【和解!?】JR西日本と南海電車、りんくうタウンー関西空港間では仲良く同じ線路を走行する理由

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鉄道

大阪市街地と関西空港を結ぶ2つの会社、JR西日本と南海電車はバリバリのライバルですが、りんくうタウンー関西空港間は仲良く同じ線路を通ります。その背景を解説します。

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関西空港アクセスについて

関西空港は大阪市街地から50kmほど離れた国際空港で、西日本では最大の規模を有します。

JR西日本が運行する関空快速は、大阪環状線をぐるりと回りながらこまめにお客さんを拾い、関西空港へ直行します。

南海電車は玄関口がなんば以南に限られますが、特急ラピートを運行し、快適な空港アクセスを実現。

市街地から離れていながら需要が大きい空港であるため、大阪から関西空港までを結ぶ鉄道各社はライバルとして特徴的な列車を運行しています。

向かって左がJR線、右が南海線の改札口です

関西空港駅でも別々の改札口を並べ、ウリの看板を並べて「こっちがいいよ~」って呼び込んでいます。(※個人の感想ですが、どっちも好きです)

りんくうタウンから関西空港まで

そんな感じでバリバリのライバルですよ。とお伝えしてきましたが、りんくうタウンから関西空港までの区間はちょっと事情が違います。

それがこちら。

これね、ただの線路のポイントだと思ったら大間違い。実はこれ、

え~!!ライバルなんじゃないの??

何も知らない人はびっくりするかもしれませんが、りんくうタウンから関西空港までの区間は、南海線とJR線が合流し、同じ線路を仲良く走行するんですね。

同じ線路をJR線の特急「はるか」と南海線の特急「ラピート」が通ります。

両社が同じ線路を通る背景

なぜ同じ線路を通るのか。これには、関西空港ならではの事情があります。

やさしく解説

関西空港は大阪湾の海上に設けられた埋め立ての空港です。そのため、陸地からアクセスするには長い橋を渡らなければなりません。

この橋の部分に各社の線路をそれぞれ設けたら、間違いなく割に合わないことは素人目で見ても分かりますよね。

そのため、各社の共用区間とし、橋梁部分のみは線路を同一にしたのです。JR線と南海線がどちらも狭軌の規格であることも幸いしました。

詳しく解説

上記の説明でも間違いではないのですが、さらに正確に解説してみます…

実はこの橋梁区間、線路はJRのものでも、南海のものでもありません。同区間は「新関西国際空港」という会社が管理しているもので、この線路の上をJRと南海が電車を走らせています。

このような方式を「上下分離方式」といい、上(列車の運行など)を実施する会社を「第二種鉄道事業者」、下(線路など)を管理する会社を「第三種鉄道事業者」と呼んでいます。ちなみに上下ともに鉄道会社が管理する方式が一般的で「第一種鉄道事業者」と言います。

鉄道事業者解説
第1種鉄道会社が施設を保有し、列車の運行も行う方式
第2種自らが施設を保有せず、列車の運行のみ行う方式
第3種施設の保有のみを行い、鉄道会社に使用させる方式

上下分離方式を取る事情は様々なのですが、一般的には下の部分は巨額な赤字になりやすいから、という理由が最も多いようです。天下のJRや南海であっても、あの橋を自力で架けて線路を敷いたらさすがに経営は厳しくなりますよね。一方で、ターミナルまで鉄道が来てくれないと利便性の面で空港も困る。こういう場合に上下分離方式は理にかなった運営方法なんですよね。

ちなみに、同区間には「特別加算運賃」が設定されています。関西空港まで乗り通すと運賃が突然跳ね上がるのはこのためです。

泉佐野まではお手柔らかな運賃ですが…(笑)

関西空港駅は別々です

仲良く走行するのは橋の部分のみ。関西空港島に入ったら、再び線路が分かれて別々のホームに到着となります。

下記は南海線のホームから出発方面を見たもの。向かって左がJR線、右が南海線で、複雑に交わるポイントを渡ってそれぞれの電車が運行されています。

隣同士に到着しますので、関西空港駅では南海ラピートの車内から関空快速を拝めることも出来ます。

う~ん、どちらも魅力的で、関西空港を利用するときはいつも悩んじゃいますね。

まとめ

りんくうタウンー関西空港間の特殊な事情として下記が挙げられます。

  • JR線と南海線が同じ線路を通る
  • 上下分離方式を取っている
  • 特別加算運賃を設定している
  • 関西空港駅は別々のホーム

鉄道経由で関西空港を利用する際は「橋を渡るときのポイント」を少しだけ気にしてみてくださいね。

ではまた。

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