路線バスで「モビリティリゾートもてぎ」に行く方法。水戸駅からおトクなきっぷと注意点もご案内。

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バス
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茨城県茂木市にある「モビリティリゾートもてぎ」は、車がなければアクセスできません。しかし、土休日に1往復のみ、路線バスが乗り入れています。水戸駅ーモビリティリゾートもてぎ線が茨城交通により運行されています。(1)片道1,620円ですが、オトクなきっぷがあります。(2)往路は水戸駅08:35発(北口7番のりば)。(3)復路はモビリティリゾートもてぎ16:40発。(4)90分かかりますが、一般路線バスなのでトイレはありません。(5)バスは入園ゲートを突破して園内に入りますので、バスを降りたら即座に囲まれ、入場料を徴収されます。前売りチケットを持っている場合は二重課金にならないように気をつけて。

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モビリティリゾートへの路線バス

水戸駅から茨城交通が県境を跨いで運行

栃木県茂木市にある「モビリティリゾートもてぎ」は、サーキット場だけでなく、ホテルやアスレチックをメインとした娯楽施設もある一大スポットです。週末は大変賑わっています。GWになると賑わいを超えて溢れかえっています。

しかし、ここに到達できる公共交通機関はほぼありません

車で来るのが大前提という場所で、車を使わない層には極めて難易度の高い場所にあります。

そんな「モビリティリゾートもてぎ」へ、唯一となる貴重な路線バスを運行している会社があります。

それが、茨城県内で路線バスを運行している

茨城交通バス

なんです。

茨城を冠した路線バスが、県境を越えて栃木県まで乗り入れています。

しかも、拠点となるのは水戸駅で、90分もかけて向かいます。

えっ、茂木駅じゃないの?
なんで宇都宮駅じゃないの??

ちょっとパニックになりますよね。

でもこれには「茨城交通が乗り入れに適していた」地理的な理由があります。

既存の「水戸駅ー長倉線」を延長運転

マニアックな情報かもしれませんが、後に重要です。興味のない方も目を通してください。

もともと茨城交通は、水戸駅から御前山車庫までを結ぶバス路線を有していました。

出典:国土地理院Vectorに筆者追記(こちら)

この路線は、鉄道路線を持たない城里町や、水郡線から離れた常陸大宮市長倉地区への交通手段として今でも重宝されています。

この路線の終点「御前山車庫」は、茨城県と栃木県の県境付近に位置していて、茂木に繋がる国道123号線に設置されています。

「御前山車庫」バス停は、茨城交通の最果ての一つと言ってもいいでしょう。

車庫というよりも折り返し場に近い存在です

一方、モビリティリゾートもてぎは栃木県の中でも南東部の県境付近に位置しており、茨城県とのつながりが強い地域になります。

で、「御前山車庫からツインリンクもてぎ(当時)って近いんじゃね?」ということに気づいた茨城交通さんは、土休日の御前山車庫発着便のうちの上下1便ずつのみを延長して乗り入れることにしたのです。

出典:国土地理院Vectorに筆者追記(こちら)

水戸駅からモビリティリゾートもてぎを結ぶ路線バスは、既存路線の延長路線なんですね。

つまり、このバスはモビリティリゾートもてぎに向かうお客さんのために運行される…というよりは、沿線の旅客輸送のついでにモビリティリゾートもてぎへのお客さんも運んでいる程度の位置づけに過ぎないんです。

と、いうことで、お気づきだとは思いますが、車両は一般的な路線バスが使用されます

このトイレなし車両90分間にわたり揺られ続ける覚悟が必要です。

乗客のうち1組が途中でギブアップ(おそらくトイレ)して降りてしまいました。繰り返しますが、このバスは1本のみなので、ギブアップした時点で目的地にはたどり着けないことになります。他人事とはいえ、その気持ちを考えると非常に残念。

