函館山にバスで登るなら「カンパス(一日乗車券)」がおすすめ。

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バス
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函館山から見る景観は息を飲むほど素晴らしく、特に夜景が有名です。函館山には(1)ロープウェイ(2)登山バス(函館バス)で登ることが可能です。景観は(1)ロープウェイにはかないませんが、運賃や利便性の観点では(2)登山バスに軍配が上がります。車両は一般的な路線バスですが、函館駅から函館山山頂まで直通で運行し、函館バスの一日乗車券「カンパス」がそのまま使えるので、往復800円で乗車が可能。登山バスは夜景に合わせて運行されますが、時期によっては昼間にも運行されることがあり、この場合はカンパス1枚で昼も夜も楽しめる(2往復)ことになります。ただし、バス酔い注意。心配な方はロープウェイを選択しましょう。

ロープウェイが運休となる際には「1系統 登山バス」が大増便されます。

登山バスの昼運行は実施される日が限られております。必ず公式サイトで最新の時刻をご確認の上でご計画ください。

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函館山とは

こんな夜景で有名です

みなさんは、こんな写真を見たことはないでしょうか?

これは、北海道函館市にある函館山の頂上から見える夜景です。

この記事では、この夜景を観に行くための函館山山頂へのアクセスについてまとめております。

函館山はなぜできたのか!?

アクセスを把握する上で大切になるので、少し目を通しておきましょう。

100万年ほど前、火山の噴火によって隆起したのが函館山の起源です。当初は島だったのですが、長い年月をかけて北海道と陸続きに。

そのうえで発展したのが今の函館市です。

つまり、函館山は通常ありがちな山とは異なり、内陸にあるわけではなく、海に突き出ているのです。

海から見た函館山

そのような位置関係であるからこそ、函館山の山頂から見る函館市街の景観は特徴的となります。

夜景を見るとわかりにくいのですが…

昼の景色を見ると、函館市街が海に挟まれていることがよく分かります。

前述の経緯を考えれば、なるほど納得できる地形です。まさに陸続きになった街・函館ですね。

街の生い立ちを理解したと同時に、函館市街と函館山との位置関係はお分かりいただけたと思います。

函館山に登るには、函館駅からさらに海の方に南下していく必要があるのです。

函館山への登り方

函館山への登り方は3つあります。

  • ロープウェイ
  • 登山バス(函館バス)
  • 徒歩

これらのうち、この記事で私がオススメしているのは「登山バス(函館バス)」となります。

ロープウェイで登る場合

最もオーソドックスなコースは「ロープウェイで登る」ルートでしょう。

函館山の山頂へは山麓からロープウェイが架けられていて、観光気分を盛り上げてくれます。高度を上げるにつれて広がる函館の景色を存分に楽しむことができますね。

夜間だけでなく、日中も運行しています。

片道:1,200円、往復:1,800円で楽しめる空中散歩。

登るだけでなく、その過程も楽しみたいのであれば、ロープウェイがいいでしょう。

なお、ロープウェイを利用すると後述する登山バスよりも高くなりますが、修学旅行の場合は優遇措置があります。小学生:600円、中学生:900円、高校生:1,000円(いずれも往復)に割引されますので、バス酔いをしがちな大型バスは麓に駐車して、ロープウェイを大いに活用した方が良いでしょう。

登山バス(函館バス)で登る場合

私のおすすめは登山バス(函館バス)。

主に夜景が楽しめる時間帯を中心に運行しています。

函館バスが函館駅前から函館山の山頂バス停まで直通20分片道500円で結んでいます。

山頂バス停で折り返し準備中の函館バス

繰り返しますが、函館駅から函館山の山頂まで直通して運賃が500円です。ロープウェイ(片道1,200円)よりも半額以下で山頂までアクセスすることができます。

しかも「カンパス(一日乗車券)」(800円)も使えますから、非常にオトクです。

普段は街中を走っている路線バスの車両がエンジンを唸らせながら函館山にアタックする様子も必見です。

徒歩

どうやら登山道を経由して上がってくることも可能なようですが、この記事では省略します。

最新情報が不明ですので、もし徒歩で上がろうと思っているのであれば、他のサイトを参考にして、危険のないように備えてください。

登山バスを選ぶメリット

駅から直通で山頂へ

登山バスを選ぶと、函館駅から山頂まで一気に行くことができます。

途中停留所でも乗車は可能ですので、例えば「函館朝市」付近から乗車することもできます。

きめ細かく動けますね。

一日乗車券「カンパス」で安く乗れます

函館バスの一日乗車券「カンパス」が登山バスでも使えるのが最大の強みです。

カンパスは800円で函館バスの特定区間内が一日乗り放題になるチケットですが、運賃が高額となる函館山もエリアに入っているため、そのまま利用することができます。

何度でも追加料金なく登山できます

「カンパス」は往復券ではなく「一日乗車券」なので、何度でも乗ることができます。

つまり、登山し放題、ということ。

昼間にも登山バスが走っている時期であれば、昼に登って明るい景色を楽しみ、一旦下山して街中を観光・夜ご飯を食べてから、再度夜に登って夜景も楽しむ、という函館山づくしの観光をわずか800円で楽しむことができるのです。

