あまり知られていませんが、上信越自動車道の碓氷軽井沢ICは群馬県にあります。しかも近くにあるのは碓氷峠ではなく入山峠です。それでも軽井沢地区への表玄関として大活躍です。しかし、アウトレットが大混雑するときは、碓氷軽井沢ICを使わないほうがスムーズであることも知られています。
碓氷軽井沢インターチェンジとは
関越自動車道の藤岡JCTから枝分かれして長野方面に向かう上信越自動車道。その途中にあるのが碓氷軽井沢インターチェンジ(IC)です。インターチェンジの名前の通り、碓氷峠を越えた先に広がる軽井沢中心地へ向かう場合に便利なICとなっています。
従来は急坂の碓氷峠を登って、やっとの思いで向かった軽井沢ですが、上信越自動車道の開通により楽々アクセス。もちろん坂を上がっている感覚こそありますが、片道2車線の道路でスイスイ到着です。
山間のトンネルの切れ目に作られた碓氷軽井沢ICから軽井沢の街中までも整備されていて、難なく向かうことができます。
緑豊かなインターチェンジです。山を越えて長野県・軽井沢まで来たなぁと思わせられますね。
…とまぁ、少なくとも帰る時まではそう思っていたのですが…大変な勘違いをしていました。
碓氷軽井沢ICは群馬県です
軽井沢駅前のアウトレットで買い物を楽しんだ後、再び碓氷軽井沢ICを目指して車を走らせていると、衝撃的な看板を目にします。
…ん??
え~!!まじで!?まだ高速乗ってないんだけど…碓氷軽井沢ICって群馬県なの??
そうなんです。碓氷軽井沢ICは群馬県安中市になります。
鉄路の難所と言われた碓氷峠の先にある軽井沢。そもそも碓氷峠は片峠(=頂上を挟んで片側は急勾配で反対側はほぼ平坦)であり、軽井沢という土地は碓氷峠を登り切ってすぐの場所になるため、群馬県安中市の西端から至近の場所にあります。
群馬県から長野県に入るときに越える峠として「碓氷峠」がすぐに思い浮かぶ人が多いかもしれませんが、正真正銘の碓氷峠は国道18号線のうち旧道のみです。碓氷バイパスと呼ばれる国道18号線の新道は碓氷峠を越えておらず、南側の入山峠を経由しています。
長野県と群馬県の県境は入り組んでいますので、長野県側から群馬県にはあっさりと”立ち入って”しまうケースも多く、例えば、軽井沢駅の北側に位置する別荘地「北軽井沢」も、実は群馬県です。軽井沢駅からのアクセスが一般的ですが、万座・鹿沢口や長野原草津口などとのつながりも強い地域なんですね。
ちなみに碓氷軽井沢IC前にはおぎのやの釜めしを販売する、軽井沢トレーラーハウス店があります。ここも群馬県ですが、横川からの山登り前に食べ損ねた場合は利用してみましょう。
アウトレットの渋滞回避は旧道へ
群馬県側から軽井沢に向かうときには複数の方法があります。
ここでよく話に上がるのが軽井沢周辺の大渋滞のこと。軽井沢駅前にある軽井沢プリンスショッピングプラザには遠方からのお客さんが多数押しかけ、バーゲンセールや連休には駐車場が満車になり、軽井沢駅前から碓氷バイパスや碓氷軽井沢IC方面に繋がるプリンス通りがピタリと動かなくなってしまうことがあるようです。
この渋滞を回避するには「碓氷軽井沢ICを利用しない」という対策が有効と言われています。
上信越自動車道を松井田妙義ICで降りて、国道18号線へ。途中で新道(碓氷バイパス)と旧道(碓氷峠)に分かれるところがあります。ここでは迷わず旧道(碓氷峠)を選択。幅が狭くカーブの多い、運転に気を遣う道が続きますが、旧道を通ることによってプリンス通りを通らずに軽井沢駅前に到達することが可能です。アウトレットの駐車場も、最も東側の区画にすんなり入ることができます。途中にはめがね橋を代表とする旧線跡や碓井湖などの見どころもありますので、車の運転が苦手な方も休みながら挑戦してみましょう。
昔は旧道(碓氷峠)がメインだったわけですが、バイパスや高速道路が整備された今では「裏口」的な存在に。しかし、結局これが一番早い手段とも言われています。
軽井沢プリンスショッピングプラザの公式ページでも推奨されているルートです
最繁忙期に車で向かわれる場合はご参考ください。
まとめ
碓氷軽井沢ICを利用し、以下の知見を得ました。
- 碓氷軽井沢ICは群馬県です(長野県ではありません)
- 碓氷軽井沢ICからアウトレットに向かうと渋滞に巻き込まれる可能性があります
- 最繁忙期は国道18号線旧道(碓氷峠)の利用がいいことも
- 碓氷バイパスは碓氷峠ではなく入山峠を越えます
群馬県の守備範囲、広いですね。
ではまた。