ICではなく「紙の搭乗券が欲しい」チェックイン方法について

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飛行機
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大手航空会社では、ICカードのタッチやスマホでのQRコード表示によって飛行機に乗れるサービスが定着していて、搭乗券を発行して飛行機に乗る機会は減っています。ちょっと味気ないなと思っている人へ、JALのケースを例に、いつも私が行っている「紙の搭乗券を発行する方法」をお伝えします。具体的には(1)有人カウンターでお願いする、(2)チェックイン機を利用する、が挙げられます。(1)は混雑していることが多いため、(2)チェックイン機の利用が便利ですが、操作を間違えないように。また、有人カウンターとチェックイン機では”紙質”が変わります。

この記事は、JALやANAの国内線に搭乗する際、手にする機会が少なくなった「紙の搭乗券」を発行する方法について記載しています。スカイマークやLCC各社においては、まだ紙の搭乗券が必須となっているケースが多いため、誤解なきようお願いします。

本記事ではJALを中心に執筆しますが、ANAについても触れております。なお、JALとは異なり、ICカードでの搭乗(Skip)が撤廃されている点が大きく異なります。

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はじめに

“脱・紙の搭乗券”が進んでいます

かつては空港のカウンターでチェックインをした際に受け取った「紙の搭乗券」を片手に飛行機に乗るのが当たり前でした。

しかし、徐々に「脱・紙の搭乗券」が進み始めます。

2004年まで、少しだけ話をさかのぼります。

東海道新幹線のEX-ICやPASMOが誕生する前で「ICカードはまだまだこれから」というときに、JALカードSuicaが発表され、話題を呼んだことがあります。

東京駅から大阪駅まで、1枚のカードでタッチ&ゴーだけで行ける。
※JR東日本(Suica)、東京モノレール(Suica相互利用)、JAL(IC)、JR西日本(ICOCAエリアのSuica利用)

今となっては、それができるのは当たり前。

どこに行ってもICカードやスマホの利用が前提となっています。

さぁ、そのような時代の流れから、少し逆行してみましょう。

この記事では「それでも私は紙の搭乗券が欲しい」という人のために、紙の搭乗券の入手方法について書いてみます。

ちなみに私も「紙の搭乗券が欲しい派」ですので、同類の読者のみなさまはこの先も”余計なイジリ”を受ける心配なくお読みいただけます。ご安心を。

“脱・紙の搭乗券”に逆行します

JALやANAなどの大手航空会社では、ICカードを搭載したクレジットカードや会員カードを利用することで、搭乗券を発券する手間を省くことができるようになってきました。

近年では、スマートフォンにアプリをダウンロードし、アプリ上で搭乗券を表示することもできるようになりました。ICカードを搭載したカードを持っていなくても、スマホ一つで飛行機に乗れるほか、飛行機の遅延情報などもリアルタイムで受け取ることができます。

JALにおいても、このような紙の搭乗券を利用しないシステムが導入されており、JMBカードやJALカードに搭載されているICカードをかざすことで保安検査場の通過から荷物の預け入れ、搭乗口の通過まですべて完結できるようになっています。

便利な時代になりましたよね。

いや、そうなるように創意工夫を重ね、頑張っています。

オンライン化の先駆者ともいえるANAでは、既にICカードによる搭乗(Skipサービス)をも廃止とし、スマホ利用前提の「手のひらANA」を全力で推進していますが、快適な”脱・紙の搭乗券”ライフを楽しんでもらおうと試行錯誤を続けています。例えば、オンライン搭乗券に自分の好きな写真を載せて、保安検査場や搭乗口で謎のマウント(笑)を取れるシステムを導入しています。

出典:ANAアプリの画面キャプチャ(筆者にて追記)

「ご搭乗案内」は受け取れます

紙の搭乗券を利用しなくても、旅の記念に残る書類として「ご搭乗案内」を発行いただけます。

保安検査場を通過した際に、無条件で渡されます。

うん、わかった。

それでもやっぱり「紙の搭乗券」がいい。

…ですよね。

そう思っている人も多いと思います。

私もその一人ですから、紙への需要が大きいことは十分承知いたしております。

紙の搭乗券の魅力

すぐに情報確認できる

紙の搭乗券には、航空会社や搭乗路線、便名、搭乗ゲート番号、出発時刻、座席番号などの必要な情報が一目で分かりやすく表示されています。

これらの情報を確認したり、実際に搭乗するときにスマホの不具合(バッテリー切れや通信障害)を恐れる必要もありません。

飛行機に搭乗するにあたって必要となる情報がすべて1枚に入っていますから、その紙さえ管理できればOKということになりますね。

慣れていない人ほど、搭乗前の不安や緊張を和らげる効果もあるでしょう。

子どもと乗る場合も重宝する

小さな子どもを連れて飛行機に乗る場合は、紙の搭乗券を利用することをおすすめします。

膝の上に抱っこしている幼児でも、搭乗券は必要です。搭乗口でQRコードをかざす必要があります。

仮にICカードのタッチで保安検査場を通過した場合、レシートに幼児用のQRコードが印字されます。

それに対して、紙の搭乗券であれば、幼児分も紙の搭乗券と同じサイズの「幼児券」として1枚ずつ発券されるため、管理がしやすく便利。QRコードの位置も大人の搭乗券と同じです。

