御殿場線は景色がいい。おすすめ座席は(沼津方面)進行右側。路線概要と見どころ区間をご紹介。

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鉄道
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東京から静岡に向かう旅行の際、たまには御殿場線を使ってみませんか。国府津と沼津を松田・御殿場(山側)経由で結ぶJR御殿場線は、東海道線にも劣らない景色のいい路線です。海と川と渓谷に加えて、天気が良ければ雄大な富士山を楽しむことができます。国府津駅を跨いだSuica(TOICA)利用には注意事項があります。

この記事では
・御殿場線の運行区間、車両
・御殿場線の生い立ち
・御殿場線の区間ごとの見どころ
・ICカード利用時の注意点
などを解説しています。

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御殿場線の概要

御殿場線とは

御殿場線は神奈川県の国府津駅と静岡県の沼津駅を結ぶ、JR東海の在来線です。

全長約60kmの途中には、アウトレットも出店する「御殿場」を中核都市として抱え、観光需要にもこたえています。

松田駅付近では小田急線と接続していて、小田急線の新宿駅から特急「ふじさん」が直通運転されています。

神奈川県内まで乗り入れるJR東海の路線は御殿場線のみです。

JR東海の路線です

ICカードのエリア跨ぎは注意

繰り返しになりますが、御殿場線はJR東海の管轄になります。

「別に乗れればいいんじゃない!?」

と思うかもしれませんが、実はこれ、大問題を引き起こしています。

問題になるのがICカードでの乗車です。

国府津駅を介して御殿場線から東京方面に通勤する人も多いのですが、御殿場線はJR東海、東海道線(東京方面)はJR東日本であるということがネックで、長い間SuicaやTOICAが便利に使えない状態が続いています。

JR東日本の東京エリアと、JR東海の静岡エリアを跨いで処理することができないためです。

しかし、利用者の立場ではそこまで心配する必要はありません。ICカードで乗車して跨いでしまった場合は降りる駅で駅員さんに申し出ることですべてが解決になりますので、「不正をしてしまった」などと深刻に考えなくても大丈夫。自動改札機が使えないので、ただ不便なだけですね。

エリア跨ぎで利用できない事情

詳しく正確に説明するのは難しいのですが、ざっくりいうと下記です。

ICカードで乗車できるエリア内での移動は同じ駅を二度通らない限りどう行ってもいいのですが、定められたエリアを外れて乗車する場合には乗車経路を正確に定めななければなりません。

エリアを跨いでしまうと、最短経路至上主義&経路を把握できないICカードでは正しい処理ができなくなります。

例えば、東京から下曽我(御殿場線で国府津から1駅目)まで行く場合、通常であれば国府津乗換ですが、稀に沼津経由でぐるりと行く人もいるかもしれません。この場合、沼津経由の運賃が必要になるのですが、ICカードではその判断ができないのです。

そんな壁があって難しいテーマだったのですが、今では定期券のみICカードでのエリア跨ぎ利用が可能になりました。

ちょっとずつ前進しているようです。

昔は「東海道線」だった

国府津から沼津なんて東海道線が走っているんだからわざわざ作らなくてよかったんじゃないか…

なんて声も聞こえてくるのですが、実は先にできたのは御殿場線なんです。

1889年開業の歴史の長い路線。

現東海道線の国府津ー小田原ー熱海ー沼津ルートは、海に面した断崖絶壁を通った後には山岳地帯が待ち受け、当時の技術では鉄路を敷くことができませんでした。

1934年に丹那トンネル(熱海ー函南間)が開業するまでの間は、東海道線として東西の交通を支えたのです。

今ではのどかなローカル線

今となってはローカル色が強くなった御殿場線。

一部区間で特急が入線するものの、全体的には313系というオレンジ色の電車が行ったり来たりするこじんまりとした地方路線となっています。

313系は2両または3両で運転されます。車両によってはボックスタイプの座席を備えていて、のんびりと車窓を楽しむこともできますよ。

御殿場線の見どころ

東海道線からの景色はあまりにも有名ですが、御殿場線の景色もなかなかいいですよ。

ローカル色の強い御殿場線の車窓からは、海も山も楽しむことができます。

国府津ー松田間

おすすめ座席:(沼津方面)進行方向左側

国府津駅を出発した御殿場線は、いきなり魅せてきます。

国府津駅を離れるとすぐに高架に上がるのですが、そこから海が見えます。東海道線にはかなわないかもしれませんが、山のイメージが強い御殿場線からも海は見えるのです。

しばらく海とはお別れなので、目に焼き付けておきましょう。

松田駅では小田急線と交差します。特急「ふじさん」はこの高低差を連絡線で繋いでいます。

小田急線からの特急「ふじさん」に乗車し、御殿場線の松田駅で下車した場合には、小田急線の新松田駅で下車したものとして運賃精算される仕組みになっています。

松田ー御殿場間

おすすめ座席:(沼津方面)進行方向右側

松田駅を過ぎると御殿場線の山越え区間に入っていきます。

特に「谷峨」という駅を過ぎたら要チェック。

渓谷の中を駆け抜ける、いわゆるマイナスイオンたっぷりなエリアとなります。

まるで川遊びをしているかのような景色がそこに広がります。

これ、御殿場線からの車窓ですよ。川が近い…

自然豊かかと思えば、時折見える東名高速道路の橋脚が肉体美のように映える不思議な区間です。

高架の上は東名高速道路ですが、並走する国道246号線も見えます。

国道246号線は沼津ー東京都心を結ぶ道路ですが、国道1号線とは異なるルート取りをしていて、御殿場線・小田急線・東急田園都市線・半蔵門線沿線を通ります。

御殿場ー沼津間

おすすめ座席:(沼津方面)進行方向右側

御殿場を過ぎるころには渓谷区間を抜け、富士山を楽しめるエリアに入っていきます。

富士山を楽しみたいのであれば冬に乗車することをオススメします。あいにく夏にしか乗車したことがなく、写真を載せられないのですが…

代わりに東海道線からの景色を。

御殿場線からは少し角度が変わりますが、雄大な富士山を楽しむことができますよ。

御殿場線に使える「休日乗り放題きっぷ」

御殿場線に使えるオトクなきっぷの一例を紹介します。

出典:休日乗り放題きっぷ(JR東海)

土休日限定ですが、休日乗り放題きっぷ(2,720円)というフリーきっぷが発売されています。

このきっぷはJR東海フリーエリア内のきっぷうりばで発売されています。

気を付けてほしいのは、国府津駅では手に入らないという点。国府津駅がJR東日本の管轄であるためです。

首都圏から向かうのであれば、小田急線新松田駅から松田駅へ抜けると、松田駅で購入することができますよ。

東海道線の静岡区間+身延線+御殿場線が乗り放題で2,720円は安いですよね。ただし、特急券をプラスしても新幹線には乗車できないので、それなら「(シーズン中なら)青春18きっぷでいいや」とも言えます。

まとめ

御殿場線に乗車し、以下の知見を得ました。

  • 御殿場線は東海道線の前身
  • ICカードで乗車する場合はエリア跨ぎに注意
  • 谷峨ー御殿場間では渓谷を走る
  • 御殿場ー沼津では富士山を楽しめる(天気が良ければ)
  • (沼津方面)進行方向右側の席がオススメ

休日乗り放題きっぷ
>> こちら

ではまた。

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