大型旅客機の最後部座席(2列席)は快適なのか?JALのB787(国内線)で確かめてみた

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飛行機
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JALは、旅客数の多い路線に大型旅客機B787やA350を投入しています。この旅客機は3列-3列-3列の座席配置になっていますが、最後部のみ2列-3列-2列になっています。同旅客機の普通席としては唯一の2列席となりますが、その快適性とは?実際に乗って確かめてみました。結論として「必ずしもオススメできる席ではありません」ので、特徴をつかんで搭乗しましょう。

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大型旅客機の座席配置

座席配置が路線ごとにほぼ固定されている新幹線とは異なり、航空機は機種ごとに特徴が大きく異なります。

路線ごとに就航している航空機が異なるだけでなく、時間帯や機材繰りの関係で大小様々な航空機が活躍しています。

航空機の予約をする際には必ず「機種」も見ながらお好みの便を指定するといいでしょう。

なんて言ってみましたが…

うんうん、分かります。

実際のところ「利用者の立場で言えば機種が何であろうとどうでもいい」ですよね。

それよりも気になるのは「機内の座席配置」でしょう。

そんな利用者のニーズにこたえるために、例えばJALのホームページには、旅客機内の座席表を機種ごとに掲載してくれています。

(代替テキスト)
B787型機の機内座席表。普通席は3列-3列-3列の配置になっていることが分かります
出典:日本航空

大型旅客機の最後尾は2列席

今回私が搭乗することになったのは東京(羽田)ー大阪(伊丹)線に就航するB787型機(国内線用機材)。

予約画面を開くと…

おや!?

出典:JALアプリ(こちら)

後方座席の一部が2列になっているではないか!!

しかもお値段は変わらず

これはオトクな座席に違いない。

そう考えて真っ先に指定してみることにしました。

最後尾座席(2列席)のようす

まずは座ってみた様子をご覧ください

いざ搭乗し、最後尾座席に向かいます。

わくわく。

どきどき。

快適な空の旅は間違いなし。

…ん??

…あれ!?

思ってたのと違う。

2列席とはいえ、座席の種類も幅もシートピッチも同じ

確かに窓側ではあるのですが…

この中途半端な隙間

そして、何となく空間がゆがんでいるような感覚

そして、遠い前方まで見渡せる隙間

なんか…落ち着かない

おっと、ネガティブ発言が過ぎましたね。

なぜ中途半端になってしまうのか

最後尾座席が2列になっているのはサービスではありません。

致し方ない事情があるのです。

機体幅が最後尾に向かってしぼんでいきますので、最後部座席付近は横9列分の幅を確保できません

少しでも多くの座席を設置したいので、窓側から1席分だけを削ることで対応することになりました。

また、ディスプレイなどとの位置関係で、目の前に前方座席がある場所に席を設置しなければなりませんので、窓から離れざるを得なくなりました。

その結果…

不自然な隙間と、ゆがんだような空間ができてしまったのです。

仕方がなかったんです…

「2列席」を選ぶメリットとデメリット

最後部の2列席を選ぶメリットとデメリットを把握したうえで、賢く使いましょう。

メリット

2列席が確約されます

2列席なので、2人組で乗る場合はメリットになります。

他人が入り込んでくることはありませんので、どうぞ楽しい快適な空の旅を。

足を伸ばせる

最後部座席の窓側限定ではありますが、斜め前に何もない空間ができることになります。

ここに荷物を置くことは許されておりませんが、足を置くのは問題ありません。

ちょっと体勢が斜めになりますが、思いっきり足を伸ばすことができます。

デメリット

窓との距離が空く

2列席とはいえ、実態は前の3列席のうち通路側から2列席の真後ろに設置されている座席になります。

そのため、窓との間に距離ができます。

窓側だと思って座ると、思うように外の景色を見ることができないかもしれません。

視界に違和感がある

航空機の最後尾に向かって幅が狭くなっていきます。

まさに狭くなる位置に設置されている席になりますので、壁が斜めに迫ってくる感覚に陥ります。

なんとなく気持ちが悪い…と感じる人も多いかもしれません。

ドリンクがなかなか来ない

普通席のドリンクサービスは前方から後方に流れます。

最後部座席に座ると、ドリンクサービスが最後になります。

特に羽田ー伊丹線などの短距離路線では、気流の状況が悪いとドリンクサービスが行き届く前に着陸態勢となり、サービス中断となることがあります。

機内でいただくオリジナルドリンクやスープを楽しみにしていたら残念な思いをするかもしれません。

なかなか降りれない

空港に着いた後、真っ先に降りて目的地に向かいたいと考える人が多いでしょう。

基本的には、前方座席から順番に降りることになります。

最後部座席に座った場合は降りるのは最後です。

※預入荷物がある場合、最後部座席から最後に降りた場合でも、ターンテーブルに荷物が到着していないケースが多いですので、焦らずゆっくり準備しましょう。

まとめ

B787型機(JAL国内線)の最後尾座席を利用し、以下の知見を得ました。

  • 3列基本の大型旅客機でも、後部座席が2列になっていることがある
  • 2列席は窓との距離が空く
  • 壁が斜めに迫ってくる感じがする
  • 足は伸ばせる
  • ドリンクがなかなか来ないことがある
  • 降機が最後になる

ワクワクしながら乗った2列席。次はどうしようかな。

ではまた。

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