【快速静岡行き】最終の新幹線を逃しても静岡に到達できるルートがある!(曜日限定8843M)

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鉄道
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今まさに東京駅で静岡行きの新幹線(22:12発)を逃してこの記事を読んでいる人は、もし今日が金曜日または土曜日であるのであれば三島行きの最終新幹線(22:48発)に乗ってください。静岡まで到達することができます。
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金曜日・土曜日・祝日前日などの曜日限定で、深夜に沼津発静岡行きの快速列車が設定されています。三島発沼津行きの列車を延長する形で運転。静岡県内を走る快速は珍しいですが、この列車が走ることで東京から静岡までの最終時刻が変わります。

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東京→静岡の最終列車

コロナ禍を経て遠距離通勤や出張が減っているケースが見受けられますが、それでも職種によっては現地へ出向く機会はあるでしょう。

静岡から首都圏に単身赴任されている方もいるかもしれません。

いや、新幹線通勤できる現代において静岡は首都圏なのかもしれません。

そうともなれば、東京での仕事が長引いた、ちょっと遊びすぎた、または人には言えない理由も含めて、帰りが遅くなることもあるでしょう。

そんな時でも東海道新幹線は夜遅くまで走ってくれています

2024年6月時点では「こだま813号」が静岡まで行く最終の新幹線です(画像はイメージです)

東京22:12発の東海道新幹線「最終の静岡行きこだま」に乗車すれば、静岡23:22着。あっという間の到着です。

もう少し早く出て東京22:03発「最終ひかり」に乗車すれば、静岡22:57着。停車駅が少ないので劇的に早くなります。

東京22:03→静岡22:57(→名古屋23:49)
東京22:12→静岡23:22

静岡駅に帰るのであれば、個人的には「最終の静岡行きこだま」をお勧めします。この時間に新幹線に乗るお疲れな人は名古屋まで寝過ごすケースが多いから、という単純な理由です。もし寝過ごすと当日中には帰ってこれませんので。

まぁ、どちらにしても東京22:12発の新幹線に乗らなければ静岡まで到達することはできません。

東海道新幹線の最終列車

静岡まで行く新幹線は東京22:12発が最終ですが、これは東海道新幹線の終電ではありません。

そのあとにも東海道新幹線は1本だけ残っています

それが、東京22:48発の「最終こだま」です。

2022年2月時点では「こだま815号」が東海道新幹線の最終です(画像はイメージです)

東京22:48→三島23:39

この新幹線、三島までの運転なのですが、実はかなり役立っているようです。

私の周りでも、この新幹線を使って静岡県内から東京都内まで通学している人、通勤している人、週末に帰省している人、仕事終わりに彼女のうちに直行する人(笑)などを、環境や時代の枠を越えて何人も見てきました。

この新幹線のおかげで、小田原や三島が首都圏への通勤圏として機能できている、と言っても過言ではないかもしれません。

こだま最終からの接続

夜遅くに静岡県内に向かう人にとって重要なのは、この「最終こだま」には、終点の三島駅から接続列車が存在するということ。

それが、三島23:47発の沼津行きです。

わずか1駅のみの運転ですが、この列車があることで「最終こだま」から沼津駅に向かう人がスムーズに移動することができるようになっています。

普通沼津行きのイメージ(昼間に熱海駅で撮影)

東京22:48→三島23:39(新幹線)
三島23:47→沼津23:52(在来線)

ただ、この1駅だけ走る地味な普通列車。特定の曜日に大化けします。

特定日に限り「快速静岡行き」登場

この普通沼津行きは、「最終こだま」からの接続に特化した列車で、その強みをさらに活かす形で走っているのが「快速静岡行き」(8843M)です。

特定日に限りではありますが、臨時の快速として沼津以西を延長運転するのです。

特定日:金曜日・土曜日・その他(主に祝日の前日など)

