【JALの株主優待券】特徴を解説するので上手な使い方を考えましょう

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JALには株主優待制度があります。最低単元の100株保有であっても1年に1回、優待を受けることができます。株主優待でもらえる「株主優待券」を使うと、国内線の任意区間に普通運賃の半額で乗ることができます。期限は1年半も確保されていますが、それでも使うことなく期限を切らしそうになっている人へ。期限直前でもできる駆け込み的な使い方を考えてみましょう。片道分を消費したいなら近距離路線で使うのが吉。お子様がいらっしゃるのであれば、大人はどこかにマイル+子どもは株主優待券とすると上手に消費できます。一緒に使い方を考えましょう。

株主優待運賃はフレックス(従来の普通運賃)の半額ですが、実際の支払金額はピッタリ半額ではありません。空港によって「空港使用料」が運賃とは別にかかり、これは半額にならないためです。以下では、この点についての補足説明を省きますので、ピッタリ半額にはならないことをご了承ください。

2023年4月12日から、従来の普通運賃は「フレックス」に変わりました。しかし、「フレックス」と聞いてもピンとこない人が大半と思われますので、記事内では併記しています。

ここで紹介するのは使い方の一例であり、これだけが正解ではありません。あくまで困っている人へのヒントの一つとして記載しています。

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JALの株主優待券

JAL(9201)は、言わずと知れた日本の航空会社の一つ。

東証1部に上場しており、証券会社に口座を持っている人であれば、誰でも株主になることができます

通常、JALの株は100株単位で取引されています。

享受できる株主優待の内容は株数によって変わりますが、JALの場合は最低の100株から優待を受けることができます。

JALの株主優待は「株主優待割引券」がメインです。

で、この割引券は何かというと

JALの搭乗券がフレックス(従来の普通運賃)の50%引きで買える!

というもの。

しかも、株主優待券用の空席が残っていれば、たとえ当日便であっても同じ金額で搭乗可能。

すげぇ、太っ腹!

と思うかもしれませんが…

…ちょっと違う。

実はこれ「すぐにでも使えちゃう人」と「なかなか使うタイミングをつかめない人」に分かれるんです。

後者の場合、毎年11月末や5月末に訪れる期限までに使わずに、ただの厚紙になってしまうケースもあります。

特に3月末で権利が確定される人が多く、この場合は翌年の11月末に期限が切れるので、駆け込み利用が増えます。

おそらく、このページをご覧いただいている方は後者に該当する方だと思いますが、なぜそうなっちゃうか、復習しましょうね。

JAL株主優待券と相性が良いのは「飛び乗る人」

株主優待券の最大の強みは「当日便でも使える」という点。

東京からフレックス
(普通運賃)
当日使える
割引運賃
株主優待運賃
名古屋23,16019,81012,010
大阪28,46018,31014,610
山形20,87017,12010,620
秋田30,72022,97015,570
福岡45,73038,08023,130
沖縄50,96043,71025,810

当日に航空券を買おうとすると多額の出費を伴いますが、株主優待運賃であればフレックスの半額で乗れるので、格安ともいえる水準で飛び乗ることが可能

これはとてもオトクですよね。

JAL株主優待券と相性が悪いのは「旅行する人」

ただですね、旅行者となると話は別。

…というのも、当日飛び乗るケースは稀だからです。

ビジネスの場面を除けば、よほど緊急性の高い用事がない限り、フレックス(普通運賃)で飛行機に乗るようなことはありません

大体の場合は事前に購入することで安価になる正規割引運賃やツアーパックで搭乗することがほとんどです。

しかし、正規割引運賃やツアー代金が半額になるわけではありません。あくまでフレックス(普通運賃)から半額になるのです。

これは使い勝手が悪いですよね。

例えば東京(羽田)-沖縄(那覇)の場合、セールなどでの正規割引運賃は10,000円を切ることがあるのに対し、フレックス(普通運賃)は50,960円です。ここから半額になる株主優待運賃だと25,810円。確かに株主優待券の威力としては25,000円相当となりますが、それでも正規割引運賃には全くかないません。

