常磐線のダイヤ改正2026(水戸支社) -何が起きたか解説します-

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鉄道
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JR常磐線(水戸支社管内)では、2026年3月14日にダイヤ改正が行われます。発表されている主な注目点は(1)品川/上野発日立/高萩方面行きの増発、(2)ワンマン運転の拡大、(3)土浦⇔いわき直通運転の中止などです。詳しく見ていきましょう。

朝から順番に見ていきます

登場人物は下記。詳しくない人は思い出しましょう。

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上野発日立行きの誕生

まず目に飛び込んできたのはこれですね。

上野発勝田行き列車を日立行きに変更

この内容を見て、思わず度肝を抜かれた方も多いでしょう。

もともと上野05:11発の下り始発列車は勝田行きで、水戸には06:58に到着し、隣のホームで待つ07:03発いわき行きに接続していました。

しかし、ダイヤ改正後は勝田を越えて日立まで運転されることになり、日立到着は07:30となります。

  • 単純に増発されていること
  • 高萩までは行かず、日立止まりであること

こうした点が目立ち、特に常磐線を普段利用しない方にとっては「なんて中途半端な延長なんだろう」と感じられたかもしれません。

しかし、この先を読み進めていくと、この中途半端さの理由は”半分くらい”理解できます。

(朝)E501系10両→E531系5両

悪い知らせが飛び込んできます。

水戸07:06発いわき行きの使用車両を10両から5両(ワンマン)にします

実は私、この情報を最初に目にしたとき、思わず冷や汗が出ました。

現在、この列車は水戸07:03発いわき行きとして、E501系10両編成が充当されています。

この列車には長い歴史があり、2016年頃まではE501系5両で運転されていました。オールロングシートという特性を活かし、当時は「何とか運びきれていた」状況でした。しかし、その後この列車をE531系5両に置き換えるという悪手を取ってしまいます。その結果、輸送力が不足し、各駅での乗降に時間がかかるようになり、遅延が常態化。ひどいときには積み残しまで発生していました。

こうした事態を重く見たのか、2018年頃のダイヤ改正からはE501系10両が担当するようになり、落ち着きを取り戻したのです。

もしこれを元に戻してしまえば、まさに元の木阿弥です。

そこで効いてくるのが、前項で触れた「日立行き延長運転」です。

もともと、上野発勝田行きから水戸発いわき行きへ乗り換える乗客が多く、水戸07:03発いわき行きは混雑しがちでした。しかし、今回の改正によりこの乗り換え需要がなくなるため、混雑緩和が期待できます。

今のままでも運び切れているのに改正する理由

ただ、「今の状態でも運び切れているのに、なぜ増発するのか」と疑問に思う方も多いでしょう。

実はここには、JR東日本側の事情があります。

水戸07:03発に使用されているE501系は老朽化が進んでおり、今後は段階的に引退させる計画が進んでいます。つまり、E501系10両編成を使う運用を、できる限り減らしたいのです。

しかし、単純にE501系10両をやめてE531系5両に置き換えてしまうと、輸送力が不足してしまいます。

そこで、使用車両をE531系5両に切り替えつつ、E531系基本編成(10両のグリーン車付きの編成)を何とか捻出して日立方面のラッシュに充てていく——。

その調整の結果として生まれたのが「上野発日立行き」だと考えると、今回の増発の意図が見えてくるのではないでしょうか。

そう、まさに「苦し紛れの増発」なのです。

土浦発いわき行きを高萩行きに短縮

さらに出てきたのがこちら

土浦発いわき行きをスピードアップします
水戸発時刻を07:40から07:27にします
高萩行きにします

では、今回の変更が具体的に何を意味するのかというと、

発表のとおり、第一段階として「土浦発いわき行き」の列車を速達化する、ということになります。もともとこの列車はE501系の性能を前提に組まれたダイヤでしたが、現在はE531系で運転されているため、その制約を守る必要がありません。また、友部での“茶番停車”を廃止することで、到達時間を短縮しています。

さて、水戸07:27発という時刻に見覚えはないでしょうか。

そう、もともとは小山発高萩行きだった列車です。この列車は、私が通勤で利用している体感としても、朝の下りラッシュで最も混雑する列車のひとつです。

そこで第二段階が始まります。小山発の5両編成を水戸止まりに変更し、代わりに土浦発の10両編成を同じ時刻で高萩まで運転する形に切り替えていくのです。

これにより、速達化だけでなく、混雑緩和も期待できるわけです。

さらに、この列車はE531系5両を2本つないだ10両編成という、かなり贅沢な使い方をしているにもかかわらず、現行ダイヤではいわきで“昼寝”させている状況でした。

しかし、これからはE531系5両編成がフル稼働する時代がやってきます。そうなると、いわきで寝かせておく余裕などない——そんな事情も背景にあるのかもしれません。

ちなみにいわき行きの列車は水戸07:40発(始発)として水戸以北は現行通りの時刻で運転されます。こちらの車両は明らかになっておりませんが、E501系10両が充当されるであろうとの見方が強まっています。

