【石垣島】レンタカーなし!1000円で乗り放題の路線バスで行ける無料観光スポットを紹介

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バス
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数ある沖縄県の離島の中でも、石垣島は公共交通機関で巡りやすい島といえます。この記事では、1,000円で24時間乗り降り自由となる石垣島の路線バスを使って、島内の観光スポットを巡る旅へご招待します。記事内では(1)川平湾、(2)石垣やいま村、(3)米原ヤシ群、(4)平久保崎灯台(最北端)などについてご紹介しています。バスに乗っているだけでも南国気分を味わえる魅力的な石垣島。レンタカーがなくても楽しめます。

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石垣島を走る路線バスの強み

東運輸が全島で運行

沖縄県石垣島。

那覇からさらに西へ、東京ー大阪間に相当する距離を飛んで、やっとたどり着く離島。

意外と思われるかもしれませんが、石垣島では公共交通機関として「路線バス」が充実しています。

石垣島を走るバスはいくつかありますが、島内全体に路線網を広げているのは「東運輸」です。

新石垣空港と石垣島市街地を結ぶ路線が主力。国内の地方空港では航空便に合わせてリムジンバスが発着することが多いですが、石垣島では航空便のダイヤなど関係なく頻発。多い時間帯では15分に1本も運行されていますので、来たやつに乗ってね、という感じ。

