青森と函館を結ぶ津軽海峡フェリーは、両都市間を安価かつ快適に移動する手段として、新幹線が開通した今でも選ばれています。この記事では、青森駅から津軽海峡フェリーターミナルまでのアクセスについて記載しています。青森駅からフェリーターミナルまでは(1)ねぶたん号、(2)青森市営バス、(3)徒歩から選択することができます。楽に移動できるのは(1)ねぶたん号ですが、本数が限られます。(2)青森市営バスを賢く利用すると最も安くバスで移動することができます。深夜便利用などで公共交通がない場合、体力に自信があれば(3)徒歩での移動も可能ですが、24時間営業のターミナルに残った方が健全でしょう。なお、東北新幹線新青森駅からは(1)ねぶたん号が利用できます。
津軽海峡フェリーの概要
津軽海峡フェリーは、青森県と北海道を結ぶ航路で、青森ー函館間の津軽海峡ロードと、大間ー函館間のノスタルジックロードを運航しています。
2023年10月からは、青森ー室蘭間の新航路を設定する予定です。
北海道新幹線が開業し、フェリーに逆風が吹き荒れる…
かと思いきや、青函トンネルを通る鉄路が新幹線になったことでコストが跳ね上がり、それを避ける人たちがフェリーを選択することが多くなっているようです。
自動車を使わず、公共交通機関でフェリーターミナルまでやってきて、自動車無しで乗船することを「徒歩乗船」と言います。
このブログでは3本立てで青森ー函館間のフェリー移動について解説しており、本ページでは「青森駅から青森フェリーターミナル」の区間を解説しています。
解説津軽海峡フェリーに関する記事をお探しであれば、以下のほうが詳しいです。本記事は、青森駅とフェリーターミナルの間の移動に焦点を当てています。
徒歩での乗船が増えるなか、みなさまのご不安解消になれば幸いです。
青森駅から青森フェリーターミナルへのアクセス方法
青森駅と青森フェリーターミナルの間は、3つの行き方があります。
バスの種類 | 運賃 | 乗車時間 | ターミナルまで | 運行時間帯 | 備考 |
ねぶたん号 | 300円 | 約12分 | 直通乗り入れ | 日中のみ | ※本数が限られます |
青森市営バス | 260円 | 約15分 | 下車後徒歩10分 | 幅広く運行 | ※200円で移動する方法があります |
徒歩 | 0円 | 約50分 | ー | 24時間 | ※無理に歩かなくてもターミナルに留まれます |
「ねぶたん号」を利用する
ターミナルに直接乗り入れる
バスでのアクセス方法は2種類あって、まずは「ねぶたん号」について解説します。
バスの種類 | 運賃 | 乗車時間 | ターミナルまで | 運行時間帯 | 備考 |
ねぶたん号 | 300円 | 約12分 | 直通乗り入れ | 日中のみ | ※本数が限られます |
青森市営バス | 260円 | 約15分 | 下車後徒歩10分 | 幅広く運行 | ※200円で移動する方法があります |
徒歩 | 0円 | 約50分 | ー | 24時間 | ※無理に歩かなくてもターミナルに留まれます |
「ねぶたん号」は、津軽海峡フェリーの青森ターミナル内に直接乗り入れています。ねぶたん号の運賃は300円均一です。
これでいいんじゃない?と思われるかもしれませんが、難点が一つ。
本数が限られる
本数が少なく、運行時間帯も昼間に限られています。
24時間運航を続けているフェリーへの接続手段としては、これだけでは足りない印象です。
時間が合えば活用しましょう。
「青森市営バス」を利用する
本数が多い
ねぶたん号の運行本数の少なさを補ってくれるのが、「青森市営バス」の沖館・新田線です。
バスの種類 | 運賃 | 乗車時間 | ターミナルまで | 運行時間帯 | 備考 |
ねぶたん号 | 300円 | 約12分 (徒歩なし) | 直通乗り入れ | 日中のみ | ※本数が限られます |
青森市営バス | 260円 | 約15分 (徒歩約10分) | 下車後徒歩10分 | 幅広く運行 | ※200円で移動する方法があります |
徒歩 | 0円 | 約50分 | ー | 24時間 | ※無理に歩かなくてもターミナルに留まれます |
こちらも本数が多いとは言えませんが、観光だけではなく通勤通学需要にも対応する路線なので、運行時間帯に幅があります。
青森駅東口を出発後、駅を大きく迂回するルート上の市街地で乗客を拾いながら西口側に回り、フェリーターミナルに近い「新田」バス停に向かうため、「ねぶたん号」と比べるとやや時間がかかります。
新田バス停で下車。青森駅からの運賃は260円です。
徒歩10分でのアプローチが必要
降りたらバスが進む方向に歩いていきます。
しばらくすると立体交差の信号にぶつかりますので、フェリーふ頭方面に右折します。
するとほどなくしてフェリーターミナルが見えてきます。入口にはファミリーマートがありますので、ドリンクなどを調達しておきましょう。
車のレーンが並んでいますが、徒歩乗船の人はレーン左側の歩道を歩いていきましょう。
徒歩10分程度で到着。
天気が良ければ気持ちよくアクセスできるルートですが、雨が降っている中で荷物が多いと大変かもしれません。
徒歩で行く
津軽海峡フェリーによると、青森ターミナルは青森駅から徒歩45分とのこと。
…っておい!そんな歩けるか!!
