小田急ロマンスカーMSEの乗り心地。快適座席は車両最前列【テーブル2つ】

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鉄道
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小田急線内のみならず、箱根登山鉄道・地下鉄千代田線・JR御殿場線でも活躍する小田急ロマンスカーのMSE。座席には肘掛け内の小さいテーブルしかありませんが、ご不満なら車端の最前列を選択すると快適に過ごせます。座席指定方法とともにご紹介します。

この記事では、
・MSEのMってどんな意味?
・MSEの座席ってどんな感じ?
・(車両)最前列の座席を取るメリットは?
・テーブルはついているの?
・デッキの居心地はどう?
こんな疑問に答えています。

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MSEとは

小田急線のキホン

新宿と小田原・江ノ島方面を結ぶ小田急線

都心と郊外を結ぶ通勤路線は数多くありますが、神奈川県の県央地域をダイナミックに貫く私鉄は小田急線のみ。

小田原からは箱根登山鉄道線の箱根湯本まで乗り入れ、観光路線としても活躍しています。

通勤と観光の両面に強みを持つ小田急線。新宿から(まで)のアクセスは便利ですが、千代田線直通の列車は本数が限られ、都心へのダイレクトアクセスは弱いという一面もありました

そんな状況に新しい一手を打ったのがロマンスカーMSEです。

MSEのMはMultiから

ロマンスカーには色々な種類がありますが、その中でMSEは異彩を放っています。

MSEとはMulti Super Expressの略。いろんなところに小回りがきく、マルチな使い方ができる特急列車ですよ。というコンセプト。

全国で初めて地下鉄に乗り入れへ

2008年。MSEが小田急と東京メトロの歴史を動かします。

当時は驚愕!ロマンスカーが東京メトロ千代田線に乗り入れました。

今では見慣れたかもしれませんが、初めてニュースを知ったときは信じられませんでした。

明らかに浮いている北千住の文字

日本初の地下鉄乗り入れ特急というダイナミックな技ができるようになったのもMSEのおかげであり、このロマンスカーの最大の強みともいえます。

このことから、MSEのMはMetroのMだとか、東京メトロに乗り入れるから車体が青いんだとか、勘違いしていた人も多くいたようですが、それはそれでイメージと合致しているからいいのではと思ったり。

平日は着席通勤需要への対応として、土休日は都心発箱根への足として、幅広く活用されているようです。

ついでに御殿場線にも乗り入れへ

かつて特急「あさぎり」として新宿から御殿場線経由で沼津までロマンスカーが走っていました。JR東海に乗り入れる面白い運行です。

いまでは区間が御殿場までに短縮されたものの、特急「ふじさん」として直通の運行は続けられています。

ここでも活躍しているのはMSEです。

箱根登山鉄道に乗り入れるのは当たりまえ。地下鉄千代田線に忍び込んだかと思えば、JR東海の御殿場線にまで足を伸ばす。

名前の通り、マルチな活躍ぶりが伺えますね。

MSEの乗り心地は?

登場時は一目置かれたロマンスカーMSEも、今となっては主力として大活躍。小田急線で特急料金を課金して快適な移動をするときに、MSEにお世話になることも多いでしょう。

せっかく乗るなら快適な座席を選びたいですよね。

ということで、MSEの「普通座席」と「最前列座席」を乗り比べてみましたのでご紹介しますね。ついでに「前面展望席」についても一般論をご紹介しておきます。

一般的な座席

まずは、中央の一般的な座席から。

2人がけの座席が並んでいますが、JRの主力特急とは異なり、座席間に肘掛けはありません。これは一般的にはデメリットなのかもしれませんが、車内が空いているのであれば広々使えます。未就学の子連れ夫婦で乗る場合にもGOOD。かぎりなくフラットに近いので、真ん中の子どもも座りやすいです。

