【何度でも!?】東京メトロの改札外乗換を活用しよう。買い物・食事・観光まで可能!

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鉄道
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東京メトロの一部駅では、路線間の乗り換えに改札外乗換が実施されています。ホーム位置と駅構造の関係上やむを得ず改札外に出なければならない場合に、運賃を打ち切らずに改札外に出ることが認められる特例制度です。しかし、近年ではその範囲が広がっていて、これまで別駅扱いだった駅間にも改札外乗換の設定をしているほか、乗り換えの制限時間を30分から60分に拡大されています。この制度を逆手にとれば、東京観光に活かすことも可能。1乗車の間に7回の改札外乗換を組み入れた一例も含めて解説します。

本記事内では、2023年3月の運賃改訂前の内容となっております。運賃改訂後も、乗り継ぎ制度のシステムは変わりません。

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東京メトロの改札外乗換とは

東京都心部を縦横無尽に行き交う地下鉄「東京メトロ」では、9つの路線があちこちの駅で複雑に交わっています。

交差する駅は「乗換駅」として設定されていて、改札を通ることなく通しの運賃で他路線に乗り換えできるようになっています。

しかし、複雑に入り組む地下鉄の駅の中には、どうしても改札内でつなぐことの出来ない構造になってしまった駅がいくつかあります。

その場合、決められた制限時間内であれば、一時的に改札の外に出て乗り換えることができるようになっています。

これを「改札外乗換」といって、定められた駅の定められた路線から定められた路線への乗り換えに限って設定されています。

乗り換え先の路線名の上に[オレンジ色の改札]と書かれているかどうかが目印となりますから、ホームに降り立った時点でその判断ができます。

きっぷ利用の場合に限りますが、利用者側から「下車ではなく改札外乗換である」意思を示さないといけません。具体的には、改札口で出場するときにオレンジ色の改札機を通らないといけません。それ以外の改札機にきっぷを通してしまうと、同駅で旅行終了と判断され、きっぷが回収となります。

繰り返しですが、改札外乗換となる場合には、路線名の上部にオレンジ色でマーキングされているので、遠目から見ても心の準備ができるようになっています。

改札外乗換の「サービス」は拡大傾向

乗換のために仕方なく「改札外に出してあげる」という本制度。

東京メトロ側も仕方なく運用しているのかな…と思っていたら。

東京メトロはむしろ「サービス拡大」に舵を切っています。

制限時間が60分に緩和

改札外乗換は、あくまで乗り換えのために設定されているものであり、従来は最低限の時間(30分)に設定されていました。

それが、現在では60分に拡大されています。

乗換に要する時間が比較的長い場合でも10分あれば乗り換えできますが、60分に設定されているということは…

例えば銀座線から有楽町線への乗り換え途中に最大60分間の「松屋銀座ショッピング」を楽しむこともできます。

改札外乗換対象駅が拡大

改札外乗換の制限時間が60分に緩和されたタイミングの前後で、対象駅も増えています。

前述の銀座駅のケースでは、かつて別の駅であった「銀座一丁目駅」と乗換駅となり、新たに改札外乗換を楽しめるようになりました。

このような駅が、他にも人形町ー水天宮前や築地ー新富町などにも新規適用されています。

対象駅が拡大することで、これまでよりも柔軟に乗り換え時間を楽しめるようになり…

乗換中に銀座の高級ブランド街をぶらぶらしたり(※買い物をしたとは言っていない)、

乗換を駆使してスタバの店舗巡りなんてこともできるようになりました。

混雑分散目的の改札外乗換も健在

一部ですが、改札の中で繋がっているにもかかわらず、混雑分散を目的に改札外乗換が設定されている駅があります。

例えば新宿三丁目駅が挙げられます。

下記の写真を見ると、同じ丸ノ内線でもオレンジ色のラインが引いてあるものと無いものがありますよね。

本来であれば改札内の階段を使えば副都心線から丸ノ内線に乗り換えられます。

一方、混雑分散のために少し迂回をして、改札外乗換で丸ノ内線に乗り換えることもできます。

ラッシュ時間帯の運用を想定しているようですが、実際には終日利用できます。

乗換中に…

牛たん「ねぎし」さんでお食事をいただくこともできます。

何回でも適用されます

改札外乗換は何度でも適用されます。

わざと改札外乗換となる駅を経由するようなルート取りをすれば、その分だけ外に出られる回数が増えることになります。

もちろん、運賃は初乗り精算にならず、通しで計算してくれます。

上記の例では、以下のように乗り継いでいます。読み解かなくても結構です。

綾瀬ー(千代田線)→北千住ー(日比谷線)→上野ー(銀座線)→上野広小路・仲御徒町ー(日比谷線)→人形町・水天宮前ー(半蔵門線)→三越前ー(銀座線)→銀座・銀座一丁目ー(有楽町線)→有楽町・日比谷ー(千代田線)→大手町(東西線改札)・大手町(半蔵門線改札)ー(半蔵門線)→渋谷

いろいろ経由していますが、全行程が1乗車としてカウントされ、綾瀬→渋谷間での精算となります。

最初の改札外乗換の際、出発駅(綾瀬駅)から乗換駅までの運賃が一旦差し引かれます。その後は出発駅(綾瀬駅)から新たな乗換駅までの運賃と、すでに差し引いている運賃を比べて、その差額を追加で差し引きます。そのため、履歴を見ると段階的に減算されていることが分かると思います。

