名鉄の一部列車には展望席があり、運転席の真上から前面展望を楽しむことができます。名鉄のネット予約がもっとも分かりやすい。展望席は豊橋側にしか連結されておらず、豊橋→名古屋・岐阜で利用すると後ろ向きになりますが、それでも景色は同様に楽しめます。展望席は「特別車」なのでミューチケットが必要です。おすすめは最前列の通路側。注意点としては「相席になる可能性が高い」ことでしょう。見所は豊橋ー平井信号場間と名鉄名古屋駅。機会があればぜひお楽しみください!なお、ネットで予約する際に誤って2号車の最前列(最後尾)を取ってしまうケースが発生しています。変更は2回までなので気を付けましょう。
名鉄1200系には「展望席」あります
名古屋近郊で走る名鉄線は、地域の足として活躍しているのはもちろん、豊橋⇔名古屋⇔岐阜間における都市間移動、中部国際空港へのアクセス路線としても重要な役割を担っています。
そんな名鉄線の一部列車には、追加料金を支払うことでリクライニング座席への着席が約束される「特別車」と呼ばれる車両が連結されています。
さらにその一部の列車は「名鉄1200系」という車両で運転されています。
「名鉄1200系」というのは、この車両です。
この車両、よく見ると最前列にお客さんが乗っていますよね?
この空間は展望席といい、運転台の真上に設置されています。
横から見るとこんな感じ▼
少し高めの席になっているのがお分かりいただけると思います。
車内に入るとこんな感じ▼
列車の進行方向に関わらず、全座席が展望を楽しめる向きにセットされています。回転させることはできません。
また、ちょっとした個室のような空間になっていて、同一グループだけで利用する条件が揃えば気兼ねなく過ごすことも出来そうです。
また、段差になっていますから、展望席の後ろの方でも前を見ることができます。
乗務員室への入口があるというのも面白いですね。
展望席の予約はネットが便利
展望席は「特別車」
展望席は特別車であり、所定の料金を払って座席指定を受ける必要があります。
所定の料金を支払って買うのは「ミューチケット」と呼ばれる指定券です。
ミューチケット
1乗車:360円
※おとな・こども同額
ネット予約ができる
もし展望席を利用したのであれば、名鉄ホームページからの予約が便利です。
無料で会員登録でき、その場ですぐにクレジット決済ができます。
ポイントの類いは貯まりませんが、ピンポイントで気に入った席をPCやスマホから自分のペースで予約できるのはメリット大。
万が一予定が変わっても、2回まで無料で変更できます。
また、展望席が連結されている車両を誰でも一発で見分けることができます。
「名鉄1200系なんてマニアックな情報言われても分からない」
という人でも、直感操作で選択できます。
決済前に座席の空き状況を確認できますから、安心して先に進めることができますね。
展望席の注意点
展望席は豊橋方に設置
注意点として、展望席は豊橋方に設置されているという点。
豊橋方面行きに乗車した場合は文字通りの「前面展望」を楽しめますが、豊橋方面発に乗車すると「背面展望」になります。
「前面展望を楽しめる」「気分は運転士だ」と我が子を盛り上げてしまうとがっかりさせてしまうかもしれないので、注意です。
座席の回転はできない
展望席は展望を楽しむ席なので、座席の向きは常に展望側を向いています。
後ろ向きの走行であることに気づいても、その時点で前向きに変えることはできないので気を付けましょう。
最前列は大人気
展望席の中でも最前列は大人気です。
そのため、乗りたいと思った時点では乗れないことが多いです。
発売開始と同時であればほぼとれますから、何事も早めの行動がいいでしょう。
また、奇数人数で利用する場合、他の席はガラガラなのに最前列だけ相席になったということもあります。
実は2列目でもそこそこに楽しめますから、あえてズラすなどの工夫も取り入れた方がいいでしょう。
連結されているのは一部列車のみ
展望席が連結されているのは一部の列車のみです。
また、中部国際空港にはまず乗り入れることはありません。
必ず「予約しようとして入る席は展望席である」ことを確認しながら決済しましょう。
例えば▼の列車に特別車は連結されていますが、展望席はありません。
2号車を間違えて予約しそうになる
ネット予約をするとき、「展望席あり」の表示にしたがって進んで最初に現れるのが「2号車の表示」であることがあります。
ここで慌てて1番席を取ってしまうと、そこはただの2号車の最前列/最後列となります。
予約しようとしているのが「展望席」であることを確認するようにしましょう。
ちなみに私は一度間違えて2号車を取ってしまいました。
JRの指定席の場合は同一列車の座席移動は乗車変更にカウントされませんが、名鉄の場合は容赦なく変更回数にカウントされます。
展望席のオススメ座席
さて、ここまでの説明で1A, 1B, 1C, 1Dが展望席の最前列であることは分かったと思います。
では、もし全ての座席が空いていた場合、みなさんだったらどこを取りますか?
私のオススメは1Bまたは1Cです。
欲を言えば、1Bが最もオススメです。
写真を見ていただければわかるかもしれませんが、1A, 1Dは側面展望も楽しめるものの、前方に窓枠が入ってしまいます。
1B, 1Cであれば、そのような遮るものがありませんから、より楽しめると思います。
さらに、1Bを選ぶと着席位置が運転士と同じになりますから、「気分は運転士」を体現できるのではないかと思っています。
展望席ならではのオススメ区間
名鉄名古屋駅
日本一カオスとも言われる名鉄名古屋駅。様々な方面に向かう列車がわずか2本の線路に集まります。
名鉄最大のターミナル駅に進入する際の爽快感を2階席から楽しむことができます。
また、少し鉄道に詳しい人であれば、名鉄名古屋駅が超忙しいことはご存じの通り。
展望席からは、先に止まる列車が出るまでの時間調整や、あとから追いかけてくる列車の気配を楽しむこともできます。
豊橋ー平井信号場間
少々マニアックですが、名鉄は豊橋駅に到着する約4km手前から、JR飯田線の線路と合流します。
名鉄に乗りながら、JR東海の車両とすれ違ったり、JR東海の駅を通過するシーンを楽しめます。
この区間の詳細は下記の記事でご紹介している通りです。
後ろ向きでも楽しめるのか
さて、展望席を前向きで乗れたら最高なわけですが、計画が後ろ倒しになる私、前向きで乗れる機会はほとんどありません。
一方、後ろ向きとなる豊橋始発の列車であれば、直前でも取れることがあります。
逆再生+右側という見慣れない風景となりますが、しかしそれは車掌さんが見ている景色そのものです。
名鉄沿線の風景を楽しむことは十分可能なので、予約のしやすい後ろ向き展望席も一考の価値アリでしょう。
豊橋駅を発車するときに、いつまでも写真を撮られているのがちょっと恥ずかしいくらいか。
まとめ
名鉄線の展望席に後ろ向きに乗車し、以下の知見を得ました。
- 運転席の真上から前面展望を楽しむことができる
- 名鉄のネット予約がもっとも分かりやすく便利
- 展望席は豊橋側にしか連結されておらず、豊橋→名古屋・岐阜で利用すると後ろ向きになる
- 展望席は「特別車」なのでミューチケットが必要
- おすすめは最前列の通路側
- 「相席になる可能性が高い」ので注意
- 見所は豊橋ー平井信号場間と名鉄名古屋駅
- ネットで予約する際に誤って2号車の最前列(最後尾)を取ってしまうケースが発生
名鉄ネット予約
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ではまた。