京都府と奈良県にまたがる「イオンモール高の原」では、館内に県境を明示し、そのことを積極的にウリにしている全国的にも珍しい商業施設です。イオンモール高の原は、店舗の場所に関わらず「京都府」に位置づけられているようです。一方「地域クーポン類はどちらで使えるのか?」については、「どちらも使える」など便宜が図られているようです。
イオンモール高の原とは
イオンモール高の原は、京都府木津川市にある商業施設です。
他のイオンモールと同じように、イオンのスーパーマーケットを核店舗とし、専門店街も構える大型の商業施設で、週末を中心に多くの人でにぎわっています。
そんなイオンモール高の原には、絶対に見過ごすことのできない大きな特徴が一つあります。
そうです。
このイオンモールは京都府と奈良県にまたがっているのです。
なかなか類を見ない商業施設ですよね。

一見は普通のイオンモールなのですが、こちら側のエントランスは奈良県。

近鉄高の原駅に隣接する表玄関です。
一方、

北側のスーパー側は京都府です。

JR西木津駅から徒歩30分で到着します。(※遠かった)
地域クーポンはどっちになるのか!?
地域限定のクーポン
まぁ、ここまでの話で盛り上がるのは一部の”県境マニア”くらいでしょう。
と思っていたら…切実な問題が一つありました。
それが…
京都の地域クーポンは使えるのか?
奈良の地域クーポンは使えるのか?
という問題。
これはもう、施設内でも県境を気にしないと買い物できなくなりますね。
最も深刻なのは100円ショップ「キャンドゥ」です。この店舗では、売り場の中央を県境が貫いています。
その場合はレジの位置なのか!?売り場面積?店長控室の位置??
謎が深まるばかりですよね。
結論「両方使えます」
結論は「両方使える」が正解のようです。
もちろん、店舗ごとに登録/非登録の違いがあるため一概には言えませんが、基本的には「どちらのクーポンも使える」店舗が多いようです。
イオンモール高の原は京都府
まず、イオンモール高の原はどちらに属するか、という議論。
その結論は「京都府」です。県境にかかわらず、すべての店舗が京都府に属する扱いとなります。
これはモール内の店舗住所が全て「京都府木津川市相楽台1-1-1」ということからも分かります。
よって、ほとんどすべての店舗の入口に「京都のクーポンが使えます」というステッカーがついています。
奈良県側の店舗にも貼り出されています。
奈良県のクーポンも特例で使える
一方、奈良県側で発売されているクーポンも、特例的に全範囲で使えるようです。
モールの住所が京都府だからかは分かりませんが、ポスターの出し方は消極的。
しかし、店舗によっては堂々と「奈良のクーポンが使えます」と大きなポスターを貼り出しています。
明らかに京都府に属するはずのフードコート内の壁にも同様のポスターが出ています。
つまり、県境に関係なく「京都も奈良も使える」というのが結論になります。
奈良市プレミアム商品券の検索
おもしろいのは奈良市プレミアム商品券の店舗検索画面。
市町村名に「木津川市」と入れて検索すると、イオンモール高の原内で使える店舗のみを抽出して表示することができます。
木津川市は京都府です。
しかも、店舗住所には”京都府”が一切入らないという…笑
仲悪いのかな。いやいや。。
県境の様子は現地まで
さて、ここでちょっとデリケートな話題です。
実はイオンの店舗内では、写真撮影が禁止されています。県境の写真も皆様にお届けすることはできません。恐れ入りますが、現地または”撮影許可を取ったと思われるネット上の写真”を検索してご覧ください。
スクリーンショットも含めて写真撮影は禁止というのはものすごく厳しい水準だと思うのですが…
その割には。

どっちやねん。笑
これもイオンあるあるですね。
ハッシュタグをつけてSNSにアップして抽選に参加しよう!なんて企画をやっていることもあり…どういうこと?と思ったり。
ということで、”ここから撮った写真”のみを掲載させていただきます。

とってもきれいなクリスマスツリーですね!
じゃなくて、その後ろを狙ったのですが、合法的に県境を映すことはできませんでした。
残念ながら県境をとらえることはできませんでしたが、至る所に掲げられた15周年の看板が「県境をウリにしている」ことを物語っています。
つまり、そういう楽しい商業施設だということです。
ちなみに、ツリーがある位置は「京都府」です。
ツリーのすぐ後ろには化粧室と書いてある看板があります。その看板は「奈良県」になりますが、化粧室は「京都府」にあります。男性用化粧室の個室はギリギリ京都府。
ツリーのすぐ横にはスターバックスがあります。ここでスターバックスカード決済した時にもらえるデジタルスタンプは「京都府」です。
ぜひ、現地まで行ってみてください!
まとめ
イオンモール高の原に出向き、以下の知見を得ました。
- 商業施設内に県境があります
- 施設内の位置にかかわらず、住所は京都府です
- 京都府内・奈良県内の両地域クーポンが対象になります
- 県境の写真を撮影するのは難しいです
イオンモール高の原
>> こちら
ではまた。