JR東日本が展開する「エキタグ」というアプリがあります。これを使うと、駅スタンプをスマホの中にためることができます。(1)現地に赴きNFCタグを自ら読み込まなければGetにならない、本来の駅スタンプの役目も果たしています。Getしたデジタルスタンプには汎用性があり、(2)端末内の写真の上にスタンプを押してシェアしたり、(3)スタンプラリー企画と連動させることも可能。スタンプはアナログの方が味があっていいと思っていた筆者も、エキタグを使ってから価値観が変わりました。ただし、(4)なかなか反応しないと恥ずかしい、(5)他人には何か変なことをしているように見えることも。(6)機種変更時も注意。
エキタグとは
このページをご覧になっている時点で存在は知っていると思いますが、一応書いておきます。
エキタグというのは、JR東日本が主体となって進めているデジタルスタンプアプリのことです。
先に言っておくと、一部の企画を除き、スタンプをためたところで何か豪華な景品やクーポンがもらえるわけではありません。
完全なる自己満足の世界で成り立っているシステムです。
しかし、そういう世界観で成り立っているビジネスがあるのもまた事実であり、エキタグもその一つなのでしょう。
そもそも駅スタンプという存在自体が、特に大きなコストをかけることなく、ご当地のスタンプを置いておくだけで勝手にお客さんが来てくれるという、鉄道会社にとってほぼノーリスクでリターンが得られるおいしい取り組みですよね。
それのデジタル版が「エキタグ」というところでしょう。
ちなみに、デジタルスタンプが押せる場所は駅に限られることではなく、観光地等に設置されることもあるようです。
スタンプ代わりにスマホをタッチ
デジタルスタンプラリーというのは各地に存在していて、
・スマホの位置情報を活用しているもの
・現地のQRコードを活用しているもの
などがありますが、エキタグはちょっと違う。
「現地でスマホをタッチして読み取るもの」
という「手間のかかるアナログな作業」をわざわざ加えています。
駅などに設置されているNFCタグを読み取ると、対応するスタンプがアプリ上で押されます。
NFCタグにタッチすると、スマホが振動して読み取った結果を教えてくれます。
スタンプを押したという、ちょっとした達成感が味わえます。
スタンプ帳に集まる
NFCタグの読み取りを繰り返していくうちに、エキタグアプリ内のスタンプ帳にスタンプのイラストがたまっていきます。
基本的には普通の紙のスタンプと同じ。
一度集めたスタンプであっても、別日であればもう一度押すことが可能という点も紙のスタンプと同じ。(同一日は1スタンプ1回限り)
その日その場所を旅した記録として活用することもできそうです。
フリーパスで旅行をしているとどんどんたまっていきます。
スタンプには汎用性がある
デジタルスタンプには紙のスタンプでは真似できない汎用性があります。
端末内の写真に押印できる
Getしたデジタルスタンプは「眺めて終わり」ではありません。
端末内に保存されている写真に押印することができます。
さらに、その写真をSNSでシェアすることも許されています。
スタンプを押すだけで本格的なカードに仕上がります。
これは楽しいですね。
スタンプラリー企画と連動も
冒頭で「金目のものと交換はできない」とお伝えしましたが、一部のスタンプラリー企画と連動すれば、オリジナルクリアファイルなどをもらえることもあります。
とはいえ少々レアケースかもしれません。
一方、「実物」がもらえないとしても、デジタル界では価値の高いものをいただけるようになることは多いようです。
例えば、この記事を執筆している2024年2月時点では「懐かしのヘッドマークスタンプラリー」が内房線や外房線で実施されていて、達成すればコンプリートスタンプや路線別ヘッドマークスタンプをいただけるようです。
って、結局もらえるのはデジタルスタンプなのですが。
他にも、NFTというデジタルアートや、達成後の対象店舗におけるお買い物で鉄カードをもらえる企画もあるようです。
また、「何度も押せる」機能を活かし、既にスタンプを押印済みの駅であったとしても、スタンプラリー期間中の再度の押印が必要になっているなど、利用者の再訪問を促す仕組みもしっかり取り入れられています。
リターンをしっかり取りに行くシステムが有能ですね。
注意点もあるぞ
なかなか反応しない
スタンプをゲットするには「エキタグ」アプリを立ち上げて、「エキタグTouch」ボタンを押してから、エキに設置されているNFCタグにタッチしなければなりません。
しかし、タグによっては反応が鈍いことがあります。
こうなると、角度を変えたり、場所を微調整したりと、人通りの多い駅の中で試行錯誤することになり、やってるのにうまくいかないときの独特な羞恥心を味わうことにもなります。
NFCタグへのタッチが「不可解」に映る
他人の目など気にする必要がないはずなのですが、それにも限界があります。
スタンプ台が設置されている駅であれば、スタンプの横に併設されていることの多い「エキタグ」ですが、そういった目印がなければなかなか見つかりません。
場所によっては人通りの多い通路の壁に貼られていることもあります。
しかも、よりによって高い位置に貼られていたりして、
「あの人、壁にスマホ当てて何しているの?」
と見られることがあります。
また、改札横の窓口のガラスに貼られているケースもあり、こうなると、
「事務所内を盗撮している!?」
などと映っていないか、流石に心配になります。
機種変更時に消えることがある!?
そんな恥ずかしい思いをして貯めたスタンプも、機種変更時に気をつけないと消えてしまう可能性があります。
ネット上には機種変更時にデータを移行できないとの情報もありましたが、アプリ内の
マイページ→ID
を確認したうえで、
マイページ→機種変更はこちら
から進むことで移行できるようです。
このステップにより発行される「機種変更コード」が必ず必要になります。
逆に言えば、機種変更時に何も考えずに元端末を破棄してしまうと取り返しがつかないことになります。
機種変更時の要注意アプリの一つとして覚えておいたほうがいいでしょう。
まとめ
エキタグを使ってみて、以下の知見を得ました。
- 駅スタンプをスマホの中にためることができる
- 現地に赴きNFCタグを自ら読み込まなければGetにならない、本来の駅スタンプの役目も果たしている
- Getしたデジタルスタンプを端末内の写真の上にスタンプを押してシェアできる
- スタンプラリー企画と連動させることが可能
- なかなか反応しないと恥ずかしい
- 他人には何か変なことをしているように見えることもある
- 機種変更時は特に注意。
エキタグ
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ではまた。