新幹線普通車両3列席の真ん中「B席」は、そのほかの席と比較して2-3cm程度広いと言われています。テーブルを見ていただくと、そのことがよく分かります。B席が広いことを信じてもらえない人に説明する際にも使える写真をご用意しましたので、ご興味があれば先へお進みください。
新幹線の座席配置
一部を除き、新幹線の座席配置は3列-2列になっています。A-B-Cの3列配置とD-Eの2列配置の間に通路があります。
こうみると、B席はA席とC席に挟まれ、窮屈に感じますよね。

窓も遠ければ通路にも出られない。ひじ掛けはA席の人と奪い合いながらC席の人とも奪い合う。そして、寝るときも垂直に…
…しかし座席指定料金は普通席内であればどの席を取っても同じ料金。であればB席を指定するのはもったいないのではないか?と思いますよね。
であればB席は存在してはいけない不公平な座席なのではないのか?
B席をよく見てみよう
結論から言うと、B席はほかの席よりも広めに作られています。
誰も乗っていない空いている新幹線車内。B席をよ~く観察してみましょう。

さすがにこの写真では分かりにくいですが、

さぁ、この写真ではどうでしょうか?
この時点で分かる人には分かります。
テーブルを見てみよう
それでは誰にでもわかるポイントを見ていきましょう。
ポイントとなるのは「テーブル」です。

通常の座席は上のような感じですが、B席は…

分かりますか?
格納されている状態でテーブルを見てみると、座席幅がテーブルに対して広く、左右に余裕があることが分かります。
テーブルの大きさは全席共通なので、この余裕こそがB席が広い証です。
B席の役割は激減!?
2021年。コロナ禍の影響で移動需要が激減し、新幹線の乗車率も軒並み下がっています。
以前は満席になることが多かった幹線路線でも、今では満席になることはほぼありません。こうなると人気のないB席が空くことも多くなっています。
A席とC席に人が来ないことを見越して、最初からB席を指定している強者もいらっしゃいますが。笑
3人家族で乗車ならお父さんがB席!!
それでも3人家族で新幹線を利用する場合などにはB席を利用する人も出てきますよね。
そういうとき、中央席にお子さんを座らせてしまうこともありますが、一番広い席に一番小さい子を座らせるのは何となくもったいないですよね。
これからは一番体格の大きいお父さん(偏見)がB席を頂き、窓側に座ったお子さんと共に列車旅を楽しみましょう。お母さんは通路側でおやすみなさい。
B席を使った、隣に人が来ない技術!?
余談ですが、新幹線で隣に人が来ない確率を上げる手法でB席をうまく使うことが出来ます。
一般的に新幹線の座席はE席が真っ先に埋まります。次にA席が埋まります。そのあとC席とD席が埋まり、最後にB席…(やっぱりBは一番人気がない)、という傾向があります。
もちろん通路側が好きという人もいますので一概には言えませんが、一般的な傾向として述べています。
満席になるような混雑時は通用しませんが、そうではない中途半端に混んでいるときは、隣に人が来ない確率を上げる目的で、
- Cだけが埋まっている3列席のAを取る
- Aだけが埋まっている3列席のCを取る
という手法があります。
これは、B席にだけは座りたくないという人間の心理をうまく使った方法です。最後までB席が残り続けるので、満席近くにならない限り、隣に人が来る可能性は低くなります。
ちなみに、
- 誰も座っていない3列席のAを取る
- 誰も座っていない3列席のCを取る
という手法をやってしまうと、2人グループのお客さんが隣に座られる可能性があるのでお勧めできません。Bだけが残っている、という状況を作り出すのがコツです。
まぁ、ここまで混みあう新幹線に1年以上乗っていないのが悲しいですが…
ではまた。