【注意喚起】自動改札機通過時にきっぷを盗まれる事案について(できる対処法も解説)

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鉄道
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自動改札機にきっぷを投入した直後に割り込まれ、出てきたきっぷを持ち去る窃盗事件が起きているようです。持ち去った犯人は自動改札を通過できますが、投入した被害者は扉が閉まって通過できず、追いかけようにも追いかけられません。このような犯罪は許されませんが、自衛する策を考え、積極的に取り入れていきましょう。

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自動改札通過時にきっぷを盗まれる事案

はじめに

鉄道を利用するときに必ず通るのが改札口で、利用者の多い駅では自動改札機が設置されていることが多いですよね。

自動改札機を通るとき、みなさんは何をしますか?

  • ICカードをタッチする
  • きっぷを投入する

どちらかの行動をとると思いますが、今回問題となっているのは「きっぷを投入する」派の人が陥れられる事案についてです。

これから楽しい旅が待っている…という人に悪魔が忍び寄ります。

決して他人事ではありません。流し読みでもいいので頭に入れておいてもらえると嬉しいです。

事案概要

事件はこうして起こります。

  1. 被害者が自動改札機にきっぷを投入する
  2. その直後に犯人が自動改札に割り込み、出てきたきっぷを持ち去る
  3. 自動改札の扉が閉まり、犯人を追いかけることができない
  4. 駅員さんに相談するも、すでに新幹線は出発している…

結果として、代金を支払って購入したきっぷを横取りされています。

狙われやすい場所

この犯罪は、特に本数の多い大型のターミナル駅に設置された新幹線改札口が狙われやすいようです。

  • 購入しているきっぷが高額
  • 人ごみに紛れやすい

などが挙げられるでしょう。特に、東京駅・上野駅・大宮駅・品川駅・名古屋駅・京都駅・新大阪駅あたりは特に注意した方がいいでしょう。

【事後】盗られたら取るべき行動

もし盗られたらどうすべきか、一応書いておきます。これだけが正解ではありませんが、パニックになっている人はご参考です。

警察に通報する

有人改札が空いているようならすぐに駅員に通報して判断を委ねますし、それがベストだと思います。しかし、残念ながら混み合う駅の有人改札には長蛇の列ができていることが多く、そのような(自動改札に対して)手薄な駅を狙うケースが多いので、迅速な行動ができないことがあります。

その場合、抵抗があるならやめてもいいと前置きをしたうえで伝えますが、私ならすぐさま110番します。

安易な110番は避けるべきですが、これは明らかに現在進行形で起きている窃盗事件ですので、110番して問題ないと考えます。

通報の際は無理に文章で伝えずに単発の単語を並べてもOK
【事件です】【きっぷを盗まれました】【数秒前の出来事です】【〇〇駅の新幹線改札口です】【〇〇番線の方に逃げています】など
聞かれたことに、落ち着いて簡潔に答えるようにしましょう

犯人が駅を離れてしまう前に包囲網を張れれば強いのですが…まぁなかなか難しいです。

とりあえず通報後、次の行動に移ります。

駅員に相談する

新幹線改札口には、多くのケースで有人改札に駅係員がいますので相談をしましょう。

その際には、

自動改札にきっぷを投入した直後に割り込みをされてきっぷを持ち逃げされた

と事情を話したうえで、覚えている範囲でいいので

  • 犯人の特徴
  • 自動改札機の場所
  • きっぷの区間・指定列車・号車番号・席番号

を伝えるといいです。ほぼ間違いなく防犯カメラが付いていますので、犯人が特定されます。

きっぷの買いなおしについては要相談となりますが、基本的にはきっぷをなくしたケースに準じた買いなおしになってしまうものと推定されます。ただし、

  • きっぷを買った際の領収書
  • (インターネット予約の受け取りであれば)予約画面など
  • (同行者がいれば)同行者の乗車券・特急券など

があると相談しやすいと思います。いずれも有効な代わりのきっぷとはなり得ませんが、可能な限りでいいので準備しておきましょう。

なお、本件に関して警察に通報した場合は、その旨も必ず伝えましょう。駅員さんも動かざるを得なくなりますが、駅の設備を介して起きた事件ですので協力してもらうべきです。きっぷを買いなおすことになった場合はその代金を窃盗されていることになりますし、仮にもし新たにきっぷを買わなくてもいいという結論に達したとしても、それは鉄道会社が被害を被っていることになりますので、どちらにしろ事件として大事化して扱うべきです。それが以後の抑止力にもつながります。