結果としては綾瀬→渋谷の運賃(242円)で落ち着きます。

同じ駅を何度も経由するような派手な乗り方はダメですが、一筆書きが成り立っているのであれば制限はありません。※上記の複雑な経路でも重なっていません。

このように、経路が重ならない限りは何度でも「改札外乗換」が適用されます。

おすすめの「改札外乗換場所」

こうなると「どこで改札外乗換をすればオトクなのか」気になりますよね。

結論から言うと、どこもオススメですし、むしろみなさんの楽しみ方を知りたいくらいです。

ということで、東京メトロの改札外乗換対象駅と、周辺の様子を以下の表にまとめました。

なお、同じ( )で括られている路線同士は改札内で乗り換えができてしまいますのでご注意ください。

乗換駅対象路線周辺のようす
上野駅(銀座線)-(日比谷線)上野公園、不忍池など、観光に便利
三越前駅(銀座線)-(半蔵門線)三越、高島屋など、ショッピングに便利
上野広小路駅
仲御徒町駅
(銀座線)-(日比谷線)上野アメ横、松坂屋などに便利
大手町駅全路線対象*
(改札口に注意)
オフィス街
oazoなどの商業施設
東京駅八重洲地下街(少し遠い)
池袋駅(丸ノ内線、副都心線)-(有楽町線)池袋駅周辺のショッピングに便利
※サンシャインは厳しいです
飯田橋駅(東西線)-(有楽町線、南北線)外堀通り、東京大神宮など
日比谷駅
有楽町駅
(日比谷線、千代田線)-(有楽町線)東京国際フォーラム、ビックカメラ、
有楽町マルイ、ルミネなど
淡路町駅
新御茶ノ水駅
(丸ノ内線)-(千代田線)神田明神、各大学など
渋谷駅(銀座線)-(副都心線)ヒカリエなどの商業施設
新宿三丁目駅(丸ノ内線)-(副都心線)**新宿駅東口の各商業施設
人形町駅
水天宮前駅
(日比谷線)-(半蔵門線)水天宮、明治座、浜町公園、
TCAT、人形町の町並み
築地駅
新富町駅
(日比谷線)-(有楽町線)築地場外市場、隅田川テラスなど
銀座駅
銀座一丁目駅
(銀座線、丸ノ内線、日比谷線)-(有楽町線)銀座の歩行者天国周辺
虎ノ門駅
虎ノ門ヒルズ駅
(銀座線)-(日比谷線)各省庁、霞が関周辺施設、
虎ノ門ヒルズ
※大手町駅:全路線が改札内で繋がっていますが、特例的に改札外乗換を適用し、最短ルートで乗り換えができるよう便宜を図っています
※※新宿三丁目駅:両路線は改札内で乗り換えができますが、ラッシュ時の混雑分散を目的に改札外乗換が設定されています

注意点

運賃を打ち切らずに改札の外に出ることができる「改札外乗換」は夢のような制度ですが、いくつか注意点もあります。一部繰り返しになりますがご了承ください。

乗り換えは60分以内

東京メトロの改札外乗換には制限時間があります。

現時点では60分に制限されていますので、出場時に時計の確認をお忘れなく。

出典:東京メトロ

紙の乗車券では「オレンジ色の改札機」を通れ

改札外乗換は「紙の乗車券」でも対象となります。

ただし、出場の際は必ず「オレンジ色の改札機」を通ってください。

通常の改札機を通ると、乗り換えではなく下車とみなされ、乗車券が回収されます。

IC乗車券の場合は、オレンジ色の改札機が設置されている改札口であれば、どの改札機を通っても大丈夫です。

1日乗車券が安い

東京メトロには、使用開始時刻から24時間乗り降り自由となる「一日乗車券」を発売しています。

24時間有効で600円。

1泊2日の旅行であれば、2日に渡ってまるまる使えますので、非常にオトクです。

一日乗車券であれば、経路や制限時間などを考える必要はありません。

通常の観光で地下鉄を利用するのであれば、一日乗車券の利用をおすすめします。

「東京観光できる」というタイトルにしましたが、今回ご紹介した改札外乗換の遊びは、あくまで単なる移動に一味加える程度に考えてもらえると、ほどよく楽しめるかと思います。

まとめ

東京メトロの改札外乗換を駆使して東京をめぐり、以下の知見を得ました。

  • 東京メトロの一部駅では、乗り換えのために一旦改札を出ることができます
  • 上記の場合、60分間以内に乗り換えれば通しの運賃となります
  • 逆手にとれば周辺の観光や買い物をすることができます
  • 1日乗車券が安いので、通常はこちらをオススメします

東京メトロ
>> こちら

改札外乗換制度については
>> こちら

東京駅八重洲口には、東京キャラクターストリートという夢のような場所があります。ここに行くために、東京メトロ大手町駅での改札外乗換時間を活用したことがあります。半蔵門線から東京キャラクターストリートまでは非常に離れていて疲れますが、チャレンジしたい方はぜひ。

編集後記
ここまで読んでくださったということは、改札外乗換のシステムに相当な興味をお持ちだと思います。そんな方にもう一つの情報。この計算システムは高度な計算をしているかと思いきや「それでいいの?」と思うことも起きます。以前、新宿から大手町に用事があって東京メトロに乗車したあと、荻窪まで移動したことがあります。「あれ?」と思ったのは荻窪で下車したとき。なぜか「0円」だったのです。おそらくは、新宿から荻窪まで、大手町駅での改札外乗換を利用して行ったものと判断されたのでしょう。しかし、そうなると必ず経路重複となるにも関わらず、考慮されなかったことになります。重複乗車は原則としてNGのはず。はたして…

ではまた。

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