気仙沼線の気仙沼〜柳津間はJR東日本がBRT(バス)を運行しています。ほとんどの区間では気仙沼線の跡地を整備した専用道路を走行しますが、一部で国道に出ます。沿線にある道の駅「大谷海岸」にも停車。BRTの旅において貴重な補給ポイントです。
気仙沼線BRTについて
気仙沼線とは
気仙沼線は、宮城県の前谷地駅と気仙沼駅を結ぶJR東日本の路線です。
かつては快速「南三陸」という列車が設定されていて、沿線と仙台駅を乗換なしで結んでいました。
2011年の東日本大震災で壊滅的な被害を受け、列車での運行が不可能に。
気仙沼線跡地を舗装し、気仙沼〜柳津間でBRT(バス)を運行して仮復旧しましたが、その後に鉄路での復旧を正式に取り止め。今ではBRTがJR線の路線になっています。
下記の写真は柳津駅の様子です。線路は手前で途切れ、その延長線上にはBRTの道路が整備されているのがお分かりいただけると思います。

BRT化後の気仙沼線
鉄路での復旧が行われないことにより、例えば気仙沼から仙台まで直通する快速列車は運行できないなど、都市間の移動に着目すると不便になってしまいました。
一方、小回りの効くバスの特性を活かし、臨機応変に増減便することが可能に。総じて増便の形となり、気仙沼〜柳津間は1時間に1本程度確保されています。

また、途中停留所を簡便に設置することができるのも利点。病院や役場、今回ご紹介する道の駅への乗り入れも行われています。
鉄道の跡地をバス専用道路として活用しているので、定時制も確保されています。

運行車両はどう見ても「バス」ですが、その路線は紛れもなく「JR東日本」です。そのため、鉄道の運賃体系を維持しています。バスにしては安価です。
旅行者にとっては「青春18きっぷ」や「北海道&東日本パス」などの企画乗車券も追加料金無しでそのまま利用することができるのも嬉しいです。
BRT化により都市間移動は不便になりましたが、地域内の交通としては十分威力を発揮。一概に悪いということはなく、利便性が向上している一面もあるという見方ができます。
気仙沼駅や柳津駅の周辺
三陸を旅していると困るのが食事などの補給ですよね。
駅から離れれば美味しい海の幸がいくらでもあるのですが、駅周辺はお世辞にも栄えているとは言えず、時間を中途半端に持て余してしまうこともしばしば。
気仙沼駅周辺には観光案内所とコンビニ「NEWDAYS」がある他は、気楽にサクッと食事を摂れる場所はなさそうです。

柳津駅周辺はさらに難易度がアップ。山間の小さな駅で、雰囲気は好きなのですが、食事をするとなると非常に厳しい戦いになりそうです。
空腹に耐えながらBRTの旅を続けるのは危険です。途中で休憩し、補給しながら進むのが吉。空腹のままバスに乗り続けると、人によっては酔いやすくなることも。
そんなBRT周辺で困ってしまった人は、以下に示す道の駅「大谷海岸」を目指してみてください!

道の駅大谷海岸の様子
BRTが乗り入れ
道の駅大谷海岸はBRT大谷海岸駅で下車、徒歩0秒で直結。むしろ道の駅の一部がBRTの駅になっているという言い方が正しいかもしれません。

道の駅がBRTの駅なので、直接乗り入れてきます。

フードコート完備
道の駅の中にはフードコートがあって、地元の新鮮な海鮮をはじめとした美味しい食事をいただくことができます。

海の幸が美味しい気仙沼ですが、メニューの幅が広いので、お魚系が苦手な人にも安心ですね。
食券を券売機で買う方式です。券売機はクレジットカード対応です。
その他設備も充実
新しい道の駅ですので、トイレも清潔できれいです。もちろん多目的トイレもあるので、お子さま連れでも安心です。BRTにはトイレがないので、必ず立ち寄っておきましょう。
人の動きに合わせて海の仲間たちが泳ぐスクリーンもあり、子どもたちが遊んでいました。おさわり禁止ですのでよろしくお願いします。

お土産やさんも入っていますが、我が家は次のバスまで時間がなくて見れませんでした。また行きたいと思います。
まとめ
気仙沼線BRTで大谷海岸駅に行き、以下の知見を得ました。
- 気仙沼駅や柳津駅での食事は難しい
- BRTが乗り入れる大谷海岸駅は道の駅
- フードコートで補給可能
- トイレもきれい
- BRTは1時間に1本で使いやすい
気仙沼線BRTを使った旅のヒントにご参考ください。
>> 道の駅大谷海岸駅
ではまた。