盗られないようにすべき行動

自動改札通過時の注意

自動改札にきっぷを通すとき、どう行動していますか?手を伸ばしてきっぷを通していませんか?

それ、だめです。

自動改札機の通路に入ってしまい、可能な限り進路をふさいでからきっぷを通すようにしましょう。

また、新幹線改札口では乗車券と特急券を重ねて通すケースが多く、この場合は処理に多少の時間がかかります。時間の余裕がありますので、必ず出てきたきっぷをすぐにとれるよう受取口に手を添えておきましょう。

冒頭では割り込みのケースを書きましたが、自動改札の先で犯人が構えていることも考えられますので、気を付けて。

きっぷの写真を撮っておく

ここまでする人は盗まれるようなケースにはなり得ないと思いますが…インターネット予約などを介さずに購入したきっぷは、写真を撮っておくといいかもしれません。

鉄オタなら何も言われなくても撮りますが(笑)、普通の人はなかなか…

写真を撮っておくと、そこにきっぷの情報が記録されています。

もし極めて頭の悪い犯人なら指定された席に座っているかもしれません。車掌と連携して捕まえることができます。

紛失再発行のきっぷ(=原券が後で返ってきた場合には払い戻しができるきっぷ)を発券してもらう場合にも、スムーズに事が運びます。

自動改札の技術が進めば、右下に書かれているきっぷの番号から犯人を割り出して、出場時までに無効化することもできるようになるかもしれませんね。

上記は現時点では難しいですが、現金で購入したきっぷの払い戻しに利用されるケースは防ぐことができます。使用開始後のきっぷを払い戻すのは至難の業ではありますが、犯人が何らかの手を使って払い戻しをして現金を得ようと窓口に向かった場合、番号を照合されてビンゴとなればそのまま逮捕できます。

なお、きっぷの写真では乗車できませんので、そこはわきまえておきましょう。

ICカードの利用促進

東海道新幹線や山陽新幹線では「EX-IC」が、JR東日本管内の各新幹線では「新幹線eチケット」が導入されています。

これらは細かな仕組みこそ違いますが、

  • インターネットで予約する
  • 手持ちのICカードをタッチして改札を通過する

点は同じです。

きっぷを介すことなく新幹線に乗車できますので、横取りしようがありません。

もしかするとタッチ直後に割り込みされて通過されてしまい、自分がはじき出されるケースが起こるかもしれませんが、その場合でもきっぷは手元(というかJRのサーバーの中)に保管されていますので、事情を説明すれば新幹線には必ず乗車できます。

むしろ、悪いことをして改札を突破した犯人が駅の中に取り残されることになりますので、駅への情報提供はしておくといいかもしれませんが、被害を被っていない利用者が110番するようなレベルではないと考えます。

まとめ

主に新幹線改札口において、割り込みによる乗車券類の窃盗事件が起きているようです。

  • 自動改札機通過時の周囲警戒
  • 進路をふさいだうえでのきっぷ投入
  • すみやかなきっぷの受け取り
  • ICカードの利用推進

などにより、事件を未然に防ぎましょう。

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ではまた。

編集後記
この手による被害は以前からあったのですが、記事化すると手段の提供にもなりかねないため控えておりました。しかし、7月に入ってTwitterを中心に騒ぎになっており、被害が広がっていることから、これ以上はデメリットよりもメリットが大きいと考え、記事を公開することにしました。趣旨をご理解いただけますと助かります。

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