「赤電」にまつわる常磐線E531系の複雑な運用を優しく解説するよ

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鉄道

常磐線には赤帯を施したE531系「赤電」が走っています。しばらくの間、水戸線及び常磐線の友部以北に運用が限られ、都心へ向かうことはありませんでした。E531系は品川にも乗り入れるはずなのに、なぜこのような限定運用ができるのか、この機会にE531系の運用パターンをザックリ解説します。なお、2022年1月からは、品川への乗り入れを開始しています。

せっかくお越しいただいた読者の皆様を裏切ってしまうのは嫌なので先にお伝えしておきますが、この記事では「赤電」が何時に来るのかというリアルタイムな情報は発信しておりません。代わりに、赤電の運用を考える上で重要となる常磐線E531系の運用の基本情報を記載しておりますので、ぜひご覧ください。

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常磐線「赤電」とは

JR常磐線は、東京と仙台を太平洋沿いに結ぶ路線です。沿線には松戸や柏といったベッドタウンを抱えるほか、水戸・日立・いわき・相馬などの主要な都市を結びます。

青色の電車が定着したJR常磐線ですが、大昔には赤い電車が走っていたそうです。

私が生まれる前の話なので何も知りませんが、聞いた話では本当のようで「赤電」として親しまれていたようです。

時が経ち、勝田車両センターの60周年を記念して「赤電」を期間限定で復活させたのが、今回ご紹介する赤帯のE531系です。

東海駅で停車中の「赤電」E531系

なかなかカッコいいじゃないですか。

ただ…令和も4年になろうとしている今、何も知らない一般利用者が見ても違和感を覚える外観に戸惑う人も続出で、駅に到着すると…

  1. 車体を見る
  2. 行先表示板を見る
  3. もう一度車体を見る

まるでルーティーンかのように、確認作業をしながら乗り込んでくる方が多いですね。

大丈夫。あなたが乗ろうとしている電車は常磐線で間違いありませんよ。心の中で訴えかけています。

「赤電」の運行区間

実はこの「赤電」は、E531系の付属編成のうち最も古い車両(トップナンバー)が使われています。

もともと首都圏で活躍していた車両で、今では品川ー原ノ町間の常磐線を走っていますが、しばらくの間は水戸線と常磐線の友部以北での運用に限られていたのです。

品川行きになったり、上野行きになったり、土浦行きになったり、水戸行きになったり、いわき行きになったり、原ノ町行きになったり、小山行きになったり、下館行きになったり、黒磯行きになったり、新白河行きになったり…

土浦で切り離されたり、5両編成同士で連結されたり…

とにかくものすごく忙しいE531系5両編成。

あちこち行くはずなのに、なぜ「水戸線と常磐線の友部以北での運用に限る」なんて神業が出来るのでしょうか?

E531系の運用には3種類あります

鉄道業界では、みなさん(一般人)が思うよりもはるかに複雑な車両の管理が行われていて、その日の朝にテキトーに車庫から電車を引っ張り出してきて運転しているわけではありません。

どの時間にどんな車両を走らせて、何駅と何駅の間を行ったり来たりさせるのかを定める「運用」が決められていて、その運用に合わせて適する車両を走らせるように「車両繰り」がされています。

常磐線と水戸線(と東北本線)は一体となって運用が組まれているのですが、その種類は実に5種類もあります。

  • E501系5両の運用
  • E501系10両の運用
  • E531系5両のうち品川まで行くことがある運用
  • E531系5両のうち東北本線に行くことがある運用
  • E531系5両のうちワンマン運転を含み東北本線に行かない運用

そう、E531系5両だけを見ても3種類の運用があり、完全に分けられています。

品川まで行く運用はE531系5両であれば特に問題ありませんが、東北本線に行く運用は寒冷地対策が行われている車両でなければなりません。また、ワンマン運転を含む運用では、運転上必要な装備(車外カメラなど)を備えた車両でなければなりません

