鉄道のない茨城県坂東市にある自然博物館。子どもたちに人気の動く恐竜がいる当地には守谷駅から直通バスで行くことができます。おすすめの乗車券「守谷駅~自然博物館1DAYパス」の情報と共に、注意点も示します。
茨城県自然博物館とは
茨城県自然博物館は、茨城県坂東市にある施設です。
地球の誕生から今に至る歴史と、未来に向けた課題まで展示していて、その過程で重要となる恐竜も紹介。ティラノサウルスの親子とトリケラトプスが動く展示をされています。
今は恐竜が子どもたちに大人気で、ほぼ恐竜目当てで行く人が多いです。
でも、触れる隕石(※今はコロナで触るのは禁止)があったり、地域の川に住む魚の展示があったりと、科学館や水族館の要素も味わえる博物館なのです。
恐竜だけ見て立ち去るのはちょっともったいない。
広大な敷地に屋外施設も充実していて気候に恵まれれば一日かけてゆっくりできる場所でもありますよ。
坂東市には鉄道がない
さて、茨城県は車社会です。博物館のある坂東市には鉄道が全く通っていません。
あえて縮尺を大きめにして地図を載せてみました。東武野田線より東にあって、関東鉄道常総線よりは西にある、鉄道空白地帯です。
じゃあ車がないといけないのね…
と思ったあなた!ちょっと待ってください。
「岩井」という地名を聞いたことがあるでしょうか?岩井は坂東市に位置していて、バスターミナルを備えています。ここを中心に野田線やつくばエクスプレス線、常総線の沿線から路線バスが運行されていて、公共交通は維持されています。
このバスターミナルと鉄道駅を結ぶバス路線が利用できますよ。
関鉄バスが守谷駅から運行
自然博物館へのアクセスもバスで可能。周辺の運行は主に「関鉄バス」が担っています。
もともと守谷駅~岩井バスターミナル線の沿線に「自然博物館入口」というバス停があって、ここから徒歩10分の場所までアクセスが出来たのですが、本数は非常に少なく、土休日は3往復のみ。
しかしここは新路線に積極的な関鉄バス。自然博物館にも目をつけて、守谷駅~自然博物館入口間で途中無停車の直行便を運行し、大増便。
見えにくくてすみませんが、守谷駅を出発するとすぐに「次は自然博物館入口」と放送され、整理券番号0番「530円」とだけ表示されます。たっ…高い…けど大丈夫(後述)。
守谷駅を出発後、しばらく国道294号線を北上。谷和原ICの横を通り過ぎて、進路を北西に変え、自然博物館入口へ向かいます。
のどかな景色を眺めて、眠くなるころに…到着。所要時間は25分程度です。
おすすめの乗車券
守谷駅~自然博物館1DAYパス
片道530円というご請求にびっくりしてしまいますが、こちらは大丈夫。
守谷駅~茨城県自然博物館の間が乗り降り自由になる「守谷駅~自然博物館1DAYパス」が500円で売られています。片道でも30円安くなるし、自然博物館の入館料が団体料金(企画展開催時で140円引き)になりますので、他に関鉄バスの乗車券類を持っているなどのよほどの事情がない限り、0秒思考で買っておきましょう。
発売場所は下記のとおりです。
- 関東鉄道常総線守谷駅改札口(バスの担当者から購入)
- バス車内(発車前に購入するとスムーズです)
私たちは駅で購入しましたが、バスに乗車した時に「片道でも30円安くなるから買ってください!」とアナウンスしてくれました。
関鉄バスIC1日乗車券
関鉄グループが運行する一般路線バスに1日乗り放題となるIC一日乗車券が710円で発売されています。土休日限定ですが、守谷駅~博物館以外にも関鉄バスを利用する場合には有効な選択です。
少し歩く覚悟を
ここからは少しだけネガティブな情報です。
バス停は自然博物館入口であって、自然博物館前ではありません。博物館まで徒歩10分くらいを覚悟しておいてください。
こういう景色を見ながら、
ず~っと歩いていくと
到着です。
保育園児の娘と歩きましたが、それでもだいたい12-13分くらいですね。大した距離ではありませんが、夏の暑い日や雨が強い日はつらい。
歩きながら「せっかくだからエントランスまで乗り入れたら?」とも思ったのですが、道路は駐車場まで一本道で、エントランスとは途中で分かれ道。現状では簡単にバス停を設置できるような場所がないのかもしれませんね。
…って書いていたら、この記事を読んでいたのかと思うようなタイミングでポジティブなニュースが届きました!
2022年以降の土休日は「自然博物館に乗り入れへ」
2021年12月25日以降は、アクセスが大幅改善されます。
これまでは「自然博物館入口」までの運行だったのですが、土休日に3往復に限り自然博物館のエントランスまで乗り入れてくれることになりました。
暑かった…寒かった…でもこれからは歩かずにアクセスができます。
本数が少ないので時間をチェックして、バスの運行時間に合わせて博物館の予約を入れましょう。
【守谷駅→博物館方面】
- 10:10発→10:43着(10:30で予約)
- 12:55発→13:28着(13:30で予約)
- 15:55発→16:28着(入館不可)
【博物館→守谷駅方面】
- 11:05発→11:38着
- 13:40発→14:13着
- 16:45発→17:20着
※このほかに両方面とも「岩井バスターミナル線」を利用することも出来ますが、この場合は「自然博物館入口」バス停から徒歩連絡となります。
(その他)茨急バスが愛宕駅から運行
自然博物館への別アクセスとして茨急バスも利用可能。
約1時間に1本のペースで定期運行していて、安定的にアクセスできる移動手段です。
東武アーバンパークラインの愛宕駅から約15分。岩井車庫行きに乗車してください。
運賃は410円で、Suica/PASMOが利用できます。
本数の多さから、この手段が最も安定したアクセス方法でしたが、博物館エントランスへの乗り入れはありませんので、時間があうのであれば関鉄バスの利用がおすすめです。
まとめ
バスで茨城県自然博物館に行った後、2022年1月に運行状況を再確認し、以下の知見を得ました。
- 関鉄バスは定期運行のバスの本数が少ないが、土休日限定で博物館のエントランスまで運行
- 関鉄バスルートは片道530円だが、1DAYパス利用で往復500円になるためオトク
- 「博物館入口」バス停を利用する場合は徒歩10分の覚悟を
- 愛宕駅から茨急バスが定期運行
- 愛宕駅ルートは毎時運行されていて使いやすい
車で行く人が多いですが、バスでも行けますのでご検討ください。
ではまた。
茨城県自然博物館
>> こちら
※来館の際に事前予約が必要な日程がありますので、訪問を検討される際は必ず公式サイトをご確認ください。前日だと厳しい日もありますが、少なくとも一週間くらい前から計画すれば、全時間帯で入れなくなることはないでしょう。
自然博物館へのバス路線に関する公式情報
>> 関鉄バス
※コロナ禍による影響で減便されることがあります。必ず最新情報を確認するようにお願いいたします。なお、関鉄バスは時刻表データのシステムへの反映が遅いことでも有名ですので、その点もご注意ください。