JR東日本が展開するJRE POINT会員制度には、ステージが存在します。半年間の間にJRE POINTを10,000ポイント以上獲得しながら3,000ポイント利用する、などを達成すると、最高ステージの「プレミアム会員」になれます。一般的には「ステージ3」が妥当とも言われるこの制度で、最後の階段を上がるとどんな世界が待っているのか?結論として(1)どこかにビューーン!の優遇特典が受けられるようになります。航空会社のような、特別なラウンジが使えるようなステイタスではなく、あくまで特典の幅が広がると考えたほうが良さそう。しかし、2期連続プレミアム会員を達成すると、さらにハイグレードな特典が用意されており、ちょっとしたステイタス感を楽しめそうです。
JRE POINTにはステージがあります
JR東日本が展開するJRE POINT会員には、各会員の利用実績に応じて特典を付与する「ステージ」が設定されています。
登録するだけで達成する「ステージ1」では、オトクな情報をゲットすることができます。逆に言えばそれだけですから、いわゆる「メール会員」みたいなものですね。とりあえず登録だけ済ませました、というような、大半の会員はここに該当すると思います。
JRE POINT を300ポイント獲得する、というミッションを達成すると「ステージ2」に上がります。JR東日本を日常的に利用するエリアに住んでいるのであれば、知らないうちに到達していることもあるでしょう。ここまでくると、JRE MALLで使える500円クーポンや、ベックスコーヒーショップで使えるサイズアップクーポン(50円相当)、NewDaysアプリと連携してもらえるクーポン(概ね50円相当)がもらえます。生活圏で使うチャンスのある特典です。ガッツポーズするほどではないけれど、地味に嬉しいですよね。
ビューカードを持ち、JRE POINTを3,000ポイント獲得しつつ、1,000ポイント以上使用すると「ステージ3」に上がります(※鉄道・買い物等の細かい獲得条件もあります)。このレベルはハードルが高く、JRE POINTの存在を意識しながら決済していかないと到達できないでしょう。ここまでくると、「ステージ2」の特典に加え、JRE MALLで使えるクーポンが1,000円にグレードアップするほか、ダイナミックレールパックの8%引きクーポンや、駅ビル等におけるステージ3限定のポイントアップ企画(2倍)に参加できるようになります。でもどうでしょう。見方によると大して「ステージ2」と変わらないんじゃないかとも思えますよね。

判定基準は「JRE POINT経済圏を作る」を重視か
このJREのステージ制度は面白いですよね。
獲得だけでなく、使用に関しても判定の基準が設けられていて、完全にJRE POINTの新しい経済圏を作ろうとしているように見られます。
このJR東日本の目論見にどれだけ貢献したのかという「信仰点」で判定されているかのようです。
で、拝みに拝み続けて頂点に達したとき、我々は「プレミアム」の称号を得られるわけですね。