東京からフレックス
(普通運賃)
事前購入型の
正規割引運賃
(約1か月前)
株主優待運賃
名古屋23,160約9,00012,010
大阪28,460約10,00014,610
山形20,870約10,00010,620
秋田30,720約10,00015,570
福岡45,730約22,00023,130
沖縄50,960約14,00025,810
割引運賃は一例です(必ずご希望の日付・便で検索をかけてください)

当日に飛び乗ることより、事前に計画を立てて移動コストを下げようとする旅行者にとっては、正規割引運賃や特典航空券の利用が有利となりますので、株主優待運賃とは無縁の世界線を生きているのです。

旅行者が効率的に株主優待券を使う方法

とはいえ、せっかく手元にある株主優待券。

使ってみたいですよね。

東京発着とはなりますが、おすすめの使い方をピックアップしてみましたのでご参考です。

大人1人で使うなら「東京ー名古屋」

株主優待券を使うための出費はなるべく少ない方がいい。

そういう観点で行けば、近距離路線を選ぶべきです。というのも、

  • 株主優待券を使えるのは片道のみ
  • 往復航空機に乗ろうとすると、片道分は高額運賃
  • 飛行機以外の選択肢が選べる場所

という点から言っています。

例えば「東京ー名古屋」であれば、株主優待運賃が12,000円程度です。

名古屋という近さであれば、新幹線や高速バスで(飛行機の直前運賃と比較すれば)安価に帰ってくることが可能。

少し遠くなりますが、大阪や山形、秋田などもおすすめ。

子どもに使う

子どもの普通運賃から割引

2023年4月12日から計算方法が変更となりましたが、従来の小児普通運賃の半額相当で航空券を購入できる点に変更はありません。

株主優待券は小児運賃にも使えます。この場合、小児普通運賃から半額となります。

少なくとも2023年の運賃改訂前までは、正規割引運賃は大人も子どもも同額です。運賃改訂後も大人の75%がかかります。これは(子どもが半額または無料となる鉄道と比較して)家族にとって大きなマイナスだったわけですが、株主優待運賃は小児普通運賃から割り引いてくれるのでオトクな使い方となります。

家族で使うなら、大人は(直前でもオトクに予約ができる)特典航空券を利用し、子どもは株主優待運賃とするのが賢いです。

なお、2023年4月12日からは小児普通運賃は廃止となりましたが、株主優待券を使う場合に限り復活します。具体的には、フレックス(大人の普通運賃)の75%引きで購入できますので、結果は従来と変わりありません。

大人は「どこかにマイル」

また、行き先がどこでもいいということであれば、大人の分は「どこかにマイル」でJALに決めてもらうのもいいでしょう。往復7000マイルで飛ぶことができます。どこかにマイルで割り当てられるような便には株主優待運賃用の空席も残っているはずなので、便が決定したら子どもの予約を株主優待券で入れてあげましょう。

どこかにマイルで4つの候補地を選ぶときは、沖縄離島などを候補から外し、あまり遠くにならないようにするといいでしょう。こうすることで、小児運賃も安く抑えることが可能です。

なお、株主優待券が2枚(来年の分も含む)持っているのであれば、往復分で2枚とも使っちゃうのが吉。

使い切れずに困っているような人は、どうせ残しておいても来年も同じことで悩みますからね。

まとめ

余ってしまったJALの株主優待券について、使い方を考えてみました。

  • 株主優待券を使うとフレックス(普通運賃)から半額になる
  • 小児に対して使うと、フレックス(普通運賃,子ども同額)から75%引きになる
  • 当日の予約も可能(残席数の設定あり)
  • 事前予約であれば正規割引運賃の方が安い
  • 無理やり1人で使うなら近場路線がいい
  • 無理やり家族で使うなら大人はどこかにマイル、子どもは株主優待運賃

JALの株主優待
>> こちら

ではまた。

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