【乗務員体調不良】常磐線、プロ意識高い適切な判断と、当該列車のその後。

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鉄道

【所感】JR常磐線の小木津ー日立間を運転中の乗務員さんが体調不良となり、一部列車が運休となりましたが、その乗務員さんは路線全体の動きを考えた適切な判断をしたと思われます。そのおかげで、他の列車の遅延は最小限に抑えられました。

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入線しない列車

5月17日、日立駅17時54分発、広野から水戸に向かっていたJR常磐線。E531系が灯すヘッドライトの光は日立駅に届いていましたが、なかなか駅に入線しません。

放送によると乗務員さんが体調不良とのこと。当該列車は日立駅の2番線(待避線)に入線後、運転を見合わせるとの案内がありました。

列車には運転士と車掌が乗務していますが、車掌さんの声が元気なので(?)、おそらく体調不良になったのは運転士さんなのかと思います。

列車の運転停止

列車は日立駅到着後にドアが開け放たれると同時に、係員の方が車内を巡回し、運転再開が当分見込めないことから後続の列車に乗り換えるように促していました。

しかし時刻は18時。周辺の巨大企業が定時を迎え、ただでさえラッシュを迎える常磐線。後続の18時19分発の水戸行きは5両編成なので、絶望的な混雑を迎えることになります。

駅での案内が「運転見合わせ」だったとしても、待避線に入った列車はこの先に向かわず、その場で折り返し運転する可能性が高いです。運転再開を見越して車内で待ち続けるのは賢明ではありません。

しかし、ホームにも居場所はなさそうだったので、しばらく運転を見合わせた列車の車内で待たせてもらうことに。

…と、ふと待ちながら感じたことがあります。

今回の事は体調不良が原因なので悩みましたが、運転を見合わせた中でも賢明な判断があったと感じたため、公開に踏み切りました。

乗務員さんが頑張ったと言える理由

タイトルに戻ります。

今回の場合、乗務員さんはよくここまで頑張ったなと思いました。

JRの内情を知りませんが、普通の会社であれば体調不良を訴えた乗務員にそれ以上運転させる判断はできませんので、その時点で駅などの安全な場所に停車した後、運転休止となります。

もし、手前の小木津駅で申し出ていたらどうでしたでしょうか?

小木津駅で電車が止まります。同駅には待避線がないため、代わりの乗務員が手配できるまで小木津を通るすべての上り列車が運転見合わせとなりますが…

今回止まったのは待避線を有する日立駅で、しかも入線する直前。絶妙な位置でした。

日立駅の待避線は19時35分発の高萩行きが特急待避に使いますが、それまでの間は空いているため、運転できなくなった列車を置いておくのに好都合です。

実際に日立駅待避線に逃げ込んだことで、後続の特急「ひたち24号」は定刻の18時03分に日立駅を出発し、品川駅へ向かいました。

限界のなかでも、待避線のある日立駅まではなんとか逃げ切りたい…そんな乗務員さんの思いが強く伝わってくる出来事で、その気持ちを考えると何故かこちらもつらくなってきました。

※個人の感想です

その後

たった1本の列車が運行できなくなっただけですが、その後に常磐線にどのような影響を与えたのか、見ていきましょう。なお、初めに伝えておきますが、これは運行できなくなったことを責めるのではなく、いかにダイヤが綿密に組まれているのか、どのようにして列車の遅れは引きずっていくのか、というのをお伝えするための具体例として示すのが目的です。分かる人向けに、文字で淡々と書いていきます。

通常のダイヤでは、日立17時54分発の当該列車は水戸駅到着後、水戸18時40分発原ノ町行きの普通列車として折り返します。当日は、当該列車を日立止まりとし、日立始発の原ノ町行きとして折り返すことを早々に決定しました。その結果、日立ー水戸間の往復分が運休となりました。ニュースで「2本が運休」と書かれていたのはこのことです。

運休となった日立17時54分発の利用者は後続列車に乗り換えることになります。その結果、後続の日立18時19分発の列車は大変な混雑となります。列車の順番が入れ替わるため、日立駅での信号調整も必要で、5分程度の遅れとなりました。その結果、接続する勝田始発の特急ときわ号に3分程度の遅れが発生。

一方、原ノ町行きの所定時刻になっても発車できない見込み*となったため、日立駅2番線(待避線)は継続して使用できない状態に。そのため、本来日立駅で特急退避するはずの高萩行き普通列車は、手前の東海駅で特急を先に通しました。その結果、高萩行きにも7分程度の遅れが発生。

※所定時刻に発車できない理由として、乗務員さんの確保に時間を要したか、または水戸ー日立間で原ノ町行きに乗車予定だった乗客を救済するために後続の高萩行きとの接続を取るか、どちらかの事情があったものと推定されます。

乗務員手配が完了すると同時に、高萩行きに乗っていた高萩以北までの乗客の接続を取る形で、30分近くの遅れを持って運転を再開した原ノ町行き。原ノ町到着時点で11分の遅れまで回復しましたが、接続する原ノ町21時43分発の普通列車仙台行きが接続待ちをし、9分の遅れが発生。

日立で発生したたった一つの事案が、最終的に仙台まで影響を及ぼすことになってしまいました。

しかし、日立駅の待避線に入るという適切な判断をしていなければ、桁外れに混乱したと思われます

なので、今回の事で気を落とさずに現場に戻ってきてほしいですね。

何目線か分かりませんが。

おまけ)どこトレ

列車の動きは「どこトレ」を閲覧するとリアルタイムで手に入ります。

左:水戸駅発の原ノ町行きが運休になったことを示しています
中央:日立駅で原ノ町行きと高萩行きが並んだ瞬間
右:原ノ町駅で接続を待つ仙台行き

上記は興味本位で覗いたものですが、実際に駅で遅れている列車を待っているときにはとても役立ちます。どうせ待つなら有意義に過ごしたいですからね。

どこトレは「JR東日本アプリ」からご覧ください。

>> JR東日本アプリ

列車が運休になると怒鳴りつけるお客さんもいますが、今回はそのような光景は一切見ませんでした。

体調は崩すときは崩します。

皆様もご自愛くださいませ。

ではまた。

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