木のぬくもりを感じることができる車内は落ち着きますね。

ただ、よく見ると…座席周りの収納面で見劣りします。例えば「テーブル」が見当たりません。ドリンクホルダーもないですね。

テーブルは座席背面には設置されておらず、肘掛けの中に収納されています。そのテーブルも小さめなので、満足には作業できないでしょう。

すみっコは楽しそうです

う〜ん、と思いましたが、直後に納得。

というのも、私が乗った平日昼間の下り特急ロマンスカーでは、車内のほとんどの人が新宿→町田での短距離利用。短い時間なので、テーブルなどの収納も「こんなもんで必要十分」って感じなんでしょうね。

車両最前列座席

テーブルにご不満がある方は、一番前の座席に座ると良さそうです。

最前列の座席にも、肘掛け内のテーブルは備えられているのですが、それに加えて、壁に貼り付いた横長のテーブルも利用できます!

ダブルテーブル席です。

どちらも十分な大きさとは言えないかもしれませんが、横長テーブルにドリンクを置き、手前の肘掛けテーブルで軽作業するなどの使い分けができる点が大きなメリットです。

前の座席が倒れてくることもなく、私のような短足なら思い切り伸ばせます。

一方、もれなく窓枠席になるので、眺望はイマイチかもしれません。私は気になりませんでした。

前面展望席?

私は座っていないのですが、MSEの運転席のすぐ後ろの列を取ると、前面展望が楽しめるようです。

小田原方面の場合、1号車1番C席を取ると、運転台に隠れることなく前面をうかがえることは有名で、大抵の場合は埋まっています。

なお、MSEは運転台が1階なので、本来は前面展望を楽しむための列車ではありません。前面展望を楽しみたいのであれば、VSEやGSEの利用が良いでしょう。(これらの車両は新宿ー箱根湯本間のみで運転されています)

デッキの快適性は?

窮屈な車内に飽きたらデッキに出ることもありますよね。私もデッキで好きなように過ごすのも旅の楽しみの一つだと考えています。

結論から言うと、MSEのデッキはちょっと残念

この小さい窓からだと何も見えません。笑

でも、温泉を彷彿とさせるような洗面台ののれんはナイスですね。

トイレもちゃんとついていますが、吸引力が…笑

なんだろう。あの、その、大きいほうだと何回かに分けて吸われていく感じですので、こまめに流してあげてください。食事中の方はすみませんでした。

あっ、トイレの中にはおむつ交換台もあるので、子連れの方には嬉しいニュースですね。まぁ、最近はほとんどの車両についていますけどね。

座席指定方法は

ロマンスカークラブで予約

ロマンスカーの特急券はインターネットで予約できます。(記事の最後にリンクあり)

無料の会員登録の後、希望座席を選んで予約をすれば、あとは発車時刻の15分前までに券売機等で購入するだけです。

ただし、初見だと発券作業が思うように進まないので気をつけてください。初めての方は時間に余裕を持って駅に向かわれることをオススメします。

駅の窓口で購入

乗車前に購入する際、券売機だと座席指定ができませんので、駅の窓口を利用したほうが良さそうです。座席の希望も聞いてくれると思います。

なお、前述のロマンスカークラブで予約した特急券を上手く発券できないときも、駅の窓口で電話番号を告げると手続きしてくれますので、頭の片隅に入れておいてください。(発車15分前までにお手続きください)

券売機はイマイチ

特急券は券売機でも購入することができます。便利ですね。

しかし、券売機では座席の指定ができません。発券前の座席表示もありませんので、列車を選んでお金を入れ、出てきたきっぷを見て座席を把握します。

完全にガチャです。

席にこだわりがある人にはお勧めできませんので、ご注意くださいね。

まとめ

小田急ロマンスカーMSEの一般座席と最前列座席を利用し、以下の知見を得ました。

  • 一般座席には肘掛け内の小さいテーブルしかない
  • 最前列座席には肘掛け内のテーブルに加え、壁に取り付けられた横長テーブルを利用できる
  • デッキの居心地はイマイチ
  • 客室内は木のぬくもりで落ち着く
  • だからやっぱりまた乗りたい
  • 特急券のネット発券は、初見だと苦戦する

ロマンスカークラブ
>> こちら

ではまた。

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