東急大井町線「Qシート」のおすすめ座席は8A。予約時の注意点も解説。

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鉄道
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東急大井町線で走っている急行列車のうち、平日夜間の下り一部列車には有料座席指定車両「Qシート」が設定されています。区間にかかわらず1席400円で、スマホか大井町線停車駅窓口で購入します。予約時に座席指定ができ、座席によって快適性が異なるので気にされる方は慎重に。私が最もオススメする座席は8Aですが、人の好みによるので記事をご参考ください。とても快適な車内で、設備は大満足間違いなし。しかし、購入後の変更が一切できない、券売機で買えないなど、システム上の注意点がたくさんあります。

この記事では
・大井町線の「Qシート」ってなに?
・きっぷはどこで買うの?
・車内はどんな感じなの?
・おすすめ座席は?
・変更できないの?払い戻しは?
こんな疑問に答えています。
お急ぎの方は、いきなり目次から各項目へ飛んでも分かるように書いています。

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東急大井町線とは

山手線西側のターミナル駅から神奈川県内にかけてのエリアを走り回る東急線。その路線網の中に、東京都の大井町駅と神奈川県の溝の口駅を結ぶ東急大井町線という路線があります。

かつては下町を走るローカル線の雰囲気が漂っていました。二子玉川ー大井町間の折り返しで、すべての列車が5両編成の各駅停車のみの運行。二子玉川(園)駅での田園都市線との乗り換えも階段移動を要することが多く、便利とは言えない路線でした。

一方、田園都市線沿線から都心に向かう場合の唯一の経路である渋谷方面のルートはすでにパンク状態。渋谷駅の構造上、増発も難しく手詰まり状態でした。

そこで東急は大井町線の改革に向けてコストを惜しみなく投入。都心へのアクセスルートとして確立すべく、

  • 急行の新設
  • 急行の7両化
  • 二子玉川ー溝の口間の延伸
  • 急行の田園都市線直通運用拡大
  • 大岡山で同一ホーム接続の東急目黒線の都心直通化

などを推進。

さらに、りんかい線(大井町駅接続)の開通などもあって、かつてのローカル線であった大井町線は田園都市線から都心各方面への通勤路線として大躍進を遂げました。

極めつけには

座席指定車両「Qシート」の新設

を行い、東急各線と比較しても一歩先を行く路線へと成長しました。

座席指定車両「Qシート」とは

唐突に現れた「Qシート」というは、有料座席指定車両のこと。進行方向に向けられた座席に番号が振られ、400円で座席指定券を購入することで利用できるようになります。

大井町線大井町駅から田園都市線長津田駅までを結ぶ平日夜間の一部下り急行列車に設定。7両編成のうちの3号車が「Qシート」として運用されています。JRで運行されている特急列車や、他社で運行されている通勤ライナーなどとは異なり、一般の急行列車の一部車両を”着席用”に確保しているものですので、所要時間は変わりません。400円を支払って得られるのは「必ず着席できること」に限ります。

進行方向にずらりと並んでいるQシートの座席。400円の追加で得られるのは着席のみ…

…ではあるのですが、横並びのロングシートに椅子取り合戦で着席するのとはわけが違います。

ここはQシート車両ですので、400円を支払った人以外は立ち入ることすらできません。間違えてか確信犯か分かりませんが、指定券を持たずに乗り込んでくる人が何人もいます。しかし、すぐに追い出されます。大井町~二子玉川間では開放するドアを制限し、指定券のチェックが行われます。乗り込んでからも巡回があり、降車専用となる溝の口と鷺沼では各ドアに警備員が配置され、一切の立ち入りが許されない状況。若干恐怖を感じるくらいの威圧的な鉄壁ガードです。我々が支払った400円は、ほとんど人件費に消えているのかと思うくらい、手が込んでいます。

