氷見線で「雨晴海岸」行ってきた。雨晴駅から歩いていける道の駅と踏切が絶景だぞ。

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現地滞在
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雨晴海岸は、眼前に富山湾と立山連峰の絶景を楽しめる景勝地として知られています。富山県に属し、能登半島国定公園の一部に含まれます。付近にはJR氷見線が走っていて、車窓からも海の景色を楽しめます。車窓だけでは物足りないという人は、途中駅「雨晴」で降りると、心ゆくまで海辺で過ごすことが可能。道の駅「雨晴」へは徒歩5分程度。ガラス張りの施設内には展望デッキの他にカフェもあり、休憩がてらゆったりと過ごすことができます。「雨晴」の語源にもなった「義経岩」やアニメのような世界観の「踏切」は道の駅の目の前にあります。北陸新幹線「新高岡」または「富山」からアクセスしよう。

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雨晴海岸とは

雨晴海岸とは、富山湾に面する美しい海岸線の一部であり、能登半島国定公園の構成要素の一つとなっています。

「雨晴」は「あまはらし」と読みます。

天気が良ければ、立山連峰をバックに島々が浮かぶ富山湾を眺めることができ、その美しい景観で広く知られ、多くの人が訪れています。

道の駅「雨晴」が整備されていて、その人気を加速させています。

道の駅の目の前には踏切があり、その景色がアニメのようだと話題になったこともあります。

そして、踏切の横には「義経岩」があります。

1187年に源義経がここを通りかかった際に、にわか雨に遭い、晴れるまでこの岩の下で雨宿りをしたという伝説が残っているらしく、雨晴海岸の語源に繋がったと言われています。

JR氷見線も通っている

付近を走るJR氷見線の線路は、ほぼ海水浴と言えるほど海岸ギリギリを通っていて、その走りを楽しもうと、様々なジャンルの鉄道ファンからも人気を集めています。

高岡〜氷見間を往復乗車する乗り鉄は車内ボックスシートの車窓から、海岸線を走るキハ40を狙う撮り鉄は道の駅の屋上から大砲のようなカメラを構えています。

鉄ではない一般の旅行者も雨晴海岸を目当てに氷見線を利用していて、予想に反して雨晴駅が盛り上がっています。富山県が「雨晴駅のホームに展望デッキを作るための予算」を計画していることもニュースになっています。

そんな雨晴海岸に「氷見線で行ってみようかな」と思った人に向けて、私の訪問記録を共有します。

ご参考ください。

雨晴駅へ向かうJR氷見線

雨と晴。平均とれば曇り空。

絶好の雨晴海岸日和となった、とある週末。私は新高岡駅にいました。

新高岡駅に氷見線はあらず、城端線に乗って高岡まで行く必要があります。

高岡から北に伸びるJR氷見線は、JR城端線とともに他のJR在来線から孤立した地味な路線というイメージを持っていまして、

実際にホームに着くと、

手前の車両が氷見線です

よくぞ令和まで生き延びたなと思わせる古びた気動車が止まっていました。真新しい「あいの風とやま鉄道」の車両が誇らしげ。

手前の車両はキハ40という形式で、昭和の時代から走っています。

…ん?キハ47だと?ちょっとよくわからないけど、そのあたりの数字です。

当日は北陸応援フリーきっぷとtabiwa周遊パスの利用者で混雑していましたが、いつもはどうなんでしょうか。

車内はボックスシートが並びますが、各ボックスには人がいる状況。乗り慣れた常磐線であれば暗黙の了解で断りもなくドシンと座りますが、こちらの文化は分からず、「ここよろしいでしょうか」などと声をかけながら腰を掛けます。

発車するとすぐに、あいの風とやま鉄道から離れ、能登半島方面に北上を始めます。

平均駅間が約2キロ程度の氷見線は、各駅で人を下ろしながら北上していき、越中国分駅を過ぎるとついに進行方向右側に富山湾が開けてきて、いよいよとなります。

ほどなくして「雨晴駅」に到着です。

雨晴駅の様子

雨晴駅は、富山湾に面する位置に設置されていて、景色がとても綺麗です。

このホームに展望デッキを設ける計画もあるようで、そうなれば知名度も抜群に上がるでしょう。

えっ?最初から知っているですって?私は知りませんでしたよ、旅行業務取扱管理者の資格の勉強をするまでは。

ホームは2面2線で、氷見方面は駅舎直結ですが、高岡方面は構内踏切を渡って海側に渡る必要があります。列車の行き違いの有無に関わらず、統一されているようです。

駅舎の中の写真は混雑のため撮れませんでしたが、ベンチが設置されていて暖かく過ごすことは可能です。

有人駅(委託駅?)で、雨晴駅発の乗車券を購入することも可能。その甲斐があってか、ワンマン運転が基本となっているJR氷見線であっても、雨晴駅では全てのドアから乗降できるようです。