いわき発水戸行きのスピードアップ

いわき06:01発・水戸行き(現行07:40着)の列車が、ダイヤ改正でスピードアップされることも発表されています。

改正後は07:28着となり、実に12分の短縮です。

現行ダイヤでは特急「ときわ58号」の退避が入るため時間を要していましたが、改正後はスジを立てて逃げ切る形となり、大幅な短縮が可能になります。

そして、07:28に水戸へ到着した後、07:40発のいわき行きとして折り返す——という流れが最も自然な予想です。

ただし、同時間帯には07:27発の高萩行きが出発するため、進路が競合します。

そのため、現時点では「確実に折り返す」と断言できないのが実情です。

品川発勝田行きを高萩行きに延伸

時はたち、夕方の話になります。

品川発勝田行きを高萩行きに変更

こちらも、なかなか思い切った施策です。

廃止されるのではないかと噂されていた、勝田以北へのグリーン車連結編成の乗り入れを、夕方にも拡大する形になりました。

もともとこの時間帯は、いわゆる「間隔が空きすぎる時間帯」でした。 水戸17:35発を逃すと、次の勝田以北行きは水戸18:15発までありません。

この“40分空白”については、利用者から「さすがに間が空きすぎでは」という声をよく耳にしていました。

今回の改正では、そのちょうど真ん中の時間帯に新たな延長列車が設定されます。

一見すると「お客様の声に応えた改善」のように見えますが、実はこれも単純な話ではなさそうです。

(夜)E501系10両→E531系5両

現行運転されている水戸18:15発の列車は、E501系10両で運転されています。

主に水戸や勝田からの帰宅客を運ぶために長編成で運転されています。

しかし、この編成をE531系5両に変更します。

すると当然、人が溢れてしまいます。

これを緩和するために、前項の延長列車が運転されるとの見方ができます。

こちらもE501系の老朽化による段階的な引退計画による調整ともいえるでしょう。

時刻表に出ていない推定

さて、ここから先は数多くの鉄道マニアの意見を集約したうえでの予想になります。

外れる可能性もありますし、結論があいまいな所もありますのでご了承のうえでお進みください。

E501系10両からE531系5両になる列車

E501系10両からE531系5両へ置き換わる列車については、すでにいくつか公式に案内されています。

  • 【確定】水戸07:03発(07:06発)いわき行き
  • 【確定】水戸18:15発いわき行き

しかし、これだけで済むはずがありません。例えば、

  • 【推定】いわき16:08発 水戸行き

これはあくまで推定ですが、ほぼ確実と言ってよいでしょう。

この列車は、日立周辺の帰宅ラッシュが本格化する直前の時間帯にあたります。E531系5両に置き換わったとしても、乗客が溢れるほどの混雑にはならないと考えられます。

そして、これ以外にも車両変更が入る列車が必ず存在するはずです。そうでなければ、全体の運用の辻褄が合わなくなってしまいます。

上野発日立行きの折り返し列車

冒頭で触れた上野発日立行きの列車ですが、日立に到着した後の扱いがどうなるのか、気になるところです。

これについては、すでにいくつかの説が挙がっています。

  • 勝田まで回送で戻す
  • 日立始発の水戸行きとして“サプライズ増発”
  • 日立発品川行きとして、水戸08:13発列車の始発を延長
  • 高萩まで回送して昼寝させる

どれが正解なのかは現時点では分かりません。ただ、もし増発や区間延長があるのであれば、通常はニュースリリースに記載してアピールするはずで、その点でも謎が深まります。

それでも、個人的には“増発”の可能性が高いと見ています。一方で、その前後のE501系10両運用をE531系5両に置き換えるなど、乗客がパンクしない範囲で細かく調整を入れてくるのではないか、とも感じています。

まとめ

今回のダイヤ改正は、一見すると「増発」や「利便性向上」が前面に出ていますが、実際には E501系の段階的な引退E531系5両ワンマン化の拡大 を軸にした、大規模な運用再編であることが分かります。

朝の上野発日立行きの新設、土浦発いわき行きの速達化と高萩短縮、夕方の勝田行き延伸など、どれも単独で見るとバラバラに見えますが、全てが「限られた車両をどう効率よく回すか」という一本の線でつながっています。

その結果として、

  • 朝の混雑緩和
  • 夕方の“空白時間”の解消
  • E501系10両運用の段階的縮小
  • E531系5両ワンマンの拡大

といった効果が生まれています。

一方で、ニュースリリースに載っていない“謎の部分”も多く、特に 上野発日立行きの折り返しE501系→E531系への置き換え本数 などは、まだ推測の域を出ません。

とはいえ、今回の改正は常磐線の運用が大きく転換する節目であり、今後の車両配置や運用体系を占ううえでも非常に興味深い内容になっています。 改正後の実際の混雑状況や運用の変化を見ながら、引き続き注目していきたいところです。

ではまた。

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