その甲斐があって、通勤ラッシュの中でも立ち客が一人もいない安らかな環境で過ごせますし、コロナ禍における密の回避にも役立っていますが…これは大変そう。

運行区間は大井町→長津田ですが、乗車・降車の取り扱いは下記の通り。

  • 大井町~二子玉川:乗車可能
  • 溝の口・鷺沼:降車専用
  • たまプラーザ~長津田:自由席

自由席について補足すると…

  • 大井町→たまプラーザ:400円が必要
  • たまプラーザ→長津田:誰でも利用可

と、400円で席を独占できるのはたまプラーザまでとなっていて、たまプラーザから先は他の車両と同じ運用となります。東急では「フリー乗降区間」と案内しています。本当は終点までQシートとして運行したいのでしょうが、それには治安の維持にコストがかかるので、たまプラーザで打ち切り、係員の方も引き上げるのでしょう。

どうしても座りたい&どうしてもお金を払いたくない、という人は、たまプラーザで隣の車両から移り、そのタイミングで空席があれば合法的にタダで座れます。

きっぷの買い方

Qシートの概要はお分かりいただけたと思います。また、乗るのには400円が必要なことが伝わったと思います。

そのうえで、どうやってきっぷを買うかですが、これには2つの方法しかありません。

ネットで買う

東急のHP内にあるQシートのサイトで会員登録のうえ、予約・座席指定・決済まで完了することができます。決済はクレジットカードのみです。

シートマップから座席指定ができるので、慣れてしまえば簡単です。

駅で買う

駅で買うことも可能なのですが、窓口に限るようです。また、この場合の決済方法は現金のみ。

座席の希望は聞いてくれると思いますが、有人でのやり取りに煩わしさを感じるかと思います。

Qシートのおすすめ座席

おすすめ座席は人によって異なります。あくまで私のおすすめポイントを書いていますが、各座席とも一長一短ございますので、ご参考までにお願いします。

Qシートの座席表

Qシートの指定券を購入する際に、シートマップから座席指定ができます。

下記は東急電鉄HPから拝借しているものですが、

出典:東急電鉄HP(こちら)

一言にQシートと言っても、縦だったり横だったり、カップホルダーがついていたりいなかったり…いろいろと書かれていますよね。

おすすめ座席を書こうと思いますが、感じ方や求めているものは人それぞれなので、各座席ともメリットとデメリットがトレードオフになっています。

私のおすすめは「8A」ですが、その理由も含めてご参考ください。

窓枠がない席は中央席

おすすめ座席を気にされている方の多くは「窓枠」のことだと思いますので、先に結論を書きます。

窓枠がないのは、各ブロックの中央席となります。中央席の席番は「5番」「8番」「11番」です。

各ブロック最前列席

3列のうち、進行方向一番前の席だと視界のほとんどが窓枠(ドアの引き込みスペース)となりますので、窓枠を気にされる方にとってはかなりストレスに感じるかもしれません。一方、外からの視線を嫌う人にはおススメです。

各ブロック中央席

3列のうち、中央の席だと視界をほとんどさえぎられることなく、大きな窓を堪能でき、強くお勧めします。一方、外からは丸見えですので、とりあえず寝たいと思っている人にはやめておいた方がいい席です。

なお、上記写真のD席側(進行方向左側)だと細い衝立状の黒い窓枠が視界に入ってしまいますが、これはA席(進行方向右側)を選ぶことで解消されるようです。黒い窓枠が真横に来ます。

8A席から外を見た感じ

各ブロック後方席

一番後ろの席だと真横の視界がなくなります。通常の特急列車の場合であれば、一番後ろの席は「気兼ねなく倒せる」とか「荷物を置ける」などの点で人気ですが、座席は倒れませんし、荷物を満足におけるスペースはありませんので、その点で一番後ろの席を選ぶと期待外れとなります。ただし、スマートフォンの画面を覗かれないという点では他の席に勝ります。(他の席だと姿勢によってはスマホの画面が後ろの席から丸見えだったりします)