出典:函館バス

登山バスを選ぶ注意点

「カンパス」はスマホ専用です

2023年4月1日以降、「カンパス」はスマホ専用となりました。

Dohna!!というサイトから購入する形となります。

なお、カンパスには1日券のほかに24時間券も用意されています。

スマホだからこそできる、双方にメリットのある乗車券が設定されていますね。

1日券:800円
24時間券:1,400円

本数や時間帯が限られます

1系統を冠する登山バスですが、運行時間帯は主に夜間となっています。

時期によっては日中に運行されることもありますが、どちらかと言えば頻度は少ないほう。

「カンパス」を使うと何度でも登山ができるのは間違いありませんが、それができるシーズンは限られるようです。

登山バスは頻繁にダイヤ改正されます

登山バスは、シーズンの需要やロープウェイの運行状況、新型コロナウイルスの感染状況などの、あらゆる要素を組み込んで頻繁にダイヤ改正されています。

必ず最新のダイヤを確認してから計画を立てるようにしましょう。

酔う可能性があります

登山バスのルートは急なカーブの連続です。バス酔いしやすい人は要注意な路線です。

もし心配でしたら、ロープウェイを使うようにしましょう。

函館駅から2系統または3系統に乗車すればロープウェイ乗り場に到達することができます。

函館山は「すぐに登れます」

登山と聞くと身構えてしまうかもしれませんが、函館山は小さい山です。

本記事内で「1日2回も登る発想を信じられない」という人がいたかもしれません。そんな人の背中を押すために「マイカー規制」の話をしたいと思います。

函館山に続く道は1本道で、山頂の駐車場も台数が限られているため、マイカー規制が敷かれています。タクシーや観光バスは規制中も登ることができるのですが、山頂での滞在時間に制限が加えられています。

特に厳しいのが「バス回転方式」を採用する繁忙期。

この期間中に函館山へ向かう観光バスは、一度登って観光客を山頂で降ろしたあと、間髪入れずに下山させられます。そして30分後、再び函館山を登り、山頂で乗客を乗せてすぐに下山。1度の観光のために2回登らされるのです。※路線バスは対象外

運転手さんにとってはたまらなく大変ですが、これが函館山の現実であると同時に、短時間で登り下りができる程度の山である、とも言えるのです。

なので、何度も上り下りするのは決しておかしなことではないのです。

でも、バスに乗り続けていると酔いますので注意です。

まとめ

函館山への路線バスについて、以下の知見を得ました。

  • 函館駅から函館山山頂まで路線バスが運行されている
  • 片道500円、直通20分
  • 函館バス一日乗車券「カンパス」のエリア内
  • カンパスは800円(単純往復で元が取れる)
  • 時刻は頻繁に変わる

ではまた。

函館バス「カンパス」について(Dohna!!から購入できます)
>> こちら

函館バスの時刻表について
>> こちら

編集後記

函館山の夜景は超有名

函館山で特に有名なのが夜景。

アルファベットのHを90度回転させたような形で光輝く函館市街の夜景は何度見ても飽きることはありません。私も3度目ですが、近いうちに4度目を見に行きたい、と思わせる景観です。

宝石を散りばめたような…などと言われますが、間違いなく宝石よりもこっちですね。長い年月かけて形成された函館の地形と、文明の力によって灯された光のコラボレーションです。

夜に函館駅を探す方法ですが、まず始めに東横インを探し出してください。青い看板なのですぐにわかります。東横インを見つけたら、左斜め上の方に視線を移してください。緩やかにカーブを描く函館駅のホームを見つけることができますよ。

昼の景色も捨てられない

夜景ばかりが話題になりますが、昼の景色もおすすめです。

道南の玄関口である函館駅周辺はもちろん、新函館北斗駅に向けて長いカーブを描く北海道新幹線、「海で繋がる道がある」がキャッチフレーズの津軽海峡フェリーなど、街の細か~いところを満足するまで上から眺めることができます。

これは夜景だけでは味わえない、昼も登った人限定の楽しみ方です。

スマホのカメラで頑張ってズームすると…

市街地から西の方に目を向けると大きなフェリーが見えてきます。この辺りは津軽海峡フェリーのターミナルになっていて、青森や大間方面に定期連絡船が出ています。

上記写真の陸地の奥の方に横長の白い筋が見えますか?あれが北海道新幹線です。案内看板も立っていますので、ぜひ現地で見てください。

ではまた。

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