【謎印字】えきねっとで指定席→自由席の変更をすると「(原)印字」が発生。数字の意味と消す方法。

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鉄道
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通常であればできない「指定席」から「自由席」の変更は、えきねっとでの受け取り前であれば可能です。えきねっと特典が適用されれば手数料も発生しません。ただし、変更後の自由席特急券には「(原)印字」が出現します。おそらく原券は指定席であったことを示すものであると推測しますが、これによる制限は謎。ただし、指定席→自由席の変更で出現した「(原)印字」は、指定席→自由席→自由席と、変更のあいだに自由席をかませることで出現しなくなります。ちなみに、(原)に続く数字は「えきねっと予約を最初に入れた日」に由来するようです。

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通常は指定席→自由席の変更はできない

まだまだ自由席が連結されている新幹線や特急列車が残っています。

急な予定変更で、指定席から自由席への変更をしたくなることがありますよね。

しかし、指定席から自由席への変更は原則としてできません。

例外として、変更先の列車が指定席満席の場合は、自由席への変更が認められていて、この場合は差額の返金も受けることができますが、指定席に空席がある場合は、指定席への変更になるのが大原則です。

【紙のきっぷの場合(通常の規則)】
自由席→指定席:可
指定席→指定席:可
指定席→自由席:不可
指定席→自由席の変更で、変更先の列車の指定席に空席がない場合は、特例的に自由席への変更が認められる。

えきねっと上なら指定席→自由席の変更可能

おことわり
この項目以降は「えきねっと特典」が適用される線区に焦点を当てて解説しています。えきねっと特典が適用されない線区での挙動は未確認です。また、同特典が適用されない予約に対する安易な変更はやらない方が無難です。

えきねっと上であれば、変更はきっぷを受け取らない限り手数料不要でほぼ無制限にできます。

そんなえきねっと上の予約であっても、かつてのシステムでは指定席→指定席の変更のみが取扱いの対象で、指定席→自由席の変更は一切不可でした。

一方、2021年に新システムのえきねっとに移行してから、

指定席から自由席の変更も可能

になりました。

この変更においては、変更先の列車の指定席の発売状況に関わらず、自由席への変更ができます。

また、その際に指定席特急券の払い戻し手数料はかかりません。

【えきねっと上の場合(受取前)】
自由席→指定席:可
指定席→指定席:可
指定席→自由席:可
指定席→自由席の変更で、変更先の列車の指定席に空席がある場合でも、無手数料で自由席に変更することが可能。

指定席→自由席変更後の券面には「(原)印字」が出現

(原)印字とは

ただ、見る人が見たら「おや?」と思うことがあります。

指定席→自由席変更後のきっぷ券面で、ちょっと心配なことが起きているからです。

それは、変更後の自由席特急券をよ〜く見ると気づきます。

右上の方を見てください。

通常であれば何も印字されないはずの場所に

(原)0326

と印刷されているではないですか。

(原)というのは「原券」の意味で、変更前のきっぷに関して書かれていることがわかります。

これが書かれているということは、「このきっぷは自由席特急券だけど原券との関係性がワケアリだよ」という意思が伝わってきます。

もしかしたら、変更や払い戻しの際に支障が出るのか…

某駅の人に聞いてみましたが、その答えは曖昧なものでした。

番号は初回の予約日に由来

その後の番号も不明でしたが、その予約をさかのぼって行ったら判明しました。

一見、ここで印字された「0326」には縁もゆかりもありませんでしたが、もしかしたらと思い、当該予約のえきねっと上の予約番号「E58217」でメールを検索していくと、ついに突き止めることができました。

当該予約の「E58217」は、計12回の変更を経て新高岡→金沢の自由席特急券として発券していることが分かります。

ここで重要なのが「初回予約が3/26だった」という点です。

3/26に新規予約→指定席→指定席→指定席…と、立て続けに指定席に変更していたため、初回予約日の情報はそのまま残されていたのでしょう。

最後の最後に自由席に変更した際に「思わず3/26の情報が出ちゃった」みたいな感じでしょうか。

運賃・料金変更のタイミングを跨ぐ変更の場合、変更後の乗車であっても変更前の制度が適用されるというケースがあり、そのような変更において日付を表す意味で印字されることはあるのですが、まさかえきねっとでも出るとは思いませんでした。

えきねっと特典が適用されているので、「2日以内に変更」や「乗変」の印字はなく、おそらく通常の自由席特急券としての払い戻しや乗車変更の適用ができるとは思いますが…

ちょっと気持ちが悪いですよね。

「2日以内に変更」とは、指定席特急券を出発の前日以降に変更した場合に印字されるものです。指定席券売機は前日以降に払い戻しをすると割高な払い戻し手数料となります。前日以降の変更は無手数料で行うことができますが、変更先の指定席特急券には「2日以内に変更」と赤文字で印字され、当該指定席特急券はどのタイミングで払い戻しをしても割高な払い戻し手数料が適用されます。
「乗変」とは乗車変更のことです。受け取り後の紙の乗車券類は、変更は1回限りとなるため、変更済みであることが明示されます。

指定席→自由席→自由席の変更で「(原)印字」が消える

おそらくあっても問題ないであろう(原)の文字。

どうしても気持ちが悪いというのであれば、(原)を消す方法があります。

なんとなく、長年の勘で「ああすれば消えるだろう」と思ったら案の定。

実験結果がこちらです。

指定席(ひたち号)→自由席(つるぎ号)

(原)の文字が発生

指定席(ひたち号)→自由席(つるぎ号)→自由席(つるぎ号)

(原)の文字がない

何度でも変更できるえきねっとの仕組みを利用して、指定席→自由席の変更をしたあとに、再度自由席への変更をするのです。

そうすると、変更後の自由席特急券の原券も自由席特急券なので、(原)の印字は不要になるのだろう…と。

そう考えてやってみたら、やっぱり消えました。

肝心の「消したところで何が変わるのか」というのは不明のままですが、「どうしても気持ちが悪い」という人は、自由席特急券への変更をワンクッションさせてみてください。

まとめ

えきねっと上で指定席→自由席の変更を行い、謎の印字を発見したことについて以下の知見を得ました。

  • えきねっと上であれば、指定席→自由席の変更も可能
  • 自由席特急券の券面に(原)の文字が発生
  • (原)文字の数字は、初回予約日に由来
  • 指定席→自由席→自由席と変更すると(原)の文字が消える
  • (原)の文字があることによる制約は不明

編集後記
えきねっとには最終変更期限が設定されています。初回予約の乗車日から3か月後となっていて、これを超える変更をすることはできません。今回、システム内で予約日の情報が保存されていることが分かりましたので、えきねっと上では一切確認することの出来ない最終変更期限もしっかり機能しているのではないかと、改めて察することになりました。

ではまた。

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