石垣島では島内全域に路線バスが走っています。
市中心部から最北端の平久保灯台まで路線バスで行ったので、記録を載せておきます。
近くにバス停がないので、「平野線」のバス運転士さんに頼んで止めてもらいましょう。
※この記事は2020年1月の旅行内容を基に執筆しています。
石垣島を走るバス
石垣島を走るバスは1社のみで、「東運輸」が担っています。

新石垣空港と石垣島市街地を結ぶ路線が主力となっており、新車も導入していますが、そのほかの路線も本数は少ないものの島内全域で運行されており、石垣島の主な観光地へバスで周ることも可能となっています。
北部へ行ってみた
使った乗車券
東運輸では1日フリーパスを発売しており、島内の一般路線バスが乗り降り自由となります。なお、この1日フリーパスは24時間券となっており、購入から24時間乗り放題となります。1000円です。

石垣島のバスは乗り降りはすべて乗務員横の前扉から行っており、この乗車券を使う場合、乗るときに整理券を取らずに乗務員に提示し、降りるときも提示する、という流れになります。
石垣島北部へは「平野線」
【重要】平野線という路線に乗車すれば、バスターミナルから乗り換えなしで石垣島北部へ行くことが出来ます。
この平野線は、1日3本のみの運転で、観光に使えそうなのはバスターミナル11:20発の1本のみ。観光を終えたら、行ったバスの折り返し便を必ず捕まえるようにしましょう。
余談になりますが、この平野線は、石垣島北部地域の通学需要に応える路線となっています。朝早くにバスターミナルを出ても通学時間帯に北部まで学生さんを迎えに行くのが難しいため、前日に出発して平野で宿泊し、翌日の朝の通学客を運ぶ、というダイヤになっています。学校のない日などは平野泊の運用を取り止めて、その日のうちにバスターミナルまで帰ってくるため、早朝便と夜便のダイヤが変わります。いずれにしても、泊まり勤務となる運転士さんはけっこう大変ですね。
乗った区間
さて、では実際に訪れた時の記録を示していきたいと思います。
バスターミナル→伊原間→平野間
乗車バス停 | 下車バス停 | 路線名 |
---|---|---|
バスターミナル(10:45) | 伊原間(12:12) | 西回り伊原間線 |
伊原間(12:19) | 平野のちょっと手前(12:45) | 平野線 |
伊原間はいばるまと読みます。石垣島の北部への玄関口です。
西回り伊原間線
平野行きのバスもバスターミナル始発(11:20発)ですので乗り換えなしで行くことが出来るのですが、せっかくなので西回りのバスで伊原間まで行き、そこで乗り換える、というルートを取りました。伊原間では絶妙なタイミングで平野行きのバスに乗り換えることが出来ます。
降ろされるところにバス停のポールは立っていませんが、平野線に乗り換える場合は、降りた場所で待っていればOKです。なお、少し先に伊原間バス停のポールはあります。

平野線
平野行きのバスは、メインの道路から離れて点在する集落内にバス停が設置されており、バス停が近づく度に細い道路に入っていきます。一方、集落から離れた観光地の近くにはバス停が全くなく、地図の上ではアプローチが難しくなっているのですが…
そこは臨機応変に対応してくれています。
乗車時、バスの運転士さんに

平久保灯台に行きたいのですが。
と申し出れば、近くで降りれるように対応してくれます。乗るときも、ここで待っていてと伝えられますので、指示に従えばバスはちゃんと止まってくれます。
ちなみに運賃は平野までの分を支払うことになりますが、フリーパスであれば関係ありませんね。

平久保灯台からの景色
平野線で降ろされた場所から15分くらい坂を上がっていくと、駐車場に出ます。
そこからさらに上がっていくと、こんな景色が待っています!

…晴れていれば最高でしょうね。ちなみに陸側には砂浜も確認できました。

晴れている日を狙うのは難しいですが、ここにはまた行きたいと思っています。
平野→新石垣空港→バスターミナル
乗車バス停 | 下車バス停 | 路線名 |
---|---|---|
平野のちょっと手前(13:35) | 新石垣空港(14:28) | 平野線 |
新石垣空港 | バスターミナル | 空港線 |
平野行きのバスが折り返してきますので、乗ります。運転士さんも同じ人なので、話が早いです。
帰りのバスはバスターミナル行きですので、市街地まで一気に戻ることが出来ますが、新石垣空港まで南下すれば、ここから先は本数が多い「空港線」がありますので、あとは好きなところで無計画に降りちゃって大丈夫です。
私は新石垣空港で降りて、空港内にある日本最南端のスターバックスで一休み。新石垣空港からバスターミナルまでは、本数が多いので適当に帰りました。

わざわざ石垣島でいただくスタバのコーヒーもおいしいものです。
市街地に帰ってきた
このプランで市街地に帰ってきたのは16時頃。夜ご飯を食べることを考えても、この時間に帰ってこれるのはちょうどいいですよね。
朝ゆっくり出て夕方帰ってくる。
正直言って、竹富島や波照間島などに渡る離島巡りほど刺激のある一日にはなりませんが、体の負担が少なく、まったりとした石垣島での時間を過ごしたい人にはおすすめです。

レンタカーでの移動を選択しがちな石垣島ですが、ぜひ、バスでの旅行もご検討くださいませ。