って思いますよね。
もし深夜便の利用などで公共交通機関がない時間に到着してしまった場合、体力に自信があれば歩いてもいいですが、ターミナルが24時間空いているので、留まるのもアリでしょう。
ターミナル内は寝泊り禁止ですので、行動はわきまえましょう。
ちょっとお得な情報
青森市営バスでフェリーターミナルに向かう際(またはその逆)で使える、ちょっとおトクな小技を紹介。
実は青森市営バス、青森駅から乗る場合と、新町一丁目(駅から1つめの停留所)から乗る場合とで、60円も運賃が変わります。
駅から直接向かう場合は青森駅から乗車した方が良いですが、前泊などで青森市街地に滞在している場合は「新町一丁目」バス停から乗車してみてください。
新町一丁目は街中のアーケード街にあります。前泊後、朝に飛び乗りたいなら、アーケードに面しているダイワロイネットホテルなどが便利かもしれません。
私はドトールで朝ごはんを食べた後に乗りました。同店舗の目の前(道路反対側)です。
>> ドトール青森新町通り店
新青森駅から青森フェリーターミナルへのアクセス方法
東北新幹線で青森入りする場合、新青森駅の利用となります。
新青森から青森フェリーターミナルまで直接行くことができますが、その場合は「ねぶたん号」の利用となります。
バスの種類 | 運賃 | 乗車時間 | ターミナルまで | 運行時間帯 | 備考 |
ねぶたん号 | 300円 | 約9分 | 直通乗り入れ | 日中のみ | ※本数が限られます |
青森駅からねぶたん号を利用する場合と同様に、本数が少ない点に気を付けて活用しましょう。
新青森駅で時間ができてしまうと…周辺はあまり栄えていないので、あらかじめ過ごし方を考えておくことをオススメします。
青森フェリーターミナル内の様子
青森ターミナルはフェリーの運航と同様に24時間営業です。
セルフチェックイン機
インターネットでの決済が済んでいればQRコードをかざすだけの簡単手続きです。
新型コロナウイルス感染防止対策の一環として、体調確認があります。その場で体温を測定することはなく自己申告制ですが、体調がすぐれないときは乗船を控えましょう。
売店もあります
ターミナル内には売店もあって、フェリー関連グッズなどの記念品をゲットできます。なお、2021年5月現在、現金決済のみとなっています。
寝泊りは禁止です
ターミナル内にはひじ掛けのないタイプのベンチがずらりと並んでいて、深夜便の待ち時間にも快適に過ごすことが出来そうですが、寝泊りは禁止と明記されています。
搭乗口
乗船は3階の搭乗口から。乗船券に印刷されたQRコードをかざして通り、ボーディングブリッジを歩いて乗り込みます。まるで飛行機みたいですね。
フェリー乗船後の様子は、下記の記事をご覧ください。
まとめ
青森駅・新青森駅から津軽海峡フェリーへの乗船ルートについて、以下の知見を得ました。
- 青森駅からフェリーターミナルまで、徒歩約50分の距離がある
- 青森駅から「ねぶたん号」が利用できる【ターミナルに直接乗り入れる】
- 青森駅から「青森市営バス」を利用できる【本数が多い】
- 新青森駅からも「ねぶたん号」が利用できる
津軽海峡フェリー
>> こちら
津軽海峡フェリーを利用した際のレポートは
>> こちら
津軽海峡フェリーから函館駅までの移動に関しては
>> こちら
ではまた。