「博多駅から近いと言われる福岡空港」「そんなに近いなら歩いてしまえ」
この記事では、実際に博多駅から福岡空港まで歩いて行ってみた体験を交えて、分かりやすいルートや注意点を写真付きでまとめています。距離は約3kmで、約40分ほど歩く必要があります。市内から近いのは国際線ターミナルですが、国内線ターミナルまではシャトルバス(無料)が運行しています。道中には、街あり、橋あり、制限区域あり。地下鉄で行っては出会えなかった景色があります。暑い季節や悪天候時には決してオススメできませんが、歩いて移動することで福岡空港の近さを身をもって感じることができるでしょう。声高に「福岡空港は近い」と言い張る人には、説得力アップのために一度は挑戦してみてほしいルートです。
福岡空港とは
福岡空港は、福岡県福岡市にあります。
羽田ー福岡線を中心とした多くの大型旅客機がたった1本の滑走路上を頻繁に離発着し、日本で最も忙しい空港ともいわれています。
国内線だけでなく国際線も就航。九州空の玄関口として活躍を続けています。
そんな福岡空港は、博多駅から地下鉄でわずか2駅(260円)の距離にある街中の空港であり、その高い利便性がウリの一つです。
そのことから、多くの旅行者やビジネスマン、地元の方や交通マニアまでもが「福岡空港は近いんですよ」と声高に叫んでおりますが…
「じゃあ歩いたことはあるのか?」
…と聞かれると、ほとんどの人は「地下鉄で行きます」と答えるはずです。
そんなに近いと言うならなぜ歩いて行かないのか。
ずっと遠くから疑問に感じていた関東の私が、博多駅から福岡空港まで歩いて行ってみました。
当記事では、その過程を写真付きで解説していますので、同じことを考えている人はぜひご参考ください。
なお、先に厳しめの結論を申し上げます。
単に地下鉄の代金を浮かせようと思って歩こうとしているのであればやめた方が良いでしょう。意外と距離があります。特に、猛暑の日や天候が悪いときはやめてください。東比恵駅~福岡空港国際線ターミナルでは、リタイアしても先に進む方法はありません。
一方、福岡の街を歩きながらのんびり行きたいとか、シャトルバスに乗ってみたいなど、コスト以外にも魅力を求めているのであれば、ぜひ歩いてみてください。荷物を持っている状態でも約40分で国際線ターミナルまで到着可能です。
博多駅→福岡空港の徒歩ルート
早速ですが、写真付きで説明していきます。
博多駅筑紫口を出ること
まずは出口を間違えないことが重要です。
博多駅には(西の)博多口と(東の)筑紫口がありますが、福岡空港に行く場合は筑紫口を出なければなりませんので気を付けましょう。
駅を出たらロータリーをまわりこみながらまっすぐ進みます。
地下鉄の直上を進む
地下鉄の出入り口を所々で見ながら、写真の道を進んでいきます。
この先の交差点では斜め右に進み、
合同庁舎前の信号を直進し、公園を右手に見ながら進みます。
やがて大通りとの交差点に差し掛かったら、左折します。
この道は福岡空港に繋がるメインルートでもあります。
しばらく歩いていくと橋を渡ります。
さらに進むと、地下鉄「東比恵」駅に到着します。
国内線の利用でも「国際線ルート」に進んでください
東比恵駅の交差点で直進すると国内線ターミナル方面に進むことができますが、直接国内線ターミナルまで歩いて行ことすると(博多駅から)徒歩4kmを要します。
お勧めできませんので、国内線利用であっても国際線ターミナルをめざして進んでください。
この交差点では、横断歩道を2回渡って右折することになります。
空港は左手奥にあります
この先はしばらく直進していくことになります。空港は左手にあることを意識しておきましょう。
やがて「上牟田三丁目」交差点につきます。
ここで左折すると国際線ターミナルまでの最終アプローチとなります。
空港内にも歩道はあります
この先の道路を進んでいくと、高架の高速道路が見えてきます。
この頃になると、高速道路の向こう側に国際線ターミナルが見えてきます。
空港内に入ると歩道が消滅したように見えるかもしれませんが、ちゃんと横断歩道がありますので安心してください。国際線ターミナルとは逆方向に歩道が進んでいるところもありますが、無理に車道を歩いたりせず、歩道に従って進めば問題なく到着できます。
バス停は2か所あります
まもなく国際線ターミナルに到着します。
国内線を利用する場合は、この辺りからシャトルバスを意識するようにしましょう。
時間に余裕があれば「国際線ターミナル」まで行き、同バス停からシャトルバスに乗車することをオススメします。シャトルバスは概ね15分に1本走っていますが、国際線ターミナルにて時間調整をしますので、車内で発車を待つことができます。以下のような連節バスで運行されることもあります。
一方、少しでも早く行く(または早く行ける可能性に賭ける)のであれば、上の写真の交差点で横断歩道を渡らずに左折してください。徒歩30秒程度で貨物ターミナルバス停につきます。ここからでもシャトルバスに乗車することができ、最短ルートとなります。ただし、以下のような屋根のない殺風景な場所で待ち続ける覚悟が必要です。
どちらにしても、シャトルバスに乗れば国内線ターミナルに行くことができます。
お疲れさまでした。
博多駅ー福岡空港間 徒歩のススメ
福岡空港の近さを実感できます
近い近いと言われる福岡空港ですが、結局地下鉄に乗っているわけですから、いまいち距離感がつかめませんよね。
荷物を持ってゆっくり歩いても約40分で到着することが可能。
全国に視野を広げても、最寄駅から近い空港は多くあれど、市内の中心駅から歩いて行ける空港はほとんどないでしょう。
福岡空港が”異常なほど”市内から近いことを、身をもって感じることができるでしょう。
運賃がかかりません
博多駅から福岡空港まで歩いていくと、地下鉄の運賃(260円)が浮きます。
空港内のシャトルバスは無料で巡回していますので、乗っても費用は掛かりません。
わずかな金額なので気持ちの問題ですが、何かの足しにしてください。
シャトルバスは「空港制限区域」を通ります
このシャトルバスは、貨物ターミナルー国内線ターミナル間で、空港の制限区域内を走行します。
シャトルバスは、上記写真の柵の向こう側に向かいます。
普段は立ち入ることの出来ない空港内を走ることができます。
滑走路のすぐ横を通ります。便数の多い福岡空港ですから、制限区域内にいるときに離発着する航空機の様子を楽しむこともできるでしょう。
まとめ
博多駅から福岡空港まで徒歩で行き、以下の知見を得ました。
- 徒歩約40分
- 国際線ターミナルが近く、国内線ターミナルまでシャトルバスを利用可能
- 国内線ターミナルまで歩いていくこともできるが、さらに時間がかかる
- 全区間歩道あり
- 実際に歩けば「近い福岡空港」を実感できる
福岡空港
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ではまた。