特急ひたちに使用されるE657系には2列1セットの窓が使われています。窓枠の席を把握する方法を示しますが、複雑なのでこの記事をご参考ください。基本的には仙台側の車端部から2列ずつ数えれば窓枠の位置を判断できます。ちなみに海側はA席です。
常磐線の特急は全席指定席です
常磐線に使用されている特急車両は全てE657系に統一されていて、「ひたち」「ときわ」ともに例外なく、この車両が来ます。

すべての車両が指定席になっていて、基本的には指定した席以外に着席することはできません。
厳密には座席未指定券を買えば空席を利用できますが、お客さんが来る度に移動しなければなりません。
特に直前に飛ぶように席が売れる常磐線特急では、いつの間にか座る席がなくなることもありますから、必ず指定を取るようにしましょう。
…ということで、予約のタイミングでどの座席に窓枠があるのかなど、座席の特徴を知っておくと便利ですよね。
このページでは「窓枠の有無の見分け方」を伝授しますので、ぜひご活用ください。
E657系の基本
E657系は10両編成です。5号車がグリーン車で、他が普通車です。覚えておくべき情報は下記の通り。
- 品川方面の先頭が1号車
- 品川方面の前方が1番席
- 仙台方面の前方が2列窓*
※ただし1号車を除く
これだけ覚えておけば、窓枠席を指定して後悔することはありません。もちろん、窓枠席を狙いたい場合にも有効です。

品川方面の先頭が1号車
必ず「品川方面の先頭が1号車」になります。例外はありません。
首都に向かうほうが1号車、東京がてっぺんだから1番。
じゃあ土浦とか勝田とか高萩とかいわきとか仙台は底辺なのかというと、そうではないです。単なる覚え方の問題です。いや、それで覚えてもらえるのであればそれでもいいです。
品川方面の前方が1番席
必ず「品川方面の前方が1番席」になります。例外はありません。
首都に向かうほうが1番席、東京がてっぺんだから1番。
じゃあ土浦とか勝田とか…ではないです。
仙台方面の前方が2列窓
ここが最大のミソです。「仙台方面の前方が2列窓」で、一部例外ありです。
基本的には1号車を除き、仙台方面の端っこから2列窓が並んでいて、最後の1席が残ってしまった場合は1席用の小さい窓になる、という規則性があります。
注意すべきなのは、席番号が奇数とか、偶数とか、その見方では判断できないという点。
これらことを踏まえて、先に進みましょう。

窓枠のない席の見分け方
えきねっと、または指定席券売機の座席指定画面を開きます。
1号車以外
1号車以外であることを確認します。
座席番号の大きい方(仙台方面)を探し、そこから2席ずつ数えます。
品川方面に向かうなら、座席番号が最も大きい席(後方)が窓枠のない席で、そこから2席ずつ、窓枠のない席が並びます。最後の1席余った場合は、小さい窓(1列用)の席になります。
仙台方面に向かうなら、座席番号が最も大きい席(前方)が窓枠のある席で、そこから2席ずつ、窓枠のある席が並びます。
最終的に品川側最後尾が1列余ったら、そこは1窓席になります。
号車によって座席の列数が異なりますので、座席番号の偶数番や奇数番で判断できませんので注意です。

下図は【仙台→品川】の特急ひたち26号の例になります。

※現在は画面が変更となっております(座席配置は変更なし)
1号車の場合
ちょっと厄介なのは1号車の場合です。
E657系の先頭車両は1号車も10号車も全く同じ作りになっていて、1号車は10号車をひっくり返して連結しています。そのため、1号車に限り、2-10号車の法則が当てはまりません。
1号車の場合は、一番小さい席番号(品川方面の先頭)から2席ずつ数えて判断しましょう。
いまだに私でも1号車を指定するときに間違えることがあるので、基本的にはオススメしません。
窓枠のある席について
窓枠がある席のデメリット
ご存知の通りですが、窓枠があると景色が大きく遮られます。何も知らずに乗って目の前に窓枠があるとがっかりしますよね。
また、自分の背もたれの横に小さい窓枠がきますので、後ろの席から窓際においてある小物類が丸見えになります。
窓枠がある席のメリット
一方、窓枠のあるメリットもありますよ。
窓枠には荷物や上着かけるためのフックが付いています。窓枠がある席に座れば、目の前にフックがある状態になりますので、荷物が多いときに便利ですね。
また、窓枠があることで、テーブル上でデスクワークをする際にホーム上から覗かれにくいとか、光の影になって丁度いいとか…
前の席との間に窓枠があることで、窓枠越しに前の人の様子が見えなくなり、気が散らないとか、細かいことを挙げればいくらでもありますが…
ちょっと無理があることは自覚しております。笑
海側はA席、山側はD席
おまけ情報ですが、常磐線は海沿いを走り、景色がいいです。
海を見たい人はA席を指定すると、東側の座席を確保することが出来ます。
なお、朝に海側に乗るとただまぶしいだけというオチもありますので、よく考えてご指定ください。

モハは2-3号車、6-9号車
こちらもおまけ情報。鉄道車両にはモーターが付いている車両とついていない車両があります。
モーターが付いている車両をモハといって、走行音を楽しみたい鉄道ファンはモハを選ぶ傾向があります。
E657系の場合は、2-3号車と6-9号車がモハになります。
逆に、先頭車両・最後尾車両とグリーン車(5号車)とその隣(4号車)にはモーターが付いていないので、静かに過ごしたいならこちらをお勧めします。
私のお気に入りは先頭車両の先頭側ですね。最もモーターから遠くて、車輪が線路を刻む音も「タタン」だけなので…伝わらないと思うのですが…

まとめ
特急ひたちに使用されている窓枠について、下記の知見がありますのでご参考ください。
- 仙台方面の先頭が号車も席番も大きい
- 仙台方面の先頭から2列用の窓が並んでいる
- 1号車は難しいからとりあえずやめておく
窓枠をうまく避けて、快適な常磐線の旅をお楽しみください。
えきねっと
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ではまた。