夜になると役目を終えた空港線用のバスが車庫にズラリ。これは南国離島の路線バスとは思えませんよね。圧巻ですし、心強い。

そのほかの路線も本数は少ないものの島内全域で運行されており、石垣島の主な観光地へバスで周ることも可能となっています。

1,000円で24時間乗り放題

このような地方の路線バスは運賃が高くなるのがネックで、石垣島でも例外ではありません。

しかし、東運輸には強い味方が存在します。

それが…1日フリーパス(1,000円)です。

このフリーパスの「1日」というのは、「使用開始から24時間」です。

つまり、1泊2日で石垣島に来たのであれば、空港の往復も含めてフルで使えてしまうという優れもの。

しかも、(定期観光バスを除く)すべての路線が対象で、すべてのバス車内で買えます。

レンタカーを使わずに石垣島を巡るのであれば、このチケットは必携と考えてもいいでしょう。

1日フリーパスの他に、5日間乗り放題の「みちくさパス」もあります。

時刻表がまとまっている

東運輸のバス時刻表は、「空港線1枚」と「全島1枚」の計2枚にまとめられています。

この時刻表はインターネットからも見ることができますが、バスターミナルでも紙で配られています。

路線バスで巡るのであれば便利です。

なお、空港線は本数が多いので不要ですが、全島は必ず入手しておきましょう。

石垣島路線バスの「オススメ路線」

さて、石垣島の路線バスは島内のあらゆる地域を走っています。

以下は国土地理院のWebSiteから地図をお借りし、私がテキストを追記したものですが…

地図上で描かれている道路(黄色と赤で表示)のうち、95%以上の区間で路線バスが走っています。

空港だけではない「空港線」

本数が多い「空港線」は、バスターミナルと空港を結ぶ重要路線。

しかし、実際に乗ってみると沿線も発達していて使いやすいことに気づきます。

特に「かねひで」や「サンエー」などの地元スーパーに行くにも空港線(4系統)が使えます。

また、全国展開しているイオン系の「マックスバリュ」を中心としたショッピングセンターにも行ける、生活路線としても機能しています。

当然、旅行者にとっても「食料調達」や「お土産購入」の観点で重宝します。

定番の観光スポットへ「川平リゾート線」

川平湾に向かう「川平リゾート線」は、鉄板で押さえておくべき路線です。

この路線に乗れば、ガイドブックでおなじみの川平湾へ直行することができます。

途中で見える海の景色も見逃せません。

乗るだけで南国気分「西回り伊原間線」

「伊原間」は「いばるま」と読みます。

景色がいいという点では、「西回り伊原間線」です。

この路線に乗ると、やいま村付近から川平公園を経て石垣島の西海岸を這うように進み、北部の伊原間まで移動することができます。

南国ならではの景色を車窓から楽しむことができる絶景路線です。

北部の絶景スポットへ「平野線」

最後に「平野線」です。

この路線に乗ると、バスターミナルから石垣空港や伊原間を経て、最北の平野まで一気に行くことができます。

平久保崎灯台へのアクセス手段でもありますので、押さえておきましょう。

本数は路線により大幅に異なる

バス路線の本数は路線によって異なります。

間隔があくとか、そういう次元ではなく、大幅に異なります。

前述のように石垣空港までの便は最大15分間隔で運行されていますので、大変便利です。

川平公園までの便も本数が確保されていますが…

先ほどオススメした「西回り伊原間線」は実質1日1本。

平野線は1日3本ありますが、観光客が使えるのは実質1日1本。

その時間に合わせて乗りに行かなければならないので注意が必要です。

ただ、数少ない本数でありながら、乗り継ぎは充実。例えば、実質1日1本の「西回り伊原間線」で終点の伊原間まで行くと、数分の接続で実質1日1本の「平野線」に乗り換えることができます。

「西回り伊原間線から平野線に乗り換えることはできますか?」

という質問に対し、0秒で

「乗り換えられますよ」

と返ってきたことから、意図的にダイヤが組まれているのかもしれません。

路線バスで行けるおすすめスポットのご紹介

ここで示すおすすめスポットを1日で巡るのは至難の業です。最後に一例を示しますが、各自で時刻表と睨めっこしてみましょう。

川平湾(川平公園)

まず、鉄板の行き先ですが…

ガイドブックでおなじみの川平湾でございます。

バスターミナルから「川平リゾート線」でアクセスできます。

こちらの行き先への詳細は下記の記事で詳しく説明していますので、ご参考ください。

石垣やいま村

続いては、石垣やいま村。

石垣やいま村への入村は有料ですが、併設するドライブインは無料で利用できます。

私のおすすめはドライブインのレストランです。安い値段でボリュームたっぷりのランチをいただくことができます。(営業時間はランチのみ)

このボリュームで900円です。

石垣やいま村へは、「石垣やいま村入口」か「元名蔵」バス停を利用しましょう。

オススメは「元名蔵」バス停です。平坦な駐車場を歩いて到着します。

「石垣やいま村入口」から行くと、徒歩ではちょっと心細い道を登っていかなければなりません。この道の途中でハブに遭遇しましたので、二度と通りたくないというのが本音ですが…石垣やいま村入口バス停の近くには、名蔵大橋という景色のきれいなスポットもありますので、バスの待ち時間に海を感じたい人はぜひこちらのコースを。

「石垣やいま村入口」までは川平リゾート線が、「元名蔵」までは西回り伊原間線や吉原線など複数の路線が経由しています。

米原ヤエヤマヤシ群落

川平公園から東に向かうと、米原ヤシ林というバス停に至ります。

ヤシ林は「米原ヤエヤマヤシ群落」という観光スポット。

遊歩道が整備されたジャングルの中を進んでいけます。

南国気分を味わえる手軽な観光スポットとしてオススメしています。

「ヤシ林入口」までは、西回り伊原間線や米原キャンプ場線などを利用できます。

平久保崎灯台

平久保崎灯台は、石垣島最北端の灯台です。開放的な景色を楽しめます。

平久保崎灯台への行き方は少しトリッキーです。

平野行きのバスは、メインの道路から離れて点在する集落内にバス停が設置されており、バス停が近づく度に細い道路に入っていきます。一方、集落から離れた観光地の近くにはバス停が全くなく、地図の上ではアプローチが難しくなっているのですが…

そこは臨機応変に対応してくれています。

乗車時、バスの運転士さんに

平久保崎灯台に行きたいのですが。

と申し出れば、近くで降りれるように対応してくれます。乗るときも、ここで待っていてと伝えられますので、指示に従えばバスはちゃんと止まってくれます。

ちなみに運賃は平野までの分を支払うことになりますが、フリーパスであれば関係ありません。

走り去るバスに別れを告げて、看板の案内に従って進みましょう。徒歩15分くらいは見ておきましょう。

実際に実行したモデルルート

さて、では実際に訪れた時の記録を示していきたいと思います。

バスターミナル→伊原間→平野間

乗車バス停下車バス停路線名
バスターミナル(10:45)伊原間(12:12)西回り伊原間線
伊原間(12:19)平野のちょっと手前(12:45)平野線

伊原間はいばるまと読みます。石垣島の北部への玄関口です。

西回り伊原間線

平野行きのバスもバスターミナル始発(11:20発)ですので乗り換えなしで行くことが出来るのですが、せっかくなので西回りのバスで伊原間まで行き、そこで乗り換える、というルートを取りました。伊原間では絶妙なタイミングで平野行きのバスに乗り換えることが出来ます。

