横浜発着のクルージングの拠点となる「大さん橋」にはどうやって行けばいいのか。中途半端な場所にあるので悩んでしまいますが、1)みなとみらい線(電車)、2)ベイサイドブルー(バス)の2択で考えるのが現実的。横浜観光で巡っている途中なら3)あかいくつ(観光路線バス※桜木町発着)も使えます。4)JR根岸線でも行けますが積極的に選ぶ理由はなさそう。それぞれの特徴と注意点をまとめています。
大さん橋とは
大さん橋は、横浜にある最も大きな客船ターミナルです。
時期が合えば日本最大の豪華客船「飛鳥II」も停泊しています。
横浜の海の玄関口として気合いを入れて整備されていますが、世界最大級の豪華客船となると入港が難しい事情があります。
上記地図を見ていただくとわかるように、大さん橋は横浜ベイブリッジの内側に位置しているので、巨大な豪華客船はベイブリッジをくぐることができずに寄港できません。この場合は、ベイブリッジの外側に位置する大黒ふ頭隣接のターミナルを利用することになりますが、市街地からの距離がネックとなり、横浜への寄港をパスするケースも出ているようです。
そんな、ちょっとかわいそうな大さん橋ですが、観光名所としては大成功。
大さん橋は赤レンガ倉庫と山下公園の間にあり、海に突き出ていることから、みなとみらいの景色(夜景を含む)を楽しめることで超有名。船に用事がない人も多く訪れる定番スポットの一つとして定着しています。
大さん橋へのアクセス
船に乗る人も乗らない人も、大さん橋をめざすのであればご参考ください。
大さん橋へのアクセスまとめです。
ルート | 運賃 (横浜駅から) | 運賃 (桜木町駅から) | 乗車時間 | 徒歩時間 | おすすめ度 | 選ぶメリット | (敢えて書くなら..) 選ぶデメリット |
みなとみらい線 | 214円 | ー | 7分 | 7分 | ★★★★★ | ・定時制に優れる ・すぐ乗れる | ・フリーパスのバラエティが少ない |
ベイサイドブルー | 220円 | ー | 25分 | 4分 | ★★★★☆ | ・大さん橋の入り口まで行ける ・珍しいバスに乗れる | ・遅れることがある |
あかいくつ | 356円 | 220円 | 49分 | 0分 | ★★☆☆☆ | ・大さん橋のターミナルに乗り入れる ・横浜観光を兼ねることができる | ・横浜駅に乗り入れない ・桜木町から行く場合は遠回り |
JR根岸線 | 136円 | 136円 | 6分 | 15分 | ☆☆☆☆☆ | ・JRのフリー乗車券を利用できる ・横浜市内発着の乗車券を利用できる | ・駅から遠すぎる |
手っ取り早いのは1)みなとみらい線の利用です。歩く距離が短い&物珍しさに優れるのは2)ベイサイドブルー。横浜の観光名所を巡っている途中なら3)あかいくつ。JRしか乗れないフリーパスを持っている場合など特殊なケースでは4)JR根岸線です。
みなとみらい線
1つ目はみなとみらい線の利用です。これが最もオーソドックスな行き方ですので、迷ったらこれで間違いなしです。
運賃は214円。横浜駅から日本大通り駅まではわずか7分で到着です。
みなとみらい線は東急東横線と同じ地下ホームから発車します。JR線から乗り換える人はとにかく「西口」側に進むと早いです。
繰り返しますが、降りるのは「日本大通り」という駅。横浜からは4つ目。県庁・大さん橋最寄り駅との案内もあるので間違えることは無いと思いますが、特急は停まらないので注意してください。
日本大通り駅の改札を出たら、3番出口を目指します。上の写真の改札を出て右方面に向かうことになりますが、「右に向かえ」と示す看板の中で一番左に「大さん橋」と書かれているので、間違えて左に向かっちゃう人もいるみたいです。
3番出口から地上に出ます。
大さん橋入口という交差点に出ますので、大さん橋方面に向かいます。ってどっちやねんという人は下の写真をご参照ください。
公園のような広場を左手に見ながら、ずっとまっすぐ進めば大さん橋に到着です。
徒歩約7分程度なので、雨が降っていなければ楽勝でしょう。
ベイサイドブルー
2つ目はベイサイドブルーを利用する方法です。
ベイサイドブルーは、横浜駅と山下ふ頭を結ぶ一般路線バスなのですが、連節バスと呼ばれる「2両編成っぽい」車両で運行されています。一度に大量のお客さんを運ぶことができる珍しい車両です。
