「いばらき乗りもの大集合」というイベントに関鉄バスが出展し、「整理券」を20秒以内に何枚取れるのかを競う「#早チン選手権」を開催しました。20秒で17枚取れたことから、毎分51枚発券できると結論付けていますが…競うようにとった整理券は「整理券としての機能を果たしていない」ということが判明。紙の無駄では終わらない、ちゃんと学習もできる有意義なイベントでした。いうまでもありませんが普段は絶対にマネをしてはいけませんよ。
バスの整理券とは
はじめに、バスの整理券というワードに「?」が浮かんだ人に説明します。
都市圏で路線バスに乗る時は、運転士横のドア(前扉といいます)から乗車し、その際に運賃を支払うことが多いと思います。これを先払いといいます。都市圏では乗車する距離にかかわらず、1乗車あたりの運賃が固定されているうえ、ターミナル駅などで降りるときに速やかに動ける方が好ましいため、先払い方式が理にかなっているのです。
一方、地方では後ろのドア(中扉といいます)から乗車し、前扉から下車するのが一般的になります。これを後払いといいます。乗車した区間によって運賃が細かく変わるため、このような方式を取るのですが、そのためには「実際にどこから乗ったのか」を証明できるものが必要ですよね。その時に登場するのが整理券です。
バーコードが印字されているタイプの整理券であれば、運賃箱に入れると自動で運賃が表示され、同額を運賃箱に投入して支払い完了となります。最近ではICカードが普及していて、その場合は整理券を取る代わりにICカードリーダーにタッチし、降りるときに運賃箱に再度タッチすると自動的に差し引かれるようになっています。そのため、整理券を取らないケースも増えています。
もし整理券を取らずにタッチも忘れていた場合、乗車したバス停を証明できるものがないため、原則として始発停留所からの運賃を支払うことになります。
ここまでで整理券の重要性は理解いただけましたでしょうか?
整理券を取りたい
無限に取りたい…
子どものころからのしょ~もない夢。
「整理券をとりたい…たくさんとりたい…無限に取り続けたい」
というもの。笑
整理券を取る時に「チーン♪」となるのが…また…中毒性があるんですよね。
そんな夢をかなえてくれたのが関鉄バスさんです。
神降臨。
整理券取りたい症候群の旨を知ってか知らずか「#早チン選手権」なるイベントを開催してくれたのです!
早チン…笑
…なんでもないです。
20秒間取り放題
その#早チン選手権のルールは簡単で、
- 20秒間、整理券を取り続ける
- 取った整理券を落としてはいけない
- 整理券は片手でとる
というもの。
20秒間引き続け、何回チン♪チン♪言わせたかを競うというものですね。
17枚/20秒が限界
我が子や周りの人たちの実績を見ると、だいたい16-17枚くらいに落ち着きます。
ということから「関鉄バスの整理券は最大毎分51枚発券できる」という実験結果が得られました。
あぁ整理券…整理券の海に浸かりたい。お疲れさまでした。
…??
…と、ここでは終わりませんでした。
取り終えた整理券をよく見てみると…こりゃだめだ…ということが分かります。
整理券は急いで取らないこと
整理券は1枚1枚を丁寧に取るのが基本です。
しかし、子どもたちの様子を見てみると「1枚でも多くとりたい」という気持ちが先行し、発券が完了する前から引っ張っています。
それをやってしまうとどうなるか…
…おわかりいただけますでしょうか?
1枚1枚の長さがマチマチで、破れている券も見られます。
バーコードもしっかり印字されていません。
これでは機械が読み取れませんね。
整理券発券機の仕組みを詳しく知らないのですが、おそらく中には長いロール紙が入っていて、取り出し口から顔を出しつつ印字してから切断し、やっと引き出せる状態になるのだと思います。
準備が整っていない状態(=切断が未完了な状態)で強く引っ張ってしまうと、印字中にズレが生じたり、ハサミが入りきらない状態で端部が破れてしまったりするのでしょうね。
ということで、整理券を取る時はゆっくり優しく取りましょう。
まとめ
関鉄バスが企画した「#早チン選手権」に参加し、以下の知見を得ました。
- 整理券を取る行為には中毒性がある
- 最大で毎分51枚発券できる
- 急いで取ると破れたり、印字失敗となることがある
- 優しく取りましょう
いやぁ~楽しいイベントでした。
ではまた。