茨城県内の路線バス運賃支払い方法まとめ【Suica/両替など】

スポンサーリンク
バス
この記事は約7分で読めます。

茨城県内には複数のバス会社が運行をしています。このページでは、常磐線沿線に焦点を当て、「茨城交通バス(水戸)」「茨城交通バス(日立)」「関鉄バス」「JRバス」の運賃支払い方法を纏めましたので、ご参考ください。なお、Suica/PASMOが使えるのは「関鉄バス」と「JRバス」のみ。初見者なら「茨城交通」は現金のみと考えてOKですが、タッチ決済対応のクレジットカードやQRコード決済にも対応しています。

この記事では
・茨城のバスってSuica使えるの?
・バス会社によって対応は異なるの?
こんな疑問に答えています。

結論は一言では言えず、
・Suicaが使えるバスは限られている
・クレジットカードがそのまま使えるバスもある
など、特殊です。

スポンサーリンク

常磐線沿線のバス会社

東京から仙台まで太平洋沿いを南北に貫く常磐線。このうち、途中の取手駅から大津港に至る区間が茨城県に属します。

意外と縦に長い茨城県。取手駅付近では首都圏への通勤需要が旺盛ですが、大津港まで北上するとまるで世界が変わります。

そんな常磐線沿線の「駅から需要」に応えるバス会社は主に4社。仮に東京から常磐線を下って行ったときに、めぐり合う順番で概要をご案内しますが、お急ぎの方に対して引っ張るのは失礼なので、まずは結論をここに書いちゃいますね。

バス会社Suica/PASMOクレジットカード
(タッチ決済)
バス特おつり自動計算独自のICカード
関鉄バス1)〇使える×使えない対象*〇対応なし
JRバス〇使える×使えない対象外×非対応2)なし
茨城交通(水戸)×使えない〇使える×非対応いばっピ
茨城交通(日立)×使えない〇使える×非対応いばっピ
コミュニティバス路線による×使えない対象外路線によるなし
*バス特は終了しています。付与されたポイントは期限まで使えます
1)関鉄バスには、グループ会社も含みます
2)最新情報は未確認です

関鉄バス

運行沿線

関鉄バスは「取手から水戸にかけて」の県南・県央地域を担当しています。常磐線から離れますが、つくばエクスプレス沿線にも強いバス会社です。

つくばセンターを中心に土浦・荒川沖・ひたち野うしくなどを結ぶ路線がドル箱。筑波大学への通学需要にもこたえます。

水戸付近では県庁アクセスで活躍。日本三名園の偕楽園にも乗り入れています。

運賃支払い方法

運賃支払い方法としてSuica/PASMOなどの全国交通系ICカードが利用できます

ICカードを利用する場合、中扉から乗るときにリーダーにタッチして整理券番号を記録し、降りるときに運転手横の運賃箱にタッチして運賃を差し引く流れになります。

ICカードを利用しない場合は、中扉から乗るときに紙の整理券を取り、降りるときに運賃箱に整理券を入れてから、表示された運賃を入れる流れになるのですが…2つ注意点があります。

注意点1:整理券とお金を同時に入れない

まずは整理券番号を読み取らせるのが先です。自動で運賃箱に金額が表示されるまで待ちましょう。

運賃が表示されるまで1秒程度なので、待ってあげてください。

注意点2:両替は不要

関鉄バスの場合、両替は不要です。

運賃箱に金額が表示されたら、細かいお金から順番に入れて行ってあげてください。

最終的に金額が越えた時点でおつりを自動で計算し、排出されます。

JRバス関東

運行沿線

現在では高速バスの運行がメインのJRバスですが、今でも一部で一般路線バスが走っています。

茨城県内では、主に土浦駅を中心に活躍しています。江戸崎方面や、イオンモール土浦へのシャトル便が際立っています。

ひたち野うしくーつくばセンター間では、関鉄バスとの共同運航路線も設定されています。

運賃支払い方法

基本的には関鉄バスの説明と重なります。

運賃支払い方法としてSuica/PASMOなどの全国交通系ICカードが利用可能です。

ICカードを利用する場合、中扉から乗るときにリーダーにタッチして整理券番号を記録し、降りるときに運転手横の運賃箱にタッチして運賃を差し引く流れになります。

ICカードを利用しない場合は、中扉から乗るときに紙の整理券を取り、降りるときに運賃箱に整理券を入れてから、表示された運賃をピッタリ入れる流れ注)になります。

注)路線再編により減少の一途をたどっており、2024年1月現在の最新情報を確認できませんでした。既に両替が不要となっていた場合は、乗務員さんの指示に従ってください。