最高ランクは「プレミアム」
ビューカードを持ち、JRE POINTを10,000ポイント獲得しつつ、3,000ポイント以上使用すると「プレミアム」に上がります(※鉄道・買い物等の細かい獲得条件もあります)。このレベルは会員組織の中で最も高いランクであり、全身全霊をかけてJRE POINTに捧げて生きていかないと達成できないでしょう。
かく言う私も「ステージ3」で止まっていて、プレミアムなんてご縁がないので見てもいませんでしたが、
ふと先日届いたメールを開くと…
「JRE POINTステージ」達成状況のご案内
達成ステージ(次回)は「プレミアム」です。
と書いてあるではないですか!
いつそんなに貯めた!?
いつそんなに使った!?
いつからJR東を信仰するようになった!?
一体何が起きたのか全く理解が追いつかず、ランチタイムのデスクで味噌汁を吹き出しそうになりました。
まさに今、私は「プレミアム」に上がろうとしている。
これまで何も意識していなかったので、どんな特典があるかもわかりませんでした。
そもそもなぜ、ランクアップすることになったのか。
そして、実際に何が変わるのか、調べてみました。
そもそもなぜ上がったのか!?
どこでJRE POINT を獲得していたのか
JRE POINTを11,000ポイントも獲得した記憶がない私。どこでもらったのかを調べたら、3つの要因がわかりました。
JRE MALLからのふるさと納税
実は最も稼ぎ頭となっていたのは「鉄道利用」ではなく「お買いものカテゴリ」でした。さらに、その背景には「楽天ポイントの改悪」があることがわかりました。かつてはお買い物マラソンに合わせて楽天ふるさと納税を行い、ポイントを大量ゲットしていたのですが、改悪を重ねる楽天に見切りをつけ、昨年からはJRE MALLからふるさと納税をすることにしたのです。年末のポイント倍増キャンペーンも重なり、大量ゲットに至ったことが最も大きかったようです。実に判定基準のJRE POINTのうち7割以上をこれで稼いでいます。
常磐線特急に登場した「えきねっとトクだ値」チケットレス特急券
一方で、鉄道利用による獲得も無視できませんでした。これまで、乗車券とセットで発売されていた常磐線特急のえきねっと割引きっぷ。近年はチケットレス特急券として特急券部分のみを割り引く方針に変わっています。しかし、この場合はチケットレス特急券となるため、JRE POINTの還元率が紙と比べて高くなります。家族の分も私のアカウントから発券していましたから、貯まるポイントも急増したものと思われます。
モバイルSuicaによる「普通の乗車」
水戸エリアに住んでいる私が東京方面に向かう場合、2,310円がかかります。しかし、かつては回数券がありましたし、乗車券を分割購入すると300円以上安くなっていたので、モバイルSuicaを使うことがありませんでした。しかし、回数券が廃止になったうえ、乗車券の分割購入も、指定席券売機による不正乗車防止の観点から買いにくくなってしまい、もはや面倒になりました。そこでモバイルSuicaによる乗車を泣く泣く始めたわけですが、これが功を奏した一面もあるようです。
どこでJRE POINTを使っていたのか
貯まったのは分かった。では、どこで消費をしてしまっていたのか。
JRE POINTを7,000ポイントも使った記憶がない私。
改めてどこで使ったのか徹底的に調べたら、これだと言うことがわかりました。
JRE POINT用チケットレス特急券
常磐線沿線に住む私、トクだ値(特急券が35%引きになるえきねっと限定のきっぷ)に空席がなければ、JRE POINTで特急券を発券していました。これであれば300円相当引きになる上、席数に限定がないので使い勝手が良かったのです。さらに期間限定で「ときわ号限定」で50kmまで300ポイントで乗れるキャンペーンも実施されていて、調子に乗って特急通勤とかしちゃったわけです。これはやられました。完全にJR東日本の手のひらの上で踊らされていたわけですね。

プレミアムになると何が変わるのか
では、何が変わるのか。
どうしても航空会社のステイタスと比べてしまうのですが、全く違うものです。優先乗車ができたり、みどりの窓口の優先レーンができたり、自動改札を通るときの音が変わったりするのか、というと、そうではありません。
結論から言うと「大して変わりません」が、以下の特典はめちゃめちゃ強いです。
その特典とは、
どこかにビューーン!が2,000ポイント引きで利用できる(6回まで)
というもの。
通常、東京発であれば6,000ポイント必要な「どこかにビューーン!」。
これが6回まで4,000ポイント(首都圏発の場合)で乗車できるようになるのです。
しかも、同行者にクーポンをあげることが可能なので、例えば3人家族であれば全員で2回も割引ポイントで行けるということになります。
これはオトクですね。
とうとう、どこかにビューーン!に申し込む日が来そうです。
ただ、残念ながら主だったところはそのあたりくらいか。
基本的には「ステージ3」の特典がベースとなっており、前述のJRE MALLで使える割引クーポンが1,500円にアップグレードされたり、駅ビル等における限定ポイントアップ企画がアップ率が3倍になったりするという特典もありますが、どれも「ついで程度」に感じる内容でした。
2期以上連続で「プレミアム+α」に
しかし、JREのステージにはもう一つのランクが残されています。
それが「2期以上連続でプレミアム」というものです。
これを達成すると、以下の特典が追加になります。
どこかにビューーン!1名分のポイントで2名行けるクーポン(1回まで)
ついに来ました。同行者を無料でご招待できる、言い換えれば「見せつけるためのクーポン」ですね。
これはお友達と使えば尊敬の眼差しを受けるに違いありません。
「タダ新幹線」に乗せてもらえるわけですからね。
レストラン「シェフズ・シアター」ペアランチ券
えっランチを頂けるということですか?ペアで…ですか?ちょっと理解が追いつきません。(体験後に追記したい)
TRAIN SUITE四季島の優先申し込み権を付与
これもすごいことだと思います。着実に航空会社のステイタス(優先利用)に近づいていますね。問題はお金と時間がないことですが、それをクリアできている人であれば大変にありがたい特典でしょう。
プレミアムを維持すると「ステイタスを誇示できる」ような立場に立てそうだということが分かりました。
まだまだ修行が足りないようです。
結論
JREのステージは「プレミアム」を「2期以上連続」すると、単なる特典を越えた「ステイタス」を味わうことができる(気がする)。
まだ道のりは長そうです。
JRE POINT
>> こちら
JRE POINTのステージに関する公式ページ
>> こちら
ではまた。