「新木場駅」は乗換や宿泊に便利。構造と活用法を解説【舞浜や幕張へ】

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鉄道
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JR京葉線、東京メトロ有楽町線、東京臨海高速鉄道りんかい線が乗り入れる新木場駅は、地上に出るよりも各線同士の乗り換えの方が便利な駅と言われているほど、中継地点として有能です。中でも、東京ディズニーリゾートや幕張メッセに向かうJR京葉線の利用客が不満を漏らす「東京駅の乗り換え」をスルー出来る点が高評価です。駅前に建つ「ホテルメッツ東京ベイ新木場」も利用価値大。宿泊時の様子も共有するので、活用してください。

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新木場駅とは

新木場駅の場所

新木場駅は東京都江東区にある、国道357号線や首都高速湾岸線沿いにある駅です。

周辺には熱帯植物園や各種競技場を備える「夢の島公園」があるほか、木材関係の企業がいくつか存在しますが、お世辞にも栄えている感じとは程遠い印象。

しかし、3路線乗り入れる同駅の存在は大変にありがたく、多くの人にとっては乗換駅として重宝されているようです。

こちらのモニュメントは東京メトロ構内にあります

乗り入れ路線

新木場駅には、JR京葉線、東京メトロ有楽町線、東京臨海高速鉄道りんかい線が乗り入れています。

JR京葉線は東京ー蘇我間を結ぶ路線で、東京ディズニーリゾートやマリンスタジアム、幕張メッセなどの超巨大施設の他、南船橋(ららぽーと東京ベイ)や海浜幕張(三井アウトレットパーク幕張)、幕張豊砂(イオンモール幕張新都心)といった商業施設も抱えます。房総方面への通勤路線としても活躍。内房線や外房線との直通列車が設定されていて、京葉線内ほぼ無停車の通勤快速も走っています。

幕張豊砂駅は未開業です。新習志野ー海浜幕張間にできる新駅で、イオンモール幕張新都心のアクティブモール前に設置される計画です。

東京メトロ有楽町線は、新木場から和光市までを結ぶ地下鉄。途中に豊洲や月島、銀座(一丁目)、有楽町、飯田橋、池袋などを経由し、他の地下鉄路線と接続しています。専ら都心方面へのアクセスを担いますが、新木場駅はその始発駅として機能。この駅から利用するのであれば必ず座れます。

東京臨海高速鉄道りんかい線は、新木場から大崎までを結ぶ路線。途中に国際展示場(東京ビッグサイト)、東京テレポート(お台場)、天王洲アイル、品川シーサイド、大井町を経由。運賃が高いのが弱点ですが、東京臨海副都心の重要なエリアを結んでくれる心強い路線です。埼京線とも直通運転していて、渋谷・新宿・池袋(地上)・大宮方面へ一直線。この駅から利用するのであれば必ず座れます。

新木場駅周辺には何もないかもしれませんが、乗り入れ路線が多く、乗り換え客で混雑しています。東京ビッグサイトや幕張メッセなどでイベントがあると極端に乗降が活発になりますし、夜になるとミッキーが描かれた大きな袋を持った楽しそうなお客さんが次々と乗り換えていきます。

新木場駅の構造

このように、各地の名所を結ぶJR京葉線の途中駅として機能している新木場駅を起点とし、都心方面に始発列車が発着する構図が見て取れます。

乗り入れ路線同士の乗り換えは便利な部類に入り、JR・東京メトロ・りんかい線ともに改札口は同一階のコンコースで繋がっています。

京葉線の途中駅で、特急を除くすべての種別が停車。有楽町線とりんかい線は終点となっていて、東京メトロの車両センターに繋がる連絡線も乗り入れています。りんかい線の線路は京葉線とつながっています(後述)が、直通列車は運行されていません。りんかい線の車庫は東京テレポートー天王洲アイル間から分岐した先にあります。

乗り換えが便利なのとは裏腹に、地上に出るのはちょっと不便。コンコースが3階にあって、そこから長いエスカレータを乗り継ぎながら降りて行かなければなりません。おそらく、地上に降りきる前に他の乗り換え客はホームに到着していると思います。

改札内では、1階層のみの移動。コンコースからみてJR京葉線は上階で、有楽町線とりんかい線は下階です。短い動線である上に、エレベータも完備されているので、私がベビーカーをひきながらディズニーに通った日々には大変お世話になりました。

京葉線とりんかい線はつながっている

鉄オタ寄りの情報ですので一般の方は読み飛ばして、次の項目にお進みください。

上記のように、すべての路線はそれぞれ単独の改札口を持っていて、会社を跨いだ乗り換え時には必ず改札を通ることになりますが、京葉線とりんかい線に関しては新木場駅の蘇我寄りで線路がつながっています。