それぞれ特性の異なるE531系が使われているのですね。

「赤電」が入る運用はこれだ

で、「赤電」はどれかというと…

デビュー当初は「ワンマン運転を含み東北本線に行かない運用」に入っていました。

赤電のE531系をよく見ると…

ありましたね。車外カメラ

こいつがないと水戸線内でワンマン運転できませんので、重要な装備となります。

まだ車外カメラは装備の途中で、全ての車両についているわけではありません。

ワンマン運転を含む運用に入ることができる車両も限られるんですね。

そのことを逆手に取って、「まだ赤電は都心にはいかないよ」って言っていたわけです。

そして、車外カメラ装備が他の車両にも広がり、車両運用に余裕が出てくれば、赤電が品川に向かうことが出来るようになるということだったのでしょう。

それが今では2022年1月ごろ、というわけですね。

その準備ができたので、品川への乗り入れが開始されたのですね。



赤電が来るかもしれない時間

現在では品川への乗り入れが開始されておりますので、本項目の内容は当てはまりません。今ではどの時間に来るのかまるでわかりませんので、最後に紹介するデータベースを参考にしてください。この項目の内容はE531系の運用の参考情報として残しておきます。

「ワンマン運転を含み東北本線に行かない運用」の一例として小山駅と水戸駅のケースを載せておきますので、ご参考までに。なお、私は鉄道会社の人間ではありませんので、車両運用に関しては推測も含みます。本項目内の誤りはご容赦くださいますよう、お願い申し上げます。

小山駅基準

小山駅を発車する水戸線のうち、ワンマン限定を含み東北本線に行かない運用は

  • 05:57 高萩行き
  • 06:27 勝田行き
  • 07:33 勝田行き
  • 08:22 水戸行き
  • 09:07 勝田行き
  • 12:03 友部行き
  • 16:03 友部行き
  • 17:08 友部行き
  • 17:38 勝田行き
  • 19:38 水戸行き
  • 20:16 友部行き
  • 21:04 友部行き
  • 23:10 下館行き

の列車が該当しますので、これを選ぶことで赤電が来る可能性が少しだけ高くなります。

つーか、多すぎますけどね。

水戸駅(下り)基準

水戸駅から下り方面の列車で、ワンマン運転を含み東北本線に行かない運用は、勝田止まりを除くと

  • 07:27 高萩行き
  • 08:38 高萩行き
  • 09:09 いわき行き
  • 11:10 いわき行き
  • 13:33 高萩行き
  • 16:30 高萩行き
  • 18:40 原ノ町行き
  • 22:25 大津港行き

の列車が該当しますので、これらを選択すると赤電が来る可能性が少しだけ高くなります。

深夜に走る大津港行きの赤電に乗ることも出来ますよ。あっ勢いで乗っちゃったら日立で飛び降りてくださいね。常磐線の上りの終電は早いうえにビジネスホテルも少ないので、冬に遠くまで行くとマジで帰ってこれなくなりますよ…笑

まとめ

常磐線を走る「赤電」に乗車し、以下の知見を得ました。

  • しばらくの間は水戸線と常磐線の水戸以北に限られた
  • ワンマン運転を含み東北本線に行かない運用に就いていた
  • 将来的には品川まで行く予定
  • 今では品川への乗り入れも開始しました

水戸線のことならこのサイトです。E531系の運用表もデータベース化されていますので、大変参考になります。
>> 水戸線っていがっぺ?

ではまた。

編集後記
私は本物の赤電が走る時代を知りませんが、そんな私にも子どもがいます。まだ小学校にも上がらない子どもですが、赤電が来ると大はしゃぎ。嬉しすぎて登り階段でこけていました。まぁ…赤電自体は2022年末まで走るようですし、追いかけて狙って乗るというよりも、普段何気なく常磐線などを使っていて「あっ赤電きた!」みたいな小さな幸せを少しずつ拾う…そんなゆるいノリが赤電の上手な楽しみ方なんじゃないかなぁと、個人的には思います。とはいえ、はしゃぎすぎには要注意です。

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