雨晴駅から道の駅へ向かう

雨晴駅の駅舎を出たら左に進みます。

線路沿いの道を進むと交差点に突き当たりますが、この頃には道の駅が見えてきます。

道の駅まで徒歩5分程度で到着します。

目の前には信号のない横断歩道があります。ひっきりなしに歩行者が渡るので車は大変そうです。ちなみに、北陸エリアではここに限らず歩行者がいても横断歩道を突っ切る車が(私の住む茨城県に比べて)多いように感じましたので、歩行者のみなさまはご注意を。

道の駅「雨晴」で休憩

道の駅「雨晴」は、高岡市が設置した3階建ての施設です。

2018年開業。白を貴重とした建物は真新しさを感じます。海から見ると船のように見えるようです。

あくまで道の駅は休憩施設。ここも24時間オープンしていますが、その範囲に最上階の展望デッキも含まれます。いつ来ても上がることができるのは嬉しいですね。

2階のカフェコーナーは 09:00-18:00を基本としつつ、季節によって閉店時間が17:00に早まるようです。私も閉店時間に間に合いませんでしたが、中に入ればオーシャンビューのテーブルでゆっくり過ごすことができそうです。

時間を合わせればJR氷見線を撮影することができます。私はすぐに立ち去ってしまいましたが、往復の氷見線の車内からは、道の駅からこちらに向けて大砲のようなカメラを携えた鉄道ファンを見かけることになりました。

一方、山側には松尾芭蕉らの歌碑が置かれています。歴史の好きな方はぜひ。

雨晴海岸へ立ち入ることができる

雨晴海岸は、道の駅の目の前に設置された踏切を渡って行き来することができます。

※踏切通過時に撮影したもので、手振れをご了承ください
※列車が来ないタイミングであっても絶対に線路内に立ち入らないこと

日本の渚百選に選ばれた雨晴海岸からは、富山湾に浮かぶ女岩の背に立山連峰を眺めることのできる、景勝地として大変人気。

ぜひ天気の良い日に見に行ってくださいね。

道の駅の1階から見る踏切越しの富山湾も大変綺麗ですが、立つ位置を間違えると(道路交通法を守っている)車を止めてしまいますので、写真撮影のタイミングなどにおいて配慮が必要です。

ちなみに踏切の名は「義経岩踏切」です。

すぐ隣にあるのが「義経岩」で、前述のとおり、雨晴海岸の由来となった由緒正しきアイテムとなります。

雨晴海岸訪問時の注意点

そんなに危険な場所ではありませんが、念のため。

JR氷見線ではICカードが使えません

あいの風とやま鉄道がICカード対応のため、高岡駅にはICカードの自動改札機が設置されていますが、JR氷見線方面には使えません。また、城端線は新高岡ー高岡間に限りICカードが使えるので、勢い余ってそのまま氷見線に乗り換えてしまいそうですが、氷見線内は使えませんのでご注意ください。

高岡駅改札口(ICカードが使える路線は限られます)

雨晴駅から高岡方面に戻る場合は、構内踏切を渡った海側のホームが乗り場になります。発車時刻前から踏切が閉まってしまいますので、早めの移動を心がけましょう。※踏切が閉まってしまっても、入線後に速やかに渡れば乗車は間に合いますので、絶対に遮断器をくぐらないこと。

また、海岸沿いは風が強いので、飛ばされないこと。

最後に、能登半島沖地震の際には雨晴海岸にも津波が到達したという事実を忘れずに。

万が一、訪問時に強い地震が発生した際には、津波情報に注意し、道の駅や雨晴駅の係員の指示や、周辺住民の行動に従って高台に避難すること。

そのあたりでしょうか。

まとめ

JR氷見線を使って雨晴海岸を訪問し、以下の知見を得ました。

  • 雨晴海岸は、眼前に富山湾と立山連峰の絶景を楽しめる景勝地
  • 富山県に属し、能登半島国定公園の一部に含まれる
  • 付近にはJR氷見線が走っていて、車窓からも海の景色を楽しめる
  • 雨晴駅から道の駅「雨晴」へは徒歩5分程度
  • ガラス張りの施設内には展望デッキの他にカフェもある
  • 「雨晴」の語源にもなった「義経岩」やアニメのような世界観の「踏切」は道の駅の目の前

道の駅「雨晴」
>> こちら

ではまた。

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