ドリンクカップ

ドリンクカップは各ブロックの中央席と後ろ席についています。

ペットボトルが入ります。一番前の席だとカップホルダーがありません

電源コンセント

コンセントは全席完備です。

足元についています。車端部の横並びシートの場合は、ひじ掛け部分についています。

車内照明

こちらは共通事項ですが、Qシートの車両は暖色系の照明が使われていて、安らぎます。

進行方向右側はA席

長津田方面を先頭にして、進行方向右側がA席、左側がD席となります。

日が沈んでいるんだから関係ないんじゃない?と思うかもしれませんが、「ホームからの視線」という観点で少しだけ気にした方がいいかもしれません。

「A席(進行方向右側)」を選ぶと、途中駅は溝の口を除きホームとは反対側(=視線が気になりにくい)となりますので、おすすめです。

逆に、ホームで待っている人に対して謎のマウント(笑)を取りたい癖をお持ちの方は、D席のほうがいいです。

車両中央は8番付近

車両は一般的に中央寄りが揺れが少ないため、中央付近を取るのがオススメ。車両中央は7-9番付近が相当します。

以上の全てを鑑みてまとめると、8A席が最も快適という結論をはじき出していますが、何をもって快適かは人によって異なりますので、ご参考までに。

横並びの席の存在意義

横並びの席が車端部にあります。

「これじゃあ普通の通勤電車では?」
「誰が選ぶの?」

…なんて思ってしまいますが、意外と埋まっていたりします。

ベビーカーや大きい荷物を持っている場合は横並びの席を選ぶのもアリ。普通の優先席にひじ掛けが付いただけ…のような環境ではありますが、前述のとおり立ち客が一人もいませんので、気兼ねなく広く利用できるでしょう。

私自身、ベビーカーを引きながら通勤電車に乗らなければならないことも1年に数回くらいありました。その時は周りの人に迷惑をかけてしまいました。とても協力的な人が多くて救われましたが、一方で、400円を払ってでも空間を確保できるありがたさは、その経験があった人であればきっとわかるはずです。

Qシート利用上の注意点

ここまではQシートを持ち上げ続けてきました。確かに設備は大満足ですが、予約システムは不満が残ります。不満…というと言いすぎですが、気を付けたほうがいい点は存在しますので、共有します。

変更ができません

購入後は「変更不可」です。

乗り遅れはもってのほかですが、用事が長引いたり、他路線が遅延して乗り遅れることが分かった段階でも、購入済みであれば変更することはできません。

JR東日本「えきねっと」では何度でも気楽に変更できるので、他社のサービスに慣れてしまっていると度肝を抜かれることになります。

「変更不可」

これだけは頭に刻み込んでおきましょう。

対応策として、確実に乗れる状況(乗車駅に到着した段階)で発券するのが好ましいです。ただし、人気のあるQシートですので、列車によっては満席で購入不可となる可能性もあります。

払い戻しはできます

どうしても都合がつかなくなったときは、払い戻しができます。

1席100円の手数料を差し引いて、300円が戻ります。

ただし、2席800円で同時購入してしまった場合で、1席だけをキャンセルしたいという要望は通りません。2席同時にキャンセルし、1席買いなおすことになります。

対応策として、2人で利用する場合でも1予約1席ずつ購入することをオススメします。

たまプラーザからは自由席

広々と快適に過ごしていても、たまプラーザからは乗降フリー区間となります。

チケットを持っていない人も利用できるようになりますので、他の車両からなだれ込んできます。

たまプラーザ駅到着前後は着席しておかないと他の人に座られてしまいますので、気を付けましょう。

モーター付き車両です

こだわる人はあまりいないとは思いますが(笑)、大井町線の3号車にはモーターがついています。JRでいう「モハ」ってやつです。

加減速時の音色を楽しみながら過ごしたいという変わった人であればオススメポイントとなるのですが、静かに過ごしたい人にとってはほんの少しだけ注意点になるかもしれません。

なお、JR線の場合、例えば普通列車グリーン車(2階建て車両)にはモーターはついておらず、静かな空間を作り出しています。

まとめ

大井町線「Qシート」を利用し、以下の知見を得ました。

  • 1回400円で着席が保証される
  • 鉄壁ガードで侵入を許さない
  • 快適座席は8A(窓枠を嫌う人向け)
  • たまプラーザからは自由席
  • 指定券の変更は一切できない
  • 払戻は予約単位で可能

大井町線Qシート
>> こちら
こちらから予約ができるほか、東急線アプリからも利用できるようです。

ではまた。

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