そうならないために、我が子には乗車直前に最後の一滴まで絞り出していただいたうえで、万全を期して乗車いたしました。

運賃とオトクなきっぷ

さて、この過酷ながら楽しそうな路線バスに乗車する決心がついたら、運賃やきっぷのことを考えましょう。

水戸駅を起点に議論していきます。

入場券をお持ちの場合

水戸駅ーモビリティリゾートもてぎ間の片道普通運賃は1,620円です。

現金が1,620円あれば誰でもそのまま乗車できます。

現金の場合
運賃:1,620円
乗車時:紙の整理券を取る
降車時:紙の整理券を入れたあと、現金をピッタリ入れる(両替可)

ただし、そのまま乗るのはもったいない。

もし、いばっピタッチ決済対応のクレジットカードをお持ちであれば、タッチ乗車により1割引で乗車できます

タッチ乗車の場合(オススメ)
運賃:1,620円の1割引
対象カード:いばっピまたはタッチ決済対応のクレジットカード
乗車時:対象カードをリーダーにタッチする
降車時:対象カードを運賃箱にタッチする

どちらもお持ちでない場合、無割引にはなりますが、QRコード決済による乗車も可能です。両替の手間を省けるほか、各決済サービスのポイントがたまります。

タッチ決済の場合
運賃:1,620円
乗車時:紙の整理券を取る
降車時:紙の整理券を入れたあと、QRコードをカメラに読み取らせる

なお、SuicaやPASMOは使えません。ご注意ください。

入場券をお持ちでない場合

前項目では入場券をお持ちの場合など、路線バスに単純乗車するケースを想定しておりました。

もし、まだ入場券をお持ちでなければ、おトクなセット券があります。

それが茨城交通が発売する「路線バスの旅・モビリティリゾートもてぎ」です。

水戸駅北口7番のりば付近にある「水戸駅前案内所」で売っています。茨城交通の他に関鉄バスの案内所も並んでいます。間違えないようにしましょう。向かって左側が茨城交通の案内所です。

おトクなセット券
セット内容:往復のバス乗車券+モビリティリゾートもてぎ入場券※
おとな:4,500円
こども:2,000円
※入場券のみ。アトラクションが乗り放題となるフリーパスはついていません

オトクな金額は640円となります。公式サイトには540円と書かれていますが、ご自身がバス運賃を値上げしたことをお忘れのようです。笑

オトクな金額の計算(おとな)
バスの往復運賃:1620×2=3240
入場料:1900
通常合計:3240+1900=5140
オトクな金額:640円

前述のようにバス運賃は1割引にすることができますが、その割引を適用したとしてもこのきっぷを買ったほうがオトクです。

オトクな金額の計算(おとな割引)
バスの往復運賃:1458×2=2916
入場料:1900
通常合計:2916+1900=4816
オトクな金額:316円

ただし!こどもは注意!

長期連休時に「子ども運賃100円キャンペーン」を実施している場合は、このきっぷを買わないほうがいいです。バス運賃を100円で支払い、現地でこどもの入場料(900円)を支払ったほうが、このきっぷを買うより合計900円オトクになります。なお、私が利用したときもこのケースでして、窓口で「買わない方がいい」と教えてくれ、その場で我を忘れて喜んでしまった挙げ句に、めったに使わないXにもポストしてしまいました。

