【H657系!?】見覚えのある車両番号について解説(JRバス関東)

スポンサーリンク
本サイト内にはGoogleAdSense等のアフィリエイトリンクを含みます
バス
この記事は約5分で読めます。

鉄道車両には固有の番号が付与されていますが、バス車両にも番号が振られて識別されています。中でもJRバス関東では鉄道で見覚えのある番号が見られましたが…全く異なる規則に則って採番されているようです。H657-14410車両で見ていきますが、結論から言うと、H657=ハイデッカー高速用横4列(WC付)日野車です。一般の人でも知っておくといいのはH657-14410の5の部分14の部分です。詳しく見ていきましょう。

スポンサーリンク

JRバス関東とは

JRバス関東は、関東地方を拠点に一般路線バス・高速路線バスを運行するバス会社の一つです。JR東日本が出資する完全子会社です。

もともとは多くの一般路線バスを走らせていましたが、地元のバス会社に移管する動きが進んでいて縮小傾向が続いています。一方、高速路線バスは大繁盛。前述のとおり、JR系の会社ではありますが、JR線と競合しそうな高速路線も運行しています。

東京駅八重洲南口前に広がるバスロータリーでは、JRバス関東の高速路線バスが各方面へひっきりなしに発車していきます。多くの路線ではバス会社の垣根を越えて共同運行も行われており、JRバスのチケット売り場には多くの人が訪れています。

そんなJRバス関東が運行するバスの車体には番号が振られていて、何やら見覚えのある数字の羅列が並んでいるのですが…

H657!?

確かに乗車していた高速バスは「みと号」(東京ー水戸)ですが、これはバスです。常磐線の特急ひたちに使われている「E657系」とは話が違います。

今回は、高速路線バスでよく見る【H657】に隠された意味を探ってみたいと思います。

H657系の正体

H:ハイデッカー車両
6:高速路線バス車両
5:横4列の車両(WCあり)
7:日野

アルファベットの意味

アルファベットは「どんな車体なのか」を表しています。高速路線バスの場合は、以下のどれかです。

  • H:ハイデッカー車両
  • S:スーパーハイデッカー車両
  • D:ダブルデッカー車両
  • O:その他の車両

多くの場合は、「H:ハイデッカー車両」が該当になりますので、最も多く目にする機会があるのはHかと思います。

稀にJR常磐線が運転を見合わせた際の救済臨として2階建て車両が充当されることがあります。この場合は「D:ダブルデッカー車両」を見ることができます。

3桁数字の意味

続いて、3桁数字にはどんな意味があるのかというと、「どんな車種で」「どんな座席で」「どこのメーカーの」バスなのかを示しています。

100の位

100の位の数字は「どんな車種なのか」を下記の規則で表しています。

  • 1:小型バス
  • 2:中型バス(小さめ)
  • 3:中型バス(大きめ)
  • 4:大型バス(小さめ)
  • 5:大型バス(大きめ)
  • 6:観光・高速路線用
  • 7:特殊車両

よって、高速路線バスではほぼ「6」で決まります。

ちなみに2・3と4・5の境目は車体の長さで細かく決まっているようですが、ここでは割愛します。

10の位

10の位の数字は「どんな座席なのか」を下記の規則で表しています。

  • 4:横4列リクライニング(WCなし)
  • 5:横4列リクライニング(WCあり)
  • 6:横3列リクライニング(WCなし)
  • 7:横3列リクライニング(WCあり)
  • 8:寝台

よって、一般的な高速バスではほぼ「5」で決まります。

ちなみに1~3は欠番ではなく、一般路線バスに使用される座席の向きによって細かく規定されているようです。

トイレがついているか、何列シートなのか、など、乗車するにあたって重要な情報を判別できる番号になりますので、一般の人でも知っておくといいかもしれません。

1の位

1の位の数字は「どこのメーカーが作ったか」を下記の規則で表しています。

  • 1:いすゞ
  • 4:三菱ふそう
  • 7:日野
  • 8:UDトラックス

どのメーカーが多いのかなどはよく知りませんが、日野の場合は「7」となります。

5桁数字の意味

ついでに…ハイフンの後ろの5桁数字は何を意味するのでしょうか。

最初の2桁

最初の2桁(10000-1000の位)は製造年を表しています。

H657-14410の場合は、2014年に製造されたということになります。

車両の新しさを判別できるので、車内の快適さを判断するのに好適ですね。絶対の判断材料ではありませんが、最近の車両=コンセントが備わっているという参考情報にもなりそうです。

中間の1桁

中央の桁(100の位)は、乗車位置や車両装備を表しています。

  • 1:前扉・板ばね
  • 2:前中扉・板ばね
  • 3:前後扉・板ばね
  • 4:前扉・空気ばね
  • 5:前中扉・空気ばね
  • 6:前後扉・空気ばね

最後の2桁

最後の2桁(10-1の位)は、車両の固有番号を示しています。

同じ形式同士で重複とならないように番号が割り振られます。

まとめ

JRバス関東が運行する高速路線バスに乗車し、謎だったH657系について以下の知見を得ました。

  • JRバス関東には車両ごとに車両番号が割り振られている
  • 車両番号を見ると車体の特徴が分かる
  • H657=ハイデッカー高速用横4列(WC付)日野車
  • 下5桁の情報からも、製造年の情報が分かる

こう見るとバスの世界も面白いかもしれませんね。

H657系の14000番台なんて言い方ができるんでしょうかね。

普段は鉄道ばかり使っていますが、たまに高速バスに乗ると、手ごろな運賃で心地よい揺れに加えてきめ細かな運行を堪能でき「これいいかも」と思わされるものです。高速バスでも出かけてみようかなという気になってきます。

JRバス関東
>> こちら

ではまた。

タイトルとURLをコピーしました