【落ち着け】えきねっとトクだ値の指定列車に乗り遅れそうでも、50%引き(トク50)なら変更しない方がいいかも

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鉄道
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乗り遅れて泣きそうな方へ
お手持ちの「えきねっとトクだ値」が乗車券付きである場合、紙くずではありません。残念ながら特急券部分は無効ですが、乗車券部分は生きています。損失を広げないよう、落ち着いて行動してください。

えきねっとトクだ値は通常のきっぷと異なり制約が多く、乗り遅れると特急料金部分が無効になります。しかし、乗車券は有効ですので紙くずではありません。特に割引率の大きいトクだ値(トク50)の場合は、乗り遅れそうなときに慌てて無割引のきっぷに変更しない方が良いです。詳しく説明します。

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新幹線や特急列車に半額で乗れる「トク50」

JR東日本を中心に、新幹線や特急列車に最大半額で乗車することが出来る「えきねっとトクだ値」が発売されています。最大の割引率を誇る「お先にトクだ値スペシャル50%引き」(以下、トク50)であれば、東京ー仙台間が5,000円台、東京ー新函館北斗間が11,000円台など、中距離高速バスや航空機にも対抗できる値段設定になっています。

一方、トク50は乗車21日前に受付が締め切られます。21日前を過ぎても変更はできますが、直前になると変更先にトク50の設定がないと差額を支払うことになります。特に当日変更となると無割引のきっぷしか受付がありませんので、予定が許される限りトク50で予約した列車に乗車しましょう。

乗り遅れても「乗車券は有効」

とはいえ、当日の急な予定変更や、乗車時間の勘違いなどで乗り遅れることもあります。そうなると無効になってしまうのか?というと、半分正解で半分間違いです。

えきねっとトクだ値の金額は、乗車券部分と特急料金部分に分けることが出来ます。乗車券とは、A駅からB駅まで移動するのに必要な金額、特急料金とはA駅からB駅まで早く移動するための特急列車等に乗るためにプラスで必要な金額です。

指定列車に乗り遅れた場合、特急料金部分は無効となりますが、乗車券部分は当日限り有効です。乗車券部分は生きているので、紙くずではありません。新たに特急券のみを買い直せば、当日の後続列車に乗車することが出来ます

乗車券として利用できますので、特急券の買い直しが惜しければ普通列車で移動することも可能です。ただし途中下車は出来ません。

なお、払い戻しは一切できなくなりますので、旅行を中止すると紙くずとなります。

予定が変わったら

ここからが本題です。

当日になって予定が変更になり、指定列車に間に合わないことが判明した場合はどうでしょうか。

先にも述べたように、えきねっとトクだ値であっても発車前(かつ受け取り前)であれば変更が自由に出来ます。よって、指定列車の発車前に間に合わないことが分かった時点で、変更した方がトクです。

しかし、トク50の場合にはそうとは言い切れません



直前の変更は無割引になる

当日の変更となると、変更先にえきねっとトクだ値の設定がありません。そのため、予約したチケットの割引率が何であろうと、変更すると無割引になります。

それでもえきねっとトクだ値のきっぷが無効になるくらいなら変更した方が良いのでは?と思うかもしれませんが、それは違うことがあります。

東京ー仙台間を例に、考えてみましょう。

東京ー仙台間は、通常料金できっぷを発券すると10,890円となります。トク50で乗車すると5,440円となりますので、間に合うなら乗ってほしい。

どうしても間に合わない事実があったとすると、別の列車に乗ることになりますので、特急料金部分を新規に買い直す(4,840円)ことになります。しかし、乗車券はそのまま使えますので、合計金額は10,280円となります。

つまり、トク50の場合は指定列車に間に合わないことが事前に分かったとしても、下手に変更せずに列車を見送り、特急券のみを買い直した方が安い、ということになります。

とりあえずトク50はキープすべし

もし、時間が分かっていなくても、そこに行く用事が明らかであるのであれば、とりあえずトク50を予約しましょう。

その後予定が変更になり、かつ指定列車にどうしても乗れなくなったのであれば、予約の取り直し時点でトク35やトク15が残っていればそちらに変更し、当日であれば特急券のみ買い直した方が良いです。

とにかく早めに計画がカギ。可能な限り妥当な時刻の列車でトク50を取ってしまいましょう。



注意点

いくつかの注意点があります。

最終列車のワナ

指定列車が最終列車の場合、後続列車が存在しないことになります。この場合、乗り遅れ=きっぷは紙くず、となりますのでご注意ください。

万が一最終列車に乗り遅れそうになったら、発車時刻6分前までに、変更してください。予定が分かっていなくても、翌日の新幹線に一旦予約変更をかけてください。通常はえきねっと特典が適用されて何度でも列車変更できますので、適当な時間のやつで構いません。

途中下車できない

乗り遅れても乗車券部分は有効ですが、通常の乗車券とは異なり、有効期間は1日で、途中下車は出来ません。普通列車で長距離移動することになる場合は、注意が必要です。

まとめ

えきねっとトクだ値の指定列車に乗り遅れそうになったことを考えて、以下の知見を得ました。

  • 大原則として、乗り遅れるな。
  • 乗り遅れても、乗車券部分は当日限り有効
  • 特急券部分は新たに買い直す必要がある
  • トク50の場合は、発車時刻前であっても下手に変更せずに特急券を新たに買い直した方が安い

今回は乗り遅れることを前提に書いていますが…

ちゃんと指定列車に乗ってください(笑)

それが一番効率的です。

ではまた。

編集後記
コロナ禍で新幹線が苦戦しています。この記事を最初に執筆したころには、乗車率0%の東北新幹線が走ったことが話題になっていました。コロナ禍で乗客がまばらであれば、指定した列車が行ってしまっても買い直せばいいし、確保していた指定席が空席のまま走っていても気にする必要はありませんでした。しかし、最近は乗客が増えてきていて、指定席の買い直しも思い通りにできないことがあるし、あなたが持っていた、本来乗るべきだった指定席を必要としている人がいるかもしれません。混雑する時期(多くの列車が満席になる時期)であれば、金銭的に多少損をすることになったとしても、他の人のために変更してあげてください。臨機応変にご協力をお願いいたします。

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