なんばと関西空港を結ぶ「南海ラピート」は、わずかなプラス料金(運賃+520円)で快適かつ迅速な空港アクセス手段として人気です。なんばー関西空港間で南海ラピートを利用する場合は「関空トク割ラピートきっぷ」がオトク。ラピート料金込みで1,290円です。レギュラーシートに210円プラスでスーパーシートに乗車できますが、チケットレスサービスを利用するとスーパーシートがレギュラーシートの価格で利用できます。この場合は「関空トク割ラピートきっぷ」よりも「普通運賃+チケットレス」の方がオトクです。なお、なんばから(まで)地下鉄を利用する場合は、セットになった乗車券もあります。この記事では、割引きっぷに焦点を当てて詳しく説明します。
乗車する列車と席タイプ | 普通乗車券 +特急券 | 関空トク割 ラピートきっぷ |
普通列車で移動 | 930円 | – |
ラピートで移動 レギュラーシート利用 | 1450円 | 1290円 |
ラピートで移動 スーパーシート利用 | 1450円(チケットレス) 1660円(通常購入) | 1500円 |
南海ラピートとは
なんば~関西空港を結ぶ南海の特急列車
関西空港は、大阪府南部にある西日本最大の国際空港です。西日本から海外に向かう人をはじめ、LCCを利用する人も関西空港が起点になるでしょう。
関西空港は、街中にある伊丹空港とは異なり、大阪市街地から50kmほど離れています。
しかし、その距離感を感じさせないのが鉄道の路線網です。大阪市内から関西空港へ向かう乗客の利便性を図るため、JR線と南海線がしのぎを削って走っています。
両者ともに普通列車(快速を含む)が乗り入れるほか、JR線では「特急はるか」が、南海線は「南海ラピート」が有料の速達列車として運行されています。

今回は「南海ラピート」を利用する方に向けて、運賃や料金の仕組み、割引きっぷのご紹介をしております。
南海ラピートを使わなくても関空には行ける
有料の速達列車にお金をかけたくない場合は、普通列車でも関西空港まで行くことは可能です。
その場合は運賃のみで大丈夫。なんば~関西空港の場合は930円です。

南海ラピートは「有料の特急列車」
南海ラピートに乗る際は、乗車券(運賃)のほかに特急券(料金)が必要です。
- 乗車券(運賃):乗る列車に関わらず、鉄道で移動する際に必ず必要となるもの
- 特急券(料金):「南海ラピート」に乗車する場合に、追加で必要となるもの
さらに、特急券(料金)は、使用する座席タイプによって2種類あり、どちらを選ぶかによって料金が変わってきます。
南海ラピートの2種類の座席
レギュラーシート
まずは一般的な「レギュラーシート」をご紹介します。
2列-2列の座席が並びます。

わずか1時間弱の移動とはいえ、進行方向を向いた座席でゆっくり過ごせるのは有難いですよね。
この座席は、運賃+520円で利用できます。
なんば~関西空港の場合は、運賃+料金で1450円となります。
スーパーシート
次に、グリーン車に相当する「スーパーシート」をご紹介します。
1列-2列のシートが並びます。

これは…贅沢ですね。
この座席は、運賃+730円で利用できます。
なんば~関西空港の場合は、運賃+料金で1660円となります。
レギュラーシートとの差額(スーパーシート料金)が210円ということになりますね。
南海ラピートで使える割引きっぷ
関空トク割ラピートきっぷ
レギュラーシートでも1450円もするのかぁ…ちょっと高いな。
…と思った人へ。大丈夫、お安いきっぷがあります。
空港アクセス用の割引きっぷとして「関空トク割 ラピートきっぷ」というチケットが発売されていて、これを使えば1290円になります。
見方を変えれば、普通運賃に+360円でラピートに乗れるということ。それならアリですよね。
…ね。
繰り返しですが、この座席が

これになるんですから、

関空トク割ラピートきっぷ、選ぶ価値ありですね。
ラピートSS割(チケットレスサービス)
前述のように、南海ラピートには「スーパーシート」という席が連結されていて、レギュラーシート料金に210円をプラスすることで利用できます。
「関空トク割 ラピートきっぷ」にもスーパーシート用が設定されていて、レギュラーシート用+210円の1500円で購入できます。

なのですが。
スーパーシートを使うのであれば、もっと安くなる方法があります。
それが、ラピートSS割(チケットレスサービス)です。
南海ラピートの特急券は「南海・特急チケットレスサービス」でも購入することができます。料金は紙のきっぷと同額が原則なのですが…
スーパーシートを利用すると、レギュラーシート相当額に”勝手に割引”してくれます。
つまり、レギュラーシートでもスーパーシートでも運賃+520円で利用できるのです。
座席指定画面でスーパーシートを選択すると、520円(ラピートSS割)と表示されます。
チケットレスサービスを利用している人であれば、むしろレギュラーシートを選ぶ理由がないんですね。
※期間限定と言いながら2018年からず~っとやっています。もう今さらやめられない雰囲気です。
そんな背景もあってか、スーパーシートは人気があって、

全6両のうち、スーパーシート車両が2両(5号車/6号車)も連結されています。
これは、ここまで近距離短時間の特急列車としてはあまり例の見ないことです。
【タイプ別】オトクなきっぷの選び方
総括すると下記の通り。
レギュラーシートを利用する場合は「関空トク割ラピートきっぷ」がオトクです。
スーパーシートを利用する場合は「普通運賃+チケットレス」での利用がオトクです。
乗車する列車 | 普通乗車券 +特急券 | 関空トク割 ラピートきっぷ |
普通 | 930円 | – |
ラピート レギュラーシート | 1450円(チケットレス) 1450円(通常購入) | 1290円 |
ラピート スーパーシート | 1450円(チケットレス) 1660円(通常購入) | 1500円 |
地下鉄発着の企画乗車券もあります
ここまではラピートに乗ることを前提にお得なきっぷを紹介してきましたが、運賃がオトクになるきっぷもあります。
それが「関空ちかトクきっぷ」というもの。
南海線のなんば~関西空港間と、大阪メトロの1回乗車がセットで1020円というものです。わずか90円のプラスで大阪メトロに乗れるので、なんば以外の各駅発着で旅程を立てているのであれば絶対にオトクです。
ただし、このきっぷを使ってラピートに乗る場合は注意です。
レギュラーシートに乗ると、1020+520=1540円となります。
大阪メトロ240円(なんば~梅田の場合)+ラピートきっぷ1290円=1530円ですから、あえて買わない方が安くなることもあります。
このように、大阪メトロの区間が短い場合は損をすることもあるので、思考停止で買わないようにしましょう。
なお、スーパーシートに乗るなら「関空ちかトクきっぷ」+チケットレス特急券の組み合わせが大正解です。
まとめ
南海ラピートに少しでもオトクに乗るために。以下の知見をまとめておきます。
- 南海ラピートは、なんば~関西空港間を走る特急列車
- レギュラーシートには運賃+520円で乗れる
- スーパーシートには運賃+730円で乗れる
- チケットレスで発券すれば、スーパーシートがレギュラーシートと同額になる
- レギュラーシートの場合は「関空トク割ラピートきっぷ」がオトク
- スーパーシートの場合は「普通運賃+チケットレス」がオトク
ではまた。
南海「ラピート」について
>> こちら(公式サイト)
レギュラーシート利用なら間違いなくこれです
>> 関空トク割 ラピートきっぷ
南海・特急チケットレスサービスについて
>> こちら
関空ちかトクきっぷについて
>> こちら