今からおよそ10年前に運転を開始したE5系新幹線「はやぶさ」。運転初日の下り一番列車に乗りましたので、そのときの様子をお届けします。
はやぶさ1号は指定席争奪戦
2011年3月5日にデビューするはやぶさの1番列車指定席は「どうせ鉄オタに全部持っていかれて終わりだろ、あぁあ、なんかねぇ」というのが当時の私の感覚で、どちらかというと冷めていました。
案の定、指定席は数秒で完売。えきねっとの事前予約と窓口の10時打ちですべて発売済みになった模様です。
そして、デビュー前日。その日は越後中里までスキーに行っていたのですが、帰りの上越新幹線車内である法則を思い出しました…
人気列車の指定席は、発売開始日の夕方、乗車3日前、前日、当日にキャンセルが良く出る
まぁ、さすがにこれは空いてないだろうなと、興味本位でえきねっとを覗いてみたら…
空いている!しかも妻の分も隣でとれる!(※当時子無し)
ということが分かり、慌てて予約して、降りた大宮駅で発券したのを覚えています。
東京駅から乗車
通常、東京駅から東北新幹線に乗車することはしません。なぜなら、東京ー上野間で特急料金が200円上がるからです。お金は大事ですから、普通なら上野まで山手線で移動します。
しかしはやぶさは上野駅に停車しませんし、どうせなら始発駅から下りの1番列車に乗りたくなってきたので、東京駅から発券しました。
東京駅の空席案内で、はやぶさ1号は全×になっていました。意外と「はやて」も健闘しています。
東京駅のカウントダウンもゼロの表示。
そして、ホームに上がるとこの感じに圧倒されます。何かの列車がデビューする瞬間には立ち会ったことがなかったので、正直びっくりしました。
もうね、アイドルですね。一般人が写真を撮れる隙間なんてありません…
当時はこまちとの連結もなく、10両編成で走っていましたね。
乗り込むと平穏
車外ではついに新幹線の前に転落する人が発生。発車が遅れる始末。今では「撮り鉄が…」と叩かれることが多いですが、その状況は当時から続いているようです。
しかし、乗り込むと車内は平穏。
列車は新青森行きです。当時はまだ、新函館北斗はおろか、新青森に延伸して間もない頃でした。
車内は意外と落ち着いていて、窓側にも人がいない空席も目立ちました。きっぷだけ取って満足する人もいるんですね。
あっという間に仙台着。
※車内の写真には自分たちが映り込んでいるので割愛します。当時はブログに上げることを想定していませんでした。
仙台で降りるとき
ビックリしたのは仙台で降りるときに車内でささやかれたひとこと。
「えっ、なんでここで降りるの??(普通新青森まで行かない??)」
いやいや、仙台に実家があるの。だから降りるの。
それにしても長すぎるノーズに見慣れませんでした。この鼻がなければ、もっと人が乗れるのに、とも思っていました。今では普通ですよね。
仙台駅にて、自慢げにインタビューに答えるお客さん。話を聞いているマスコミの方も嬉しそうでした。
あれから10年です
新青森に向けて発車していくはやぶさを見送る人たち。
まさかこの6日後、あんなことになるとは思いもしませんでした。
2021年2月に起きた地震も突然で、3.11を経験した多くの人が当時の悪夢を思い出したと思います。東北新幹線も被害を受け、一時運行不能になりました。(3月下旬に全面復活)
定期的に災害対策を見直すと同時に、これからも東北新幹線が地域の活性化に活躍してくれることを願います。