7,000マイルで日本のどこかに飛べるJALの「どこかにマイル」では、羽田ー沖縄(那覇)は比較的当てやすい部類に入ります。一方、羽田ー宮古や羽田ー石垣を当てるのは極めて難しいと言われてきました。6年越しに念願の羽田ー石垣を引き当てた筆者が、その可能性を少しでも上げることができる手法を解説します。また、これからは石垣が当てやすくなる可能性があり、私が特別ラッキーだったわけではないことを”共同引受”の観点で説明します。
どこかにマイルとは
どこかにマイルとは、JALが提供するマイルを用いた格安な特典航空券の一つです。
出発日と到着日、出発と到着の時間帯を選ぶと4つの行き先候補が表示され、納得ができれば7,000マイルで申し込むというもの。
最終的な行先決定権はJALにあるため、行き先を決めた上で申し込めるものではありませんが、通常の半分以下のマイル数でどこかに飛べるというのは素晴らしい。
どこでもいいからどこかに行きたいという旅行者にはもってこいです。
どこかにマイルでは、4つの候補地から1つに絞り込まれるため、どこに決まるか分からないドキドキ感があります。
でも…ある程度予測が可能。
JAL側の事情をこちらが読み取って、大都市1つ+中小都市3つの組み合わせで申し込めば、勝率7割くらいで「沖縄(那覇)」「福岡」「大阪(伊丹)」「札幌(新千歳)」などの大都市を引き当てられます。
もちろん、この世に絶対はなく、外してしまうこともよくありますので、偉そうに講義をする立場からは引退しています。笑
どこかにマイルで「石垣」は至難の業
さて、4つの候補地までは絞り込めるものの、最終決定権はJALにある「どこかにマイル」ですが、
- どうせなら遠くに行きたい…
- JAL国内線としては最長路線となる「羽田ー石垣」を引き当ててみたい…
と思う人も多いことでしょう。
何を隠そう、私もどこかにマイルがリリースされてから6年以上、石垣を狙い続けたこともありましたが、なかなか厳しい戦いでした。
なぜ難しいかというと、
- 羽田ー石垣線は2便/日しかない
- そもそも石垣直行便は人気が高い
- 需要に対して供給が少ない(B737での運航)
その結果、もとから特典航空券用の枠が埋まっているケースが多いのです。
仮に候補地として「石垣」が入っていたとしても、他の3つに大都市が入っていれば「石垣」が選ばれる可能性は下がります。
- 札幌(新千歳)・山形・熊本・石垣
- 大阪(伊丹)・福岡・熊本・石垣
当然のように大都市に決まってしまい、石垣なんて見向きもされませんでした。
そのため、最近では引き当てることを狙ってすらいませんでした。
どうしても石垣に行きたいのであれば、どこかにマイルでは「沖縄(那覇)」を手堅く狙い、那覇ー石垣を別途購入で行こうと考えていたのでした。
ついに「石垣」を引きあてた
どこかにマイルの申し込み
2023年3月、久しぶりの平日休みを活用しようと、マイル消化を目的にどこかにマイルに申し込みました。
金曜日発ー土曜日着の旅程で、「岡山・秋田・石垣・旭川」という選択肢。
当時の心境としては、
ハレの国・岡山に行きたいなぁ…であれば中規模都市だから選択肢に大型都市を入れちゃだめ。で、石垣が候補に出てくるけど当たるはずがないから、石垣を入れれば実質3択になるよね。あとは秋田には久しく行ってないし、旭川が当たったら駅前で快適に過ごせるからおいしいよね。ホテル大丈夫かな?岡山は東横インが空いてる。秋田はルートインが空いてる。旭川はたくさん空いてる。よし、はい決定。
と申し込みに至ったわけです。
行先の決定へ
どこかにマイルは申し込みから3日以内に搭乗便が決まるという仕組みですが、
- 朝に申し込んだ分は当日の夕方
- 夜に申し込んだ分は翌日午前中
など、実際には当日~翌日には決まることが多く、少なくとも24時間以上待ったことは(私は)ほとんどありませんでした。
しかし、今回は24時間以上待ちました。
「ひょっとして悩んでいる!?」
などと思いながら26時間後、ついに決定のお知らせが。
岡山かな、秋田かな、旭川でもいいな。
あと一つどこだっけ、忘れたけど…
そんな感じで恐る恐る開く。
すると…
えっ…
え~!!!
