新幹線eチケット、乗車記念ならレシートどうぞ。磁気券(紙のきっぷ)発行はデメリットだらけ。

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鉄道
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JR東日本でも新幹線eチケットがサービス開始となり、受け取り不要で便利になりましたが、手元に紙のきっぷ(磁気券)が残らないのは少し寂しいですね。レシートでよければ1接触のみで何枚でも発行できますのでご活用ください。※従来の磁気券も発行できますがデメリットだらけなのでお勧めしません。

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概要

新幹線eチケットとは、JR東日本が提供しているサービスの一つ。

新幹線や特急列車などの座席指定予約ができるシステム「えきねっと」と連携しています。えきねっとで新幹線eチケットを予約すると、紐付けしたIC乗車券をタッチするだけで乗車できます。

これまでのように紙のきっぷを受け取ることなく乗車できるため、乗客にとって利便性が大きく向上。JR東日本の立場でも、廃棄が厄介な磁気券の発行枚数削減が可能となる他、将来的にはIC専用の自動改札機を導入することで、煩雑な機器メンテナンスの簡略化にも繋がる取り組みとして有効です。

導入から1年。JR東海の東海道新幹線では以前から利用されているようなシステムですが、東日本でも定着しつつあります。

メリットとデメリット

メリット

繰り返しになりますが、最大のメリットは「きっぷを受け取ることなく乗れる」こと。窓口や指定席券売機が混雑していて乗り遅れることもなくなるし、IC乗車券と比較して無くしやすい紙のきっぷを個別に管理する手間からも解放されます、

特に多いのが「きっぷを失くして買い直し」という悲劇。通常の磁気券では、券そのものが乗車する権利との引き換えになりますので、無くしたら完全にアウトです。

新幹線eチケットの場合は、乗車券類はシステム上に管理され、利用者のICカードと紐付けているだけなので、乗車前であればICカードを無くしてもシステム上で使用ICカード番号を変更するだけです。

ついでに、2021年5月現在では、えきねっと利用でもらえるポイントも多くなっています。

デメリット

一方、気を付けるべきデメリットもあります。

最大のデメリットは、都区市内発着の特例を受けられないこと。

例えば、乗車券の距離が長く、東京駅到着後に23区内であれば追加なしで向かうことができたケースであっても、新幹線eチケットの場合は問答無用で新幹線下車駅までで打ち切りとなります。

※余談ですが、私の場合、このシステムになってから東京メトロの利用頻度が極端に高くなりました。どうせ運賃がかかるなら、わざわざ私鉄のターミナル駅で山手線に乗り換えるのが面倒くさいので、東京駅まで丸ノ内線、上野駅まで銀座線など、私鉄と地下鉄との直通運転を活かした移動をしています。

トクだ値と新幹線eチケット

最大半額で乗れると話題のえきねっとトクだ値も、新幹線についてはすべてeチケットのみの対応となっています。

これまでのように、東京23区内の駅から「えきねっとトクだ値」のきっぷで旅行を開始し、そのまま新幹線に乗る、ということはできません。新幹線乗車駅までの運賃が別途必要です。

きっぷを発券するデメリット

新幹線eチケットであっても、従来通り磁気券を発行して乗車することは可能です。

記念に持ち帰るならこの方法がいいのかもしれませんが、一般的にはデメリットしかありません。

変更不可

受け取りした時点から変更が一切できなくなり、払い戻し手数料も跳ね上がります。自ら旅行日程を縛り付けてハードモードにする必要は全くありません。

ポイントが減る

2021年7月現在のシステムでは、新幹線eチケットを磁気券として受け取ると、ICカードで乗る場合に比べてポイントが大幅に減額となります。その差は1.5%相当。往復で10,000円の新幹線eチケットを利用している場合、ペットボトル1本分の差が出てきます。

ちなみに、窓口などで係員の手を頼ってしまうとポイント付与無しとなります。機械が苦手な人にとっては厳しい世の中になっていますねぇ。

乗車方法ポイント付与率
ICカードで乗車2.0%
券売機受け取り0.5%
窓口で受け取り0.0%

座席票は何枚でも発行可能

ICカードで乗った場合に困りそうなのが「座席どこだっけ?」というときにとっさに調べられないことですよね。

その悩みに応えるべく、複数のバックアップシステムが備えられています。

そのうちの一つはメール通知システム。ICカードで通過した際に登録したメールアドレスへ、改札を通過した旨と列車名・号車番号・座席番号が記載されたメールが届きます。

もう一つは座席票発行機を使う方法もあります。写真の端末が改札口付近にありますので、ICカードをかざすとeチケットの情報が表示されます。さらに、[印刷]をタップすることで必要事項が印刷されたレシートが出てきます。

ちなみにこのレシート、改札内にいる限りは何枚でも発行可能です。座席確認用に1枚受け取り、乗車記念に降車駅で1枚発行することもできます。

SDGsの観点では取りすぎ注意ですが、磁気券の環境負荷を考えれば2枚くらいなら許される…という判断で、私は2枚いただくこともあります。それ以上は不要ですね。

まとめ

JR東日本でも定着してきた新幹線eチケット。利用者にも鉄道会社にもメリットの多いシステムですが、味気なくなっているのも事実。

  • えきねっとで予約後、タッチで新幹線に乗れる
  • えきねっとポイントが多くもらえる
  • えきねっとトクだ値はeチケット化
  • 都区市内の特例は受けられない
  • 乗車票のレシートを発行可能
  • 磁気券を発行するとデメリットだらけ

特徴を理解して賢く乗車しましょう。

ではまた。

>> 新幹線eチケットについて(公式サイト)

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