【横浜高速鉄道と東急一日乗車券】「みなとみらい線はNG」「こどもの国線はOK」である理由

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鉄道

神奈川県内にある横浜高速鉄道という会社は、みなとみらい線とこどもの国線の設備を所有し、東急とは別会社。運賃も別建てで計算されていますが、東急一日乗車券をめぐって奇妙なことが起きています。なぜ東急一日乗車券の利用が「みなとみらい線はNG」なのに「こどもの国線はOK」なのか。キーとなる「第一種鉄道事業者かどうか」という視点で考察してみます。

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横浜高速鉄道が関わる路線

横浜高速鉄道は、みなとみらい線とこどもの国線に関連する神奈川県の会社です。東急線と深いかかわりがあります。

みなとみらい線について

みなとみらい線は2004年2月に開業した、横浜ー元町・中華街間を結ぶ全長4.1kmの路線です。横浜高速鉄道が運行する全線地下の鉄道路線です。

渋谷と桜木町を結ぶ東急東横線のうち、横浜ー桜木町間を廃止し、東白楽ー横浜間を地下化して接続。全列車が直通運転をしています。その後開業した副都心線を介し、西武池袋線や東武東上線と直結。川越駅や飯能駅で元町・中華街行きという表示を見ることもあります。

中心であるみなとみらい駅はマークイズやクイーンズスクエア、横浜ランドマークタワーと繋がっています。この路線の開業によって、みなとみらい地区へのアクセスが格段に良くなったことは言うまでもありません。

こどもの国線について

一方、こどもの国線は1967年に開業した、長津田ーこどもの国間を結ぶ全長3.4kmの路線です。横浜高速鉄道が保有する、全区間単線のローカル線です。

こどもの国線として開業後、しばらくの間は「専らこどもの国に行く人を輸送するための路線」でした。こどもの国が営業しない日は「休園ダイヤ」で1時間に1本という、もう完全に戦意喪失状態に。しかし2000年に方針転換。唯一の途中駅「恩田」を開業するとともに、23時台まで運行される通勤路線に変貌しました。

ひつじさんも23時台までがんばっています

恩田には東急の車両工場があり、車両の点検などで長編成が入線することもあります。最近では東急8500系が廃車される恩田に向けて最後の自走を見せる場所としても注目されています。

運賃計算について

利用者として気になるのは運賃ですよね。

残念ながら両線ともに東急線(本線)とは別々に計算されます。運賃は横浜や長津田で打ち切りとなり、東急線(本線)と各路線の初乗り運賃が合算されることになります。

そのため「そんなに乗っていない感じ」でも高額になります。

上記写真はこどもの国駅に掲示されているもの。こどもの国線は160円均一です。東急線に乗り継ぐ場合、一部の駅では割引が適用されますが、原則として長津田駅からの東急線の運賃が単純に合算されることになります。

これはみなとみらい線でも同じです。渋谷から横浜まで272円なのに、わずか2駅先のみなとみらい駅まで乗ると455円に跳ね上がります。

東急線一日乗車券の取り扱い

ここで本題です。

東急線では電車が全線乗り放題になる「東急線一日乗車券」が680円で発売されています。これにバスの乗り放題も加わった「東急線・東急バス一日乗車券」は1000円。どちらも東急線沿線をめぐるにはおトクな乗車券になっています。

この一日乗車券でみなとみらい線には乗れません。まぁこれは普通ですよね。だって別会社ですもんね。

ここからが厄介なのですが…

こどもの国線には乗れるんです。

え!?って思いますよね。

路線東急線一日乗車券
みなとみらい線利用できません
こどもの国線利用できます

しかし、ここまでの中でその疑問に対する答えを書いています。みなとみらい線は横浜高速鉄道が「運行」と説明しましたが、こどもの国線は「保有」…ここがヒントになります。

こどもの国線で東急一日乗車券OKの理由

実は、みなとみらい線とこどもの国線では運営方法が全く違います。

みなとみらい線は第一種鉄道事業者

みなとみらい線は、線路の管理から列車の運行まで、すべて横浜高速鉄道が携わっています。

このような「普通の方式」を、第一種鉄道事業者といいます。

そのため、みなとみらい線はどこからどう見ても「横浜高速鉄道みなとみらい線」であり、東急とは関係ない別会社なんです。

こどもの国線は上下分離方式

一方、こどもの国線は、列車を運行している会社と線路などの設備を管理している会社が異なります。

このような方式を上下分離方式といい、列車を運行する会社を第二種鉄道事業者、線路などの設備を管理する会社を第三種鉄道事業者といいます。

こどもの国線の場合は、第二種が東急、第三種が横浜高速鉄道となっていて、運営自体は東急が担っているんですね。イメージとしては東急が横浜高速鉄道に線路使用料を支払って列車を運行する形態です。

よって、運営し運賃を徴収するのも東急であり、一日乗車券が利用OKとなったのでしょう。路線名も「東急こどもの国線」と呼ばれています。

ややこしいですね。でも乗り継いでも割高な路線に一日乗車券がそのまま使えるのはオトクですね。

おまけ)爆弾を運んだ過去

こどもの国と聞くだけでは平和な感じがしますが、もともとは爆弾を保管する「田奈弾薬庫」だった場所です。爆弾を国鉄横浜線に運び出すために作られた引き込み線が現在のこどもの国線です。

このような経緯でできた路線なので、最初に線路を引いたのは東急ではありませんでした。戦時中の話にさかのぼってしまいましたが、この歴史が現在の上下分離方式に繋がっているともいえるんですね。

今では子どもたちが元気に歩いてこどもの国に向かうこの通路にも、昔は爆弾用の線路が引かれていた…らしいですよ。

東急線のオトクな乗車券
>> こちら
※みなとみらい線にも乗れる一日乗車券も発売されています

こどもの国
>> こちら

ではまた。

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