まじか。
予想の斜め上を越える結果にしばし呆然。
そして「ホテル大丈夫かな…」と冷や汗をかき始める始末。
どんな旅になるのやら…
「石垣」が当たった背景
なぜ「石垣」が当たったのか。
自問自答の日々ですが、本当の理由はJALにしか分かりません。
ただ、背景には「羽田ー石垣線のJALによる共同引受」があるかもしれません。
本来、羽田ー石垣線はJALではなくJTA(日本トランスオーシャン航空)の路線でした。
しかし、2021年夏頃からJTA〇〇便ではなくJAL〇〇便として設定し、JALとJTAが共同で運航することになったのです。
これの何がすごいのかというと、
これまではJTAが保有する小型機(B737)での運航に限られていたが、共同引受によりJALが保有する大型機での運航も柔軟にできるようになった。
ということでしょう。
いままでは小型の飛行機(B737)でしたので、座席が余ることは少なかったのに対し、大型機(B767以上)を投入することで大きな需要にも応えられるようになったのです。
ただ…JALの読みが外れると、大型機を用意したのに座席が余っちゃった…
なんてことも起きるのです。
まさに私が「石垣」を引き当てた日程も、B767というJAL保有の大型機での運航となっていました。そして、座席が余っていました。
岡山や秋田は小型(B737)であり、旭川(B767)と互角の勝負に。
申し込み時点での残席数を見た上で、旭川と比較して直前予約が入りにくいことなども鑑みて「石垣」に決まったのでしょう。
今後は石垣便の大型化も積極的に行っていくようですので、日程を選べばどこかにマイルでも狙いやすくなるかもしれませんね。
「石垣」を引き当てる考え方
ここまで書いてきましたが、この記事を読まれる方は「石垣に行きたい」と考えていらっしゃるケースが多いと思います。
ということで、石垣を引き当てられる可能性を高める手法として以下記していきます。
石垣便が飛んでいる時間を選択
大前提となりますが、羽田ー石垣便は1日2便しか飛んでいませんので、当該便が飛んでいる時間帯を選択しない限りは絶対に出てきません。
【東京(羽田)→石垣】
- JL971 HND(0645)→ISG(1000)
- JL973 HND(1415)→ISG(1715)
【石垣ー東京(羽田)】
- JL972 ISG(1045)→HND(1325)
- JL974 ISG(1925)→HND(2205)
上記を鑑みて、下記の通り希望を入力しましょう。
行き:05:00~08:59 または 12:00~15:59
帰り:12:00~15:59 または 19:00~23:59
これで何回か検索してみてください。
「石垣」が一向に出てこないようであれば、そもそも石垣がどこかにマイル向けに開放されていない日程となります。日付を変更して再検索してみましょう。
大型都市を入れずに申し込む
どこかにマイルは、都市の4択だと思っている人が多いですが、実際には違います。
都市から選ぶのではなく、便から選んでいます。
例えば申し込みの時間帯に
(例題)
「大阪(伊丹)4便・徳島1便・岡山1便・石垣1便」
という選択肢があったとすると、都市の4択ではなく、便の7択となります。もっと正確に言えば、全空席から1席選択です。
大阪(伊丹)は4便就航しているだけでなく、大型機が飛んでいて、日程や時間帯によっては空席が余りやすいことが想定されますから、自然と大阪(伊丹)が選ばれやすくなります。
逆に言えば、大阪(伊丹)が”ライバル”として入っている状態で申し込んでしまうと、石垣1便は選ばれにくくなります。
いずれも1便ずつで小型機が就航しているような都市を”ライバル”に選んであげるといいでしょう。
石垣便が大型化されている日程を選択
余裕があれば、石垣行きの航空機が大型化されている日程を狙いましょう。
最も狙い目なのは
「お客さんが多いと思って大型化したのに座席が埋まっていない、どうしよう、空気運びたくないな」
とJALが思っていそうな日程を探すのです。
もちろんお客さんが多いと見込まれている時期に大型化しますので、難しいところではありますが…
一方で、大型化した日に空席が大量に余ってしまっているのであれば、往復7,000マイルという格安マイラーであっても石垣便に乗せてしまった方が良いですよね。
そこを狙っていきましょう。
…というところまでが、今回の「石垣引き当て」から言えることです。
繰り返しになりますが、どこかにマイルの便の決定に関してはブラックボックスですので、絶対はありません。
ご了承の上で、ぜひチャレンジしてみてください。
まとめ
どこかにマイルで「石垣」を引き当てました。
- 石垣便が飛んでいる時間を選ぶ
- 石垣便が大型化されて空席が余りがちな日程を選ぶ
- 他の3つの候補は小さい都市になるよう組み合わせる
上記を実践すると、石垣が選ばれる可能性が少しだけ上がるでしょう。
どこかにマイル
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ではまた。