実際に子どもを連れてカウンターに行ったとき

「お子様連れのお客様には紙の搭乗券の発行をオススメしておりますが、いかがなさいますか?」

と声をかけてもらったこともありました。

大人はICカード、子どもは保安検査場で発券されるレシートと”別々に管理”するよりも、搭乗券(子どもは幼児券)としてまとめて管理する方が搭乗口でのもたつきが軽減されるとの判断のようです。

※もちろん、お子様連れでもICカードやスマホでの搭乗が可能です。座席指定済みで受託手荷物がないなど、保安検査場に直行できる状況であれば、わざわざ発券する必要はございません。

紙の搭乗券が好き

紙の搭乗券には、手触りや風合いのような、紙ならではの感触があります。ICカードやスマホの画面では得られない、紙の温かみや質感を感じることができます。

「ご 搭 乗 券」と書かれた台紙に、自分の名前と便名・行先・座席が書かれています。上位クラスであれば「First CLASS」などとも書かれています。そして、同じ紙面に印刷されたQRコードが「飛行機に乗れる券」であることを物語っていて、保安検査場でもらえるレシートとは違った味わいを持たせてくれています。

そして何より、「記念に取っておきたい」という需要があることも見逃せません。この日、この場所からこの場所へ、この便に乗って向かったときに使った、唯一残るアナログな媒体であると…

それが紙の搭乗券の最大の魅力であると。

そうですよね?

はい、わかります。

紙の搭乗券はまだ存在します

理由は各々異なれど、根強く残る「紙の搭乗券」への需要

…ついに消えてしまったのか!?と心配している人へ。

そんな人に朗報。

紙の搭乗券はまだあります。

そして、今でも誰でも発券することができます

カウンターへ行く

もし、紙の搭乗券を確実に手に入れたいというのであれば、出発空港の有人カウンターにいくことをお勧めします。

カウンターで申し出れば、紙の搭乗券をその場で発行してくれます。

ただし、最近では有人カウンターの縮小が進んでいますので、戸惑うかもしれません。

また、待ち時間が発生する可能性もありますので、いざというときは「自動チェックイン機」を使うか、諦める覚悟を。

チェックイン機を使う

操作方法を誤ると紙の搭乗券が発券されないことがあります。
JALのチェックイン機を使って説明を続けます。ANAの場合はICカードによる搭乗が撤廃されているため、操作方法が異なります。

チェックイン機利用の場合は紙が変わります

私が多用している方法が「チェックイン機を使う」発券です。

ただし、少なくともJALの場合は、有人カウンターで発券される搭乗券とは異なる様式となります。

緑色を基調とした紙で、自動チェックイン機で発券される他のチケット(空席待ち整理券など)と共通です。

好みは分かれるかもしれませんが、書かれている情報は有人カウンター発券の紙と同じです。

この紙でも良ければ、自動チェックイン機で発券することができますのでオススメです。

チェックイン機の操作方法に注意

チェックイン機を使うときに、操作を間違えるとICカードでチェックインしてしまうことがあります。

お手持ちの会員カードがIC付きのJALカードやJMBカードだった場合、

どれを押しますか?

一番左を押したくなりますよね?

でも違います。

私の中での正解は「JALカードでもJMBカード(ICなし)」を選ぶこと。

そして、タッチをせずに「カード Card」と光っているところにJALカードなどを突っ込んでください。

これにより、ICカードを使用せずに搭乗券を発券することができます。

ぜひやってみてください。

紙の搭乗券発券後にチェックイン機でできること

紙の搭乗券を発券をする際に、「紙の搭乗券のことばかりに気を取られていて大切なことを忘れていた」なんてこともあるかもしれません。

そんな時、チェックイン機でできることと、有人カウンターでしかできないことを整理しておきましょう。

「受託手荷物の追加」は可能

紙の搭乗券を発券してしまうと、チェックイン機でできることは少なくなります。

しかし、受託手荷物の追加だけはできるようになっています。

もし、紙の搭乗券を発券した後に(お土産などの)荷物が増えてしまったり、受託手荷物の手続きを忘れてしまっていた場合は、再度チェックイン機を操作することで追加が可能です。

その際は、冒頭の選択画面で「バーコード」を選び、紙の搭乗券をかざしましょう。

「席の変更」は不可能

チェックイン機でできることは「受託手荷物の追加」くらいでして、他のボタンを押そうとすると「お取り扱いできません」と表示されて先に進みません。

例えば、席の変更はできません。

もし席の変更をしたい場合は、有人カウンターに行って手続きをしていただく必要が出てきます。リアルタイムで自分が好きな席を選べないなどの支障も出てきますので、席を変更したいのであれば、紙の搭乗券発券時に変更をかけるようにしましょう。

当然アップグレードもできませんが、チェックイン機でのアップグレードは2023年4月以降、紙の搭乗券発券前後に関わらずできなくなっています。

まとめ

紙の搭乗券にこだわりを持っている人に向けて、その発券方法についてまとめてみました。

  • JALではICカードやスマホでの搭乗が進んでいる
  • ANAではICカードでの搭乗までもが撤廃され、スマホでの搭乗を強く推進している
  • 上記のような状況でも、紙の搭乗券は健在
  • 有人カウンターで申し出れば発券してもらえる
  • チェックイン機を操作しても発券できるが、操作方法に注意

ではまた。

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