茨城交通バス

運行沿線

茨城交通バスには「水戸」と「日立」があります

水戸は元祖の茨城交通ですが、日立は「日立電鉄交通サービス」という会社が茨城交通に吸収されて生まれた会社です。そのため、同じ茨城交通でもシステムが異なるややこしい状態が続いていましたが、2024年1月までには統一されました。ただし、バスの外観は異なります。

茨城交通バスのうち「水戸」は下記のような外観をしています

このバスは、常磐線の「岩間から東海にかけて」を担当します。関鉄バスが水戸以北に乗り入れていないのに対し、茨城交通(水戸)は、水郡線の常陸大宮方面や、鉄道の通らない城里町方面にも足を延ばしています。

対して、茨城交通(日立)は、かつて「日立電鉄交通サービス」という会社が運営していたバス会社を、茨城交通が買収して生まれました。これも日立再編の一環と思われますが、今でも日立地区の路線バスには旧日立電鉄時代の名残が色濃く残っています。

概ね大甕ー高萩の区間を担当しています。常陸多賀駅ー大甕駅ーおさかなセンターを結ぶ「ひたちBRT」も運行しています。

運賃支払い方法

運賃支払い方法としてSuica/PASMOなどの全国交通系ICカードは利用できず、原則として現金のみとなります。

地元の方であれば「いばっピ」という独自のカードを持っていて、運賃が10%引きになったり、乗継割引が適用されたりと、オトクな制度を活用できるのですが、カードの返却などに手間がかかるので、観光や出張でお越しになる方にはお勧めしません。

代わりにタッチ決済対応のクレジットカードが使えるようになっていて、「いばっピ」と全く同じ運賃(割引も対象)で乗車することができます。

QRコード決済の場合は割引対象外なので、対象カードを持っていればクレカのタッチ決済がいいでしょう。

いばっピやクレジットカードを利用しない場合は、中扉から乗るときに紙の整理券を取り、降りるときに運賃箱に整理券を入れてから、表示された運賃をピッタリ入れる流れになります。

ピッタリの金額がなければ、運賃投入前に両替が必要です。

投入した金額が表示される機能までは搭載しているのに、おつりは自動計算しない。ちょっと惜しいシステムです。

コミュニティバス

バス会社が運行しても採算が合わない地域をメインに、自治体が主体となって運行する「コミュニティバス」が各地で走っています。

これを挙げ始めるとキリがないのですが、運賃の支払い方法については運行を担当するバス会社に一部を依存するところが多いです。

例えば、関鉄バスが運行するつくば市の「つくバス」では、Suica等のICカードが利用できます。常磐線沿線からは離れますが、関鉄パープルバスが運行する「筑西市バス」や「桜川市バス」なども同様です。

一方、茨城交通が運行するひたちなか市の「スマイルあおぞらバス」では、現金のみの取り扱いとなっております。

事前に確認することが重要になりますが、基本的には現金のみで、Suica/PASMOが使えたらラッキー。他のICカードはほぼ使えない、と考えて問題ないです。

まとめ

繰り返しの記載になりますが、各社の運賃支払い方法は下記のとおりです。

バス会社Suica/PASMOクレジットカード
(タッチ決済)
バス特おつり自動計算独自のICカード
関鉄バス1)〇使える×使えない対象*〇対応なし
JRバス〇使える×使えない対象外×非対応2)なし
茨城交通(水戸)×使えない〇使える×非対応いばっピ
茨城交通(日立)×使えない〇使える×非対応いばっピ
コミュニティバス路線による×使えない対象外路線によるなし
*バス特は終了しています。付与されたポイントは期限まで使えます
1)関鉄バスには、グループ会社も含みます
2)最新情報は未確認です

路線や運賃などの最新情報をお調べになる場合は、下記のリンクからどうぞ。

関鉄バス
>> こちら

JRバス関東
>> こちら

茨城交通
>> こちら

ではまた。

編集後記
かつての茨城交通(日立)では「でんてつハイカード」という独自のカードを発行していました。チャージの時にボーナスポイントがもらえるおトクな制度があるのですが、カードの返却などに手間がかかるので、こちらも観光や出張でお越しになる方にはお勧めできませんでした。でんてつハイカードを利用しない場合は、中扉から乗るときにIC整理券を取り、降りるときに運賃箱に整理券を入れてから、表示された運賃をピッタリ入れる流れになります。IC整理券には整理券番号が記録されているのですが、利用者は見ることができず、初見泣かせのシステムともいわれておりました。乗車時に「整理券番号を覚えていただきますようお願いいたします」と放送が流れていて、これはけっこうな無茶ぶりでした。

当時の茨城交通(日立)は、絶滅危惧種となっていたディスプレイ非対応の運賃表でした。これも今では見られません。ちょっと寂しいですが、いばっピに統合されて便利になったのは確かです。

タイトルとURLをコピーしました