水戸駅出発は「北口7番のりば」です

1日1本ですから、絶対に乗り遅れるわけにはいきません。

乗り場は水戸駅北口7番のりばです。

水戸駅の改札を出たら右に向かい、左手に見える階段を下りて、右手前方に見えるのが7番のりばです。

現地バス事情に詳しい人へ
栄町経由茨大前方面に向かうバスが発着するのりばです。

土休日1本のみの「モビリティリゾートもてぎ行きバスのりば」という案内も出ていますので、現地に到着できれば安心でしょう。

ただし、バスの行先表示は要注意です。ちょっと分かりにくい。

この路線の基礎となっている「石塚・野口・長倉」が強調され、上に(モビリティリゾートもてぎ)と小さく表示されています。

7番のりばは多くのバスが発着しています。2台続けてくることもあります。

見逃さないようにしましょう。

降りたら入場料を強制徴収されます

御前山車庫を出発したバスは、県境を跨いで茂木市に入り、15分ほどで終点に着くのですが…

本来であれば入場料を徴収されるモビリティリゾートの北ゲートを素通りし、園内に突入します。

さらに3分ほど疾走し、リゾートの中心部に設置された終点に到着。

さて、チケットカウンターはどこかな?(ついでにトイレ行きたいな)と思うのもつかの間。すぐにリゾートの係員に囲まれて、自由を奪われます。

なぜかと言うと「ここは既に園内だから」です。

バス停の周辺で足止めを食らう利用客たち。

バスを降りたら、降り立ったその場所で、問答無用で入場券を買わされます。

乗車目的だけのバスオタさんはご注意を…ってまぁすぐには帰れないので、入場するつもりで来ているでしょうけど。

なお、ネットの前売り券などを購入済みで、既に入場券相当のチケットをお持ちの場合は、そのチケットを提示すればOKです。二重課金にならないように気をつけてくださいね。

帰りは1本だけ!絶対に乗り遅れるな!!

路線バスで行った場合、路線バスで帰ることになると思います。

その場合、帰りの時間に選択肢はありません。

16:40発の1本のみが運行されています。乗り遅れたらアウト。

いや、アウトというより、完全に試合終了。野宿決定でございます。

現地滞在時間が約6時間ということになります。

15時を過ぎたら、各アトラクションの待ち時間に加えて体験時間も気にしながら楽しまなければなりません。

とにかく、絶対に乗り遅れてはいけないのです。

ここでみなさん、ご一緒に。

16時40分!よし!!

ご注意ください。

パスポート(フリーパス)はどうする?

滞在時間が6時間しかないとなると、パスポート(フリーパス、3,400円)を買うか迷いますよね。

到着時に囲んできた係員に「元を取れるか分からず迷っている」ことを伝えたら「間違いなく買ったほうがいいです!」と強く答えてくれたので私は信じて買いましたが、正直言って「間違いなく買ったほうがいいとは言い切れない!」ということをみなさんにお伝えしたいと思います。

モビリティリゾートもてぎは、わりと混雑する部類になります。また、各アトラクションの特性上、体験時間が長くなりがちです。もし計画時に「アトラクションをひたすら使い倒してやる!」などと考えていた場合、思っていたような楽しみ方はできないかもしれません。

私はパスポート(フリーパス)を購入しましたが、元を取るギリギリのラインでした。

昼食はおろか休憩もろくに取らず、へとへとになるまでアトラクションをひたすら楽しんで、この有様です。

もし、昼食をゆっくり取ったり、森の散策をのんびり楽しんだり、サーキットレース(パスポート不要)も見たりするのであれば、パスポートを買わずに、都度課金でアトラクションを楽しんだほうがいいかもしれません。

どういう楽しみ方をするのか、イメージした上で慎重に決めましょう。

とはいえ誤った判断をしてパスポートを買ったとしても1000円程度しか変わりませんでしょうから、あまり気負わずに。しかし思考停止でパスポートを買うのは違うと思います。

この乗り物(600円)に乗るだけで60分待ちました。
繰り返しますが、路線バス利用時の現地滞在時間は6時間です。

まとめ

茨城県のバスオタにとってあこがれの路線、水戸駅ーモビリティリゾートもてぎ線に乗車し、遊びに行ってきました。その結果、以下の知見を得ましたので共有します。

  • 茨城県茂木市にある「モビリティリゾートもてぎ」は、車がなければアクセスが難しい
  • 土休日に1往復のみ、水戸駅から路線バスが乗り入れている
  • 茨城交通により運行
  • 片道1,620円だが、オトクなきっぷがある
  • 往路は水戸駅08:35発(北口7番のりば)
  • 復路はモビリティリゾートもてぎ16:40発
  • 90分かかりますが、一般路線バスなのでトイレはない
  • バスは入園ゲートを突破して園内に入るので、バスを降りたら即座に囲まれ、入場料を徴収される
  • 前売りチケットを持っている場合は二重課金にならないように気をつけて
  • 帰りのバスに乗り遅れたらアウト
  • もう一度、帰りのバスに乗り遅れたらアウト

路線バスの旅・モビリティリゾートもてぎ
>> こちら(茨城交通)

ではまた。

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