被災した身として、本当に生きててよかった、信じていてよかった。ありがとうって言いたい。

ひたち3号に比べれば、他の一番列車は足元にも及びませんし、超えてほしくもありません。

鉄道ブログの書き方

1年間続けてみて、先輩ブロガーの仰っていることが何となく分かった気がします。

いや、半分くらいです。

とりあえず書いてみますね。

YouTubeとブログの違い

動画の世界では鉄道系のYouTuberが多数活躍されています。私も大好きで、頻繁にみています。

地理の先生顔負けの解説付き「スーツ」さんや、企画ものが得意な「西園寺」さんや「綿貫渉」さん、ちょっとマニア寄りの「がみ」さんなど、挙げ始めたらきりがありません。

このような世の流れの中で「ブログはオワコン」と言われます。

その中の一つに「これから稼ぐならYouTube」という理論がありますがこれは間違いです。

YouTubeは「なんとなくダラダラ」見るものです。視聴者には特に明確な目的はありません。

一方、ブログは「困っているときの問題解決」のために読まれるのです。読者の目的が明確です。

もし悩み事があるときに真っ先にYouTubeで検索している人がいたら、一部の例外を除いて非効率なのでやめたほうがいい。

ここにYouTubeとブログの大きな違いがあります。

YouTube=目的なくダラダラ見る
ブログ=問題解決のために読む

よって、YouTubeの台頭でオワコンなのはブログではありません。どちらかというとテレビです。

一般人にわかるレベルで記事を書く

鉄道の話題でブログを書く場合、特に鉄オタの場合はマニアックな情報を満載にしてしまいがちなのですが…

ブログを読みに来てくれる大半の人は「一般レベルの人」なんです。

日中はすべてのE531系基本編成が土浦止まりとなり、土浦以北は付属編成での運転となります。

という記述を見れば、鉄オタは一瞬ですべてを察して泣き崩れますが、一般人には分かりにくい

2022年3月12日のダイヤ改正において、常磐線は大幅な減便・減車となります。東京方面からの日中の全ての普通列車は土浦止まりとなり、土浦以北は5両編成での折り返し運転となります。日中は必ず土浦駅での乗り換えが必要になります。同一ホームでの乗り換えなので階段を渡る必要はありませんが、土浦以北の短編成化により混雑が予想されるうえにグリーン車の連結がなくなることから、着席利用を前提とした長距離利用者にとっては利便性が大幅に低下することになると言われています。なお、5両編成の車両を新たに捻出する必要があるため、土浦以南の15両編成による運転が縮小されることも予想されています。

一般レベルまでかみ砕いて、鉄分を抑えてあげてください。

読者の立場に立って、わかりやすさを第一に書いていってあげる。ついでに文字数も稼げちゃうので一石二鳥ですね。

誰かの役に立てる記事を書く

記事を書く時には、どんな人が読んでくれるのかな?というのを意識しながら書くといいですよ。

例えば、東京から名古屋まで青春18きっぷで旅をするとします。この時のエピソードを

  • 東京から名古屋まで青春18きっぷで行ってみた
  • 静岡が長くてつらかった

という着眼点で旅行記風に纏めるのはYouTubeでは全然アリなのですが、ブログでは厳しい

誰が何に困って読むのかわかりませんよね。そうではなくて、例えば…

  • 東京ー熱海間の景色がいい区間はここだ!
  • 普通列車グリーン車のオトクな乗り方
  • 青春18きっぷで特急踊り子に乗れる?※乗れません
  • 浜松ー豊橋間の乗車率と着席利用のコツ
  • 東海道本線でトイレがついている車両はこれです
  • ホームライナー浜松3号の特徴とライナー券の取得方法
  • 豊橋ー名古屋間の新快速列車のおすすめ座席

などと書いてあげれば、誰が何に困って読むのか明確ですよね。

ぜひ参考にしてみてください。

最も大切なのは「継続すること」

これはよく言われることですが…

ブログで最も大切なことは「継続すること」と言われています。

継続することで検索エンジンから「生きているブログであること」を認知され、検索順位が上がりやすくなります。

逆に言えば、ブログをはじめてから約半年間は、Google検索からはほとんど誰も見に来ません。

タイトルをそのまま入力して検索してもヒットしません。壊滅的です。

だからこそ、もし少しだけ書いてみて「文章書くのは苦痛だな」と思ったら、すぐにでもやめたほうがいいです。間違いなく耐えられません。ブログには向き不向きがあることを知ってください。誰もができる技ではありません。

逆に「文章にまとめるのって楽しいね」と思えるのであれば、最初は誰からも読まれなかったとしても、自己満足でもいいので諦めずに続けてほしい

しばらく書き続け、認知され始めると検索結果に自分の記事が表示されるようになります。

それまでは辛抱です。というか、楽しいのであればそれでOKです。続けましょう。

この記事の冒頭で細かく「こうすれば読まれるみたい」と書いてきましたが、一番大切なのは継続すること。繰り返しとなりますが、継続こそが宝です。

共に頑張りましょう。

いや、楽しみましょう。

ではまた。

編集後記
読まれる記事をドヤ顔で紹介するのはブロガーあるあるなのですが、読まれない記事を紹介するのって勇気がいりますよね。一年間やってきた反省会の意味を込めて共有しようと思い、書いてみました。まぁ…サーバーの借り方がわからなかったり、ドメインの設定がわからなかったり、突然ブログにアクセスできなくなったり…この一年間でいろいろありましたが、趣味の延長とはいえ読者の皆様にお役に立てるような情報を書いてきた筆者にとって、多くのアクセスを頂けることは皆様の想像以上に励みになっています。当ブログをお読みいただき、誠にありがとうございます。今後ともよろしくお願いいたします。

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