新木場駅から京葉線に乗り、葛西臨海公園に向かうとき、下から線路が上がってきて合流するのが分かると思います。この線路はりんかい線とつながっています。

下から上がっているように見えるというのは目の錯覚で、実は自分たちが上から降りているのですが…

ホテルメッツ東京ベイ新木場から撮影

この連絡線を使った、京葉線ーりんかい線の直通列車の運行は物理的には可能ですが、現時点では行われていません。これは、運賃計算上の問題が発生するためです。仮に直通列車を運行させた場合に、例えば舞浜ー新宿間で利用した乗客から「りんかい線の運賃を取っていいかどうか」を判断できなくなるのです。原則としてICカード利用の場合は、計算上最も安い運賃を差し引くことになりますので、りんかい線を利用した場合でもJR線東京経由の運賃で計算され、りんかい線に運賃収入が入らなくなってしまいます。

このような”失敗事例”として北千住駅が有名ですが、りんかい線の場合、その誤差は許されないレベルですので、見過ごすことはできないのでしょう。

上記都合により、両線の連絡線は今のところ使われてはいませんが、将来的には利用されると思われます。JR線からりんかい線を経由して羽田空港に向かう新線が計画されており、その際には上記連絡線が活用される予定です。運賃計算の詳細は別途議論されることでしょう。仮に直通運転が実現すれば、京葉線とりんかい線のコンコースの間にある壁は取っ払われることになるでしょうね。

JR京葉線への乗換は「新木場」が楽

改札から改札まで、人混みがなければ

  • 東京メトローJR線:20秒
  • JR線ーりんかい線:20秒
  • 東京メトローりんかい線:40秒

くらいで行き来ができます。

一方、京葉線の始発駅「東京」では、JR各線ー京葉線の乗り換えに10分くらい要します。長く永遠に続きそうな通路を通った挙句に、さらに地下深くに降りなければならず、敬遠されています。

新木場駅での乗り換えは、有楽町線やりんかい線を降りた後に1本エスカレータを上がり、改札を抜けて平行移動し、JRの改札を通って1本エスカレータを上がれば京葉線のホーム。ホームからホームまで2分あれば着きますよ。

ディズニー前泊は「ホテルメッツ東京ベイ新木場」が便利

ここまでは乗換駅としての利便性を書いてきましたが、2019年にJR東日本系列の宿泊施設「ホテルメッツ東京ベイ新木場」がオープンし、ついに滞在できる街として進化しました。

これはディズニーをめざすゲストに朗報となります。

これまでは舞浜に泊まらなければ新浦安か潮見まで行かないとまともなホテルがありませんでしたが、ここにきて新木場に堂々のオープン。

交通の要となる新木場に目を付けたホテルはさすがだなと思います。

東京ビッグサイトでのイベント参加者やディズニーのゲストをいっぺんに回収できるので、ホテルとしても効率がいい。利用者の立場でいえば、特にビッグサイトでイベントがないときは空室が残りやすいと予想でき、そういうときこそディズニー前後泊に利用してしまえばいいのです。

交通の要となる場所にホテルを取るメリットはずばり「荷物」です。前泊の場合はチェックアウト後に、後泊の場合はチェックイン前に荷物を預かってもらうと身軽になり、パークでの動きに機動性が出ます。ホテルに先に行って荷物を預けたり、後に戻って荷物を取りに行くのが面倒だったりするのですが、交通の要である新木場はどうせ通る道なので、荷物を預けたり取りに行くのも苦労しません

室内は清潔感があふれ、オフの時間をゆっくり過ごせます。写真はツインのお部屋です。プレミアムツインを選択すれば、バストイレ別・洗い場付きのお部屋で過ごせます。

見ているだけで眠くなります。

テレワークにももってこいです。ちなみに、デスク状になっているところはホテル外観でいう「でっぱり」に相当します。このカーテンを開ければ

入れ替え作業をしている東京メトロ有楽町線や、高架を駆け上がる京葉線を拝むことができます。なお、反対側の部屋だと別の景色になると思いますが、京葉線や有楽町線に加え、りんかい線も見えるのではないかと思います。

セブンカフェ顔負けのマシンが置いてあり、こちらも滞在中は無料でいただくことができます。

1階にデイリーヤマザキが入っているので勝利は確定。駅周辺が栄えていなくても、快適に過ごせてしまうわけですね。

ちなみに、朝食は(レストラン閉店のため)お休み中。私のおすすめ朝食は、駅の高架下にあるコメダ珈琲ですね。さっさと済ませたい人にはロッテリアか松屋をおススメします。

まとめ

新木場駅について考察したのち、駅周辺ホテルで一夜を過ごし、以下の知見を得ました。

  • 新木場駅周辺はお世辞にも栄えてはいない
  • 3銭乗り入れていて乗り換えが便利
  • 特に京葉線への乗り継ぎに効果絶大
  • ホテルメッツ東京ベイ新木場は清潔感溢れる新しいホテル
  • ディズニーの前後泊に利用価値大

ホテルメッツ東京ベイ新木場
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ホテルメッツ東京ベイ新木場の宿泊料金や予約
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ではまた。

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