横浜駅ののりばは「東口バスターミナル」A4番のりばです。この乗り場が駅から見ると少し離れているのがネック。しかし、乗ってしまえば大さん橋の入り口まで一直線です。
運賃は220円で、ダイヤ上の所要時間は25分です。
ただし、注意点が一つ。
横浜駅から大さん橋までの間で経由するパシフィコ横浜(ノースを含む)において交通渋滞が発生することがあります。私が経験した中では、最大で15分くらい遅延したことがありますので、大さん橋から船に乗船する予定がある人は、出航時間までにかなり余裕を見たほうがいいでしょう。
まぁそれにしてもよく運転しますよね。私だったら信号機の1つや2つ、なぎ倒していますね。
あかいくつ
3つ目はあかいくつ。桜木町発着で横浜の観光名所を巡ります。一般路線バスの扱いですが、専ら観光向けです。
車内外ともに頑張ってレトロ感を出していますが、足回りが新しいことは乗ってしまえばバレバレです。
あかいくつは、横浜駅には乗り入れておらず、全便が桜木町駅発着となります。
桜木町駅を発車した後は、ハンマーヘッド、赤レンガ倉庫を経由したのち、大さん橋へは向かわずに、横浜中華街や港の見える丘公園、山下公園を巡り、大さん橋フェリーターミナルに戻ってきます。
直接大さん橋に向かうわけではないため、かなり時間がかかります。大さん橋に行くことだけが目的のケースであれば、あかいくつは選択肢に入らないでしょう。
しかし、横浜観光を兼ねて大さん橋を訪れるのであれば、中華街や港の見える丘公園、山下公園付近から乗車すれば効率的。
何よりも、ターミナルまで徒歩0分の場所に降ろしてくれるのは大きなメリットになりますね。
なお、大さん橋フェリーターミナル→桜木町駅は使い勝手がいいです。発車後、赤レンガ倉庫とハンマーヘッドを経由して桜木町駅に向かうので、20分弱で到着します。
JR根岸線
JR根岸線を利用する場合は、関内駅で降りてください。
横浜公園(横浜スタジアム)の横を通り、ひたすら海の方向に進めば到着します。上記の検索結果では徒歩20分となっておりますが、実際には徒歩15分という案内がされております。
駅から離れていますので、JRしか使えない乗車券を持っている場合や、JR根岸線の磯子方面からアプローチする場合などの特殊なケースを除き、このルートはオススメしません。
おトクな乗車券
なんとなくお気づきだと思いますが、このエリアにはおトクな乗車券がたくさんありますので、計画に合わせて上手に選びましょう。代表例は下記です。
種類 | 金額 | 特徴 |
みなとみらい線 一日乗車券 | 460円 | みなとみらい線が乗り降り自由 |
みなとぶらりチケット | 500円 | 横浜市営地下鉄(横浜ー伊勢佐木長者町) 横浜市営バス(観光エリア内) |
みなとぶらりチケットワイド | 550円 | 上記に加え、新横浜駅が利用可能 |
横浜市営バス一日乗車券 | 600円 | 横浜市営バス(全線) |
大さん橋に行くだけなら不要
大さん橋だけが目的地なのであれば、おトクな乗車券は不要です。そのままお手持ちのICカードで1)みなとみらい線を利用するのが手っ取り早いです。
観光なら「みなとぶらりチケット」
観光で横浜をめぐるのであれば「みなとぶらりチケット」の一択です。
500円でエリア内の横浜市営バス(ベイサイドブルーやあかいくつを含む)が乗り放題になります。3回以上乗車するのであれば買った方がいいでしょう。
基本的にはバスだけで移動できますが、もしバス移動がダルくなったら市営地下鉄も使えるので、心強いですよね。
なお、みなとみらい線は利用できないので注意してください。
まとめ
横浜駅から大さん橋フェリーターミナルへの移動に関し、以下の知見を得ました。
- 歩いては行けない
- 1)みなとみらい線なら日本大通り駅下車、徒歩7分(おすすめ)
- 2)ベイサイドブルーなら大さん橋入口下車、徒歩4分
- 3)あかいくつならフェリーターミナル直結(ただし遠回り)
- 4)JR根岸線関内駅も利用可能
- 横浜観光ならバス利用前提で「みなとぶらりチケット」がおすすめ
大さん橋フェリーターミナル
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横浜市交通局
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ではまた。