1日1本!E131系で鹿島線から成田線に直通する3528M列車に乗車。南房総へ向かう運用の一部。

スポンサーリンク
鉄道
この記事は約5分で読めます。

房総地区のE131系は、主に南房総エリアと鹿島線で活躍しています。しかし、一部の列車は成田線にも乗り入れています。これらのうち、鹿島神宮を08:12に発車する成田行き(3528M)に乗車。窓もきれいで快適な新型車両の中から拝む水郷の景色は圧巻です。比較的混雑しそうな時間に2両編成で成田線に入っていくので少々混雑しますが、実はこれ、列車運用上も重要になっていて、南房総と鹿島線をつなぐ送り込みの一部をなしています。

スポンサーリンク

E131系とは

E131系は、JR東日本が力を入れて投入している2021年デビューの新型車両です。

ワンマン運転に特化した車両型式で、東京近郊の比較的利用の少ない線区に投入されています。

今回焦点を当てるE131系0番台は主に千葉県内で活躍しており、南房総や鹿島線で運用されています。

他線区のお下がりばかりを使っていた千葉エリアに新車が投入されたことで驚かされましたが、1編成2両という小さい輸送力も注目され、賛否が渦巻きました。

混雑を除けば乗り心地の良い車両だと思います。

ロングシート・ボックスシートを兼ね備えた着席環境に、ドア上のモニター・ディスプレイによる案内、バリアフリートイレを備え、窓ガラスもピッカピカで景色もきれい。

209系を下げているように聞こえるかもしれませんが、私はE131系のほうが優れている車両だと思っています。

混雑を除けば。

E131系についての解説は以下の記事に投げて、先に進めようと思います。

E131系の運用エリアで「鹿島線」が孤立

前述の通り、E131系は南房総エリアと鹿島線で運用されています。

しかし、南房総と鹿島線は離れていますよね?

それでも、南房総用のE131系と鹿島線用のE131系を用意しているわけではなく、共通で回しています。

「どうやって運用を回しているのか」

気になりますよね?

はい、気になります。

鹿島線→成田線運用を活用

南房総と鹿島線で運行という説明をしましたが、実は一部の成田線にも運用されています。

利用の多い日中〜夕方の時間帯は輸送力のある209系が走りますが、利用が一段落する早朝と夜間にはE131系が成田ー佐原間を運行しています。

中でも特徴的なのが「鹿島神宮発成田行き」として運行される朝の1本。成田駅でお客さんを降ろした後に回送として木更津駅に向かうのです。

【3528M】鹿島神宮08:12→09:10成田
→回送で木更津へ

逆に、南房総での運行をこなしたあと、成田まで回送され、成田駅から鹿島線に戻る運用(正確には車両センターを経由)も1本あります。

回送で木更津方面から→
【3547M】成田20:43→21:40鹿島神宮

これらによって、南房総と鹿島線を繋いでいるのです。

となれば、その直前の成田行きに乗ってみたいなとなったわけです。

鹿島神宮08:12発成田行きに乗車

鹿島神宮駅を08:12に発車する列車がE131系による唯一の成田行き。

他には早朝に総武快速線直通列車がありますが、こちらはE217系またはE235系による運転で、送り込みとは異なる事情があります。

夜間には佐原行きと言いながら、佐原駅で2時間ほど停車したあとに成田行きとして運転される「運用上の直通」はあるものの、基本的にはあとは全て佐原までの鹿島線内のみの列車です。

つまり、鹿島神宮発成田行きというのは一日一回しか見られない光景ということです。

この列車に乗車する難易度は高い部類に入ると思いますが、水戸発鹿島神宮行きの鹿島臨海鉄道線からの接続を受けますので、茨城県央地域からであれば楽々乗車できます。

2両編成のワンマン列車ですが、鹿島神宮発車時点では空席が目立ち、ボックス席をいただきました。

朝の時間帯は朝日が強いので、進行方向右側に座ると快適でしょう。

この付近一帯は水郷と言われるだけあって、多くの湖沼や河川を高架で渡っていきます。

潮来を過ぎると千葉県に入ります。

乗客が一気に増えたのは成田線に入ってからの佐原駅で、ここで立ち客が発生します。

その後も下車客はほとんどなく、2両編成の車内は混雑する一方でしたが、積み残しが発生するようなレベルではありませんでした。

終点の成田に到着。

ここでは7分の接続で成田空港始発の快速逗子行きに接続し、東京方面に行くことができます。

2両編成ながら、朝の時間帯に鹿島線・成田線方面から都心に乗り換え1回で繋がる貴重な1本です。

成田駅到着後の様子

成田駅に到着すると、回送列車になる旨の放送が入りました。

決して「車庫に入る」とは言っておらず、ただ「回送列車になる」との案内でした。

お客さんを降ろしたあと、しばらく停車し、快速列車を先に通します。

その後、列車番号は3528Mを示したまま、成田駅を去っていきます。

列車番号を変えないということは、鹿島神宮発成田経由木更津方面行きの列車だけど、たまたま鹿島神宮→成田間はお客さんを乗せていたと…

まぁ、そういう見方もできなくはない…

と、考えると面白いですね。

なお、木更津駅に向かう途中(千葉駅付近の信号場)で列車の進行方向が変わります。列車番号が偶数なのは上り列車である証しですが、進行方向を変えるタイミングで列車番号も変わることになります。

まとめ

鹿島神宮発成田行きの列車に乗車したら、南房総に続く旅の第一歩でした。

  • 房総地区のE131系は、主に南房総エリアと鹿島線で活躍
  • 一部の列車は成田線にも乗り入れている
  • 鹿島神宮を08:12に発車する成田行き(3528M)は、南房総に向かう直前の直通列車
  • 窓もきれいで快適な新型車両の中から拝む水郷の景色は圧巻

内房線の記事は以下をご参考

ではまた。

タイトルとURLをコピーしました