延長運転区間では、沼津~富士間の各駅と、清水、静岡に停車。快速らしさは富士~静岡間で発揮されます。

停車駅時刻
三島23:47発
沼津23:52着
23:54発
片浜23:58発
24:01発
東田子の浦24:05発
吉原24:09発
富士24:13発
清水24:30発
静岡24:38着
(運転日)金曜日・土曜日
その他特定日

東京22:48発の「最終こだま」に乗り、三島でこの列車に乗り換えれば、静岡までの最終新幹線を逃したとしても静岡にたどり着くことができます

東京22:48→三島23:39(新幹線)
三島23:47→沼津23:52(在来線)
沼津23:54→静岡24:38(臨時快速)

使われる車両

この項目には鉄オタ向けの内容を含みますので、一般の方は理解できなくても大丈夫です。

もともとはホームライナー静岡21号だった

快速静岡行きは「ホームライナー静岡21号」として運行されていたものを快速に格下げした列車です。

格下げとは言うものの、新幹線からの利用者にとっては利便性が向上しています。

  • 沼津駅での乗り換えが必要ない
  • ライナー券を買う必要がない
  • 沼津~富士間の各駅に停車

これらがその理由です。

現在では快速として形は変わりましたが、それでも長く運転されている名物列車の一つと言ってもいいでしょう。

使用車両について

前述のように、この列車は「元ホームライナーの快速」です。

使われている車両は211系+313系の組み合わせであることが多かったのですが、最近では315系が充当されることもあるようです。

通勤型の車両がそのまま使われています。

ただ、通勤型の車両なのに静岡県内の東海道線の駅を通過するのは貴重な体験だ…ワイドビューふじかわもびっくりのスピードで夜の東海道を駆け抜ける…という点で、根強い人気があるようです。

なお、8843Mという列車番号からも分かる通り、この列車の設定は臨時扱いではなく、季節列車の立ち位置を取っているようです。

快速静岡行きが走る理由

この列車が走ることによる効果

繰り返しになりますが、この列車は東海道新幹線の最終列車から静岡までのアクセスを確保することを目的に走らせています。

通常であれば沼津までしかたどり着けないはずなのに、静岡まで行けるようになるのは大きい。

これが走る理由としては最も大きいです。

新幹線の延長運転は難しい

単にお客さんを静岡まで運びたいのであれば、「最終こだま」を曜日限定で静岡まで延長すればいい…なんて考えがちですが、そう簡単にはいかないようです。

三島には新幹線の車庫があり、ここに車両を戻す目的がありますので、静岡まで延長運転すると新幹線の車両運用が崩れてしまいます。

また、新幹線は0時~6時の間には(臨時列車を除いて)ダイヤを組まないことになっているのですが、「最終こだま」を延長運転することによって、静岡到着が0時をギリギリ越えてしまう(?)ことも別の理由としてありそうです。

新幹線の延長運転よりも理にかなっている

新幹線の延長運転を実施した場合に救済されるのは「新富士」と「静岡」の利用客のみです。

実際には沼津~富士間や清水への利用者も見込まれますから、ここは細かな輸送がお得意の在来線に任せるのが正解なのでしょう。

まとめ

快速静岡行きに着目し、以下の知見を得ました。

  • 三島行きの最終新幹線でも静岡に到達可能
  • 金曜日・土曜日・その他(主に祝日の前日)のみ運行
  • 車両は通勤列車の仕様

ついつい帰りが遅くなってしまったときの救世主。

これからも走り続けてほしいですが、このご時世が許すのかは分かりませんね。

ではまた。

編集後記
私は茨城県内に住んでいるので、この列車のお世話になることはありません。ただ、よく考えてみると、常磐線の特急「ひたち30号」(仙台始発、勝田以北では最終の上り特急)を使っても「最終こだま」には間に合います。つまり、例えばいわきを20時過ぎ、日立を21時、水戸を21時半前、土浦を22時前に出ても、三島で乗り継げば静岡に到達できてしまう…実は守備範囲が広いみたいですね。夜遅くの移動に活用してみてもいいかもと思いました。

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