降ろされるところにバス停のポールは立っていませんが、平野線に乗り換える場合は、降りた場所で待っていればOKだとのことでした。なお、少し先に伊原間バス停のポールがあります。

平野線

【重要】最初から平野線という路線に乗車すれば、バスターミナルから乗り換えなしで石垣島北部へ行くことが出来ます

この平野線は、1日3本のみの運転で、観光に使えそうなのはバスターミナル11:20発の1本のみ。観光を終えたら、行ったバスの折り返し便を必ず捕まえるようにしましょう。

余談になりますが、この平野線は、石垣島北部地域の通学需要に応える路線となっています。朝早くにバスターミナルを出ても通学時間帯に北部まで学生さんを迎えに行くのが難しいため、前日に出発して平野で宿泊し、翌日の朝の通学客を運ぶ、というダイヤになっています。学校のない日などは平野泊の運用を取り止めて、その日のうちにバスターミナルまで帰ってくるため、早朝便と夜便のダイヤが変わります。いずれにしても、泊まり勤務となる運転士さんはけっこう大変ですね。

平野→新石垣空港→バスターミナル

乗車バス停下車バス停路線名
平野のちょっと手前(13:35)新石垣空港(14:28)平野線
新石垣空港バスターミナル空港線

平野行きのバスが折り返してきますので、乗ります。運転士さんも同じ人なので、話が早いです。

帰りのバスはバスターミナル行きですので、市街地まで一気に戻ることが出来ますが、新石垣空港まで南下すれば、ここから先は本数が多い「空港線」がありますので、あとは好きなところで無計画に降りちゃって大丈夫です。

私は新石垣空港で降りて、空港内にある日本最南端のスターバックスで一休み。

新石垣空港からバスターミナルまでは、本数が多いので深く考えずに、「サンエー」や「マックスバリュ」、「かねひで」などのスーパーに立ち寄りながら戻りました。

わざわざ石垣島でいただくスタバのコーヒーもおいしいものです。

市街地に帰ってきた

このプランで市街地に帰ってきたのは16時頃。夜ご飯を食べることを考えても、この時間に帰ってこれるのはちょうどいいですよね。

朝ゆっくり出て夕方帰ってくる。

正直言ってしまえば、竹富島や波照間島などに渡る離島巡りほど刺激のある一日にはなりません。しかし、体の負担が少なく、まったりとした石垣島での時間を過ごしたい人にはおすすめです。

レンタカーでの移動を選択しがちな石垣島ですが、今はレンタカー代が高騰しています。

ぜひ、バスでの旅行もご検討くださいませ。

定期観光バスもある

東運輸には「定期観光バス」も設定されています。

バスターミナル発着(09:30発-14:00着)で、4,700円(昼食付)です。

路線バスとは異なり、手っ取り早く観光スポットを巡ることができますので、チェックしておきましょう。

ヤシ林や川平公園にも行けます。

平久保崎灯台には行けませんが、代わりに玉取崎展望台に行くことができます。

こちらも絶景スポットとして有名ですが、ダイヤの関係上、路線バスでは行きにくいので、定期観光バスの出番ですね。

まとめ

石垣島を路線バスで巡り、以下の知見を得ました。

  • 石垣島の路線バス「東運輸」には24時間1000円のフリーパスがある
  • フリーパスは空港ー市街地間の往復にも使える
  • 川平リゾート線に乗れば川平湾に行ける
  • 平野線に乗れば平久保崎灯台に行ける
  • 手軽に南国気分を味わえる路線バスがある
  • やいま村併設のドライブインではオトクに食事ができる
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東運輸
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ではまた。

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