【なぜ!?】東京ー名古屋間を飛行機で移動するメリットを解説します。

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飛行機
この記事は約9分で読めます。

JALとANAは東京と名古屋を結ぶ航空便を飛ばしています。新幹線で1時間30分あれば到達できる近距離なのに、なぜ飛行機を飛ばすのか。そして、あえて飛行機を選ぶメリットとは。鉄道ファンでありながら、名古屋まで行く場合の第一選択肢は飛行機という私が、(1)新幹線より安いことがある、(2)新幹線より速い地域がある、(3)ラウンジを両空港で使える、(4)マイルが貯まる、(5)空を飛べる、という観点で丁寧に解説します。

この記事では、「東京」として羽田空港のほかに成田空港を含めます。「名古屋」は中部国際空港(セントレア)を指します。

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東京ー名古屋間の移動

東京ー名古屋間の移動の鉄板と言えば、東海道新幹線「のぞみ」ですよね。

…ね?

たぶん、10人中8人はそう答えると思います。

「のぞみ」に乗れば、新横浜の次は名古屋。1時間30分あれば、東京駅から名古屋駅まで到達することができます。

迷ったら新幹線で行け。これが正解です。

一方で…

東京と名古屋を結ぶ航空路線もあるのです。

えっ正気か??

なんて思うかもしれませんが、正気です。

しかも、それなりの搭乗率を叩き出しています。

東京ー名古屋間の航空便

JALにもANAにもあります

一般にはあまり知られていませんが、東京と名古屋を結ぶ航空路線が存在し、しかもJALとANAともに飛ばしています。

HND:羽田空港
NRT:成田空港
※時刻はシーズンにより変更となります

便名東京名古屋
JL02010815(HND)0920(NGO)
JL30831025(NRT)1140(NGO)
NH04911600(NRT)1715(NGO)
NH04931645(NRT)1800(NGO)
NH00851745(HND)1850(NGO)
NH04951755(NRT)1915(NGO)
JL30871830(NRT)1950(NGO)
JL02091855(HND)2000(NGO)
東京発名古屋行き(2022年11月現在)
便名名古屋東京
JL02000730(NGO)0830(HND)
NH00860730(NGO)0835(HND)
JL30820820(NGO)0930(NRT)
NH04920955(NGO)1100(NRT)
NH04941430(NGO)1545(NRT)
JL30841445(NGO)1605(NRT)
NH04961655(NGO)1810(NRT)
JL02082100(NGO)2200(HND)
名古屋発東京行き(2022年11月現在)

東京ー名古屋間の航空機を飛ばす理由

東京と名古屋を結ぶ航空便は、しばらくの間は成田ー名古屋のみの運航でしたが、のちに羽田ー名古屋も設定されました。

もちろん、東京と名古屋の間を航空機で移動する需要は大きくないことは航空会社も分かっていますが、それでも設定するのには「国際線乗り継ぎ需要を拾う」目的があります。

JALもANAも、日本から世界各地へ航空路線を設定していますが、多くは成田発となっています。そのため、名古屋近郊から海外に行く人にとって、一回成田に行かなければならない事情があるのです。

もし東京ー名古屋間の航空機がなければ、新幹線で東京駅に向かい、さらに乗り継いで成田空港に行かなければなりません。これではあまりに不便ですので、便宜を図って飛ばしている面が強いです。

大型機も就航

近年は羽田空港の国際化が進み、羽田空港からも世界各地に出発できるようになりました。

その流れを受けて、羽田ー名古屋間の便も新設されています。

しかも、羽田ー名古屋線の一部便には大型機も導入されています。

この写真を撮影したのは「羽田ー名古屋線」です

代わりに成田ー名古屋間の航空機が小型化されているようです。

需要に合わせて座席の供給量を柔軟に変更されているようですね。

東京ー名古屋間を航空機で移動するメリット

新幹線より安いことがある

前述のように、東京ー名古屋間の航空路線は、主に国際線乗り継ぎ利用をターゲットにしています。

そのため、国内線としての利用にはある程度の制限をかけています。具体的には、ダイナミックプライシングのシステムを利用して、国際線乗り継ぎのお客さんが多そうな便では割引運賃を吊り上げて調整しています。

一方、空席が余りそうと予想される便であれば、割安な運賃が設定されることもあります。

私がかつて利用した中で最も安かったのは羽田ー名古屋間のJAL便で約7,400円でした。

東京ー名古屋間を新幹線で移動すると10,310円(EXIC運賃)かかりますので、空港までの往復を含めても新幹線より安価になるように設定されていました。

ちなみに、ANA70周年を記念したANAにキュン!では、私が見た中では史上最安値の6,810円を記録。これには「ぷらっとこだま」もビックリですよね。

出典:ANAアプリ画面キャプチャ

通常では新幹線を下回ることは稀になってきてはいるものの、旅の発着地によっては空港が近いこともあり、航空機に軍配が上がることもありますね。

新幹線より速い地域がある

中部国際空港は、名古屋よりも南、常滑市の海上に位置しています。その立地を活かし、中部国際空港の島内にフェリーふ頭が設置されていて、そこから三重県内まで海上を移動できるようになっています。

もし、旅の行先が伊勢・志摩方面であるのなら、新幹線名古屋駅経由での乗り継ぎよりも近道になります。

出典:国土地理院Vector(こちら)に筆者追記

ぜひ検討してみてください。

ラウンジを両空港で使える

新幹線になくて航空機にあるのが「ラウンジ」の存在。

もし対象のゴールドカードを持っているのであれば、出発空港でカードラウンジを利用することができます。

また、カードラウンジは到着時の利用も許されていますので、1回の搭乗で2回も利用できます。

カードラウンジはしょぼいと言われることが多いのですが、羽田ー中部線を使うのであれば忘れてください。

中部国際空港のカードラウンジは”ずば抜けて”豪華に作られています。広々とした客席数を誇るラウンジ内では、アルコールまで追加料金なしでいただけます。羽田空港のカードラウンジも、パワーラウンジに改装されてから快適に過ごせるようになりました。成田空港のカードラウンジは国際線利用時に便利な立地に位置している点を除けば、アルコール1杯無料で飲めます。こちらも決してしょぼくはありません。

あくまで時間に余裕があれば…という前提ですが、どちらも行ける価値は非常に大きいでしょう。

なお、航空会社のステイタスを持っている方であれば、サクララウンジやANAラウンジを使うこともできます。ただし、中部国際空港の国内線航空会社ラウンジはお世辞にもオススメできるものではありませんので、対象カードをお持ちであればカードラウンジの利用をおすすめします。(羽田と成田は充実しています)

※成田空港国内線サクララウンジの入口

なお、航空会社のラウンジは到着利用ができませんので、その点は注意が必要です。

「プライオリティパス」利用可能

中部国際空港では、プライオリティパスを所持している人を囲い込もうと、同パス+当日の航空券で利用できるレストランやスパを設定しています。

当日に中部国際空港に到着または出発するだけで、最大6,800円相当のサービスが無料で受けられます。

THE PIKE BREWING RESTAURANT & CRAFT BEER BARというレストランでは、好きなメニューを注文できます。お会計の際に3,400円引きとなります。

くつろぎ処では、入浴+食事を楽しめます。

しかも、同日中にどちらの店舗にも行くことができます。

以前は別の店舗で展開されていたサービスですが、その店舗が閉店してしまい、プライオリティパスが使えなくなってしまった時期がありました。しかしわずか半月で復活しました。

中部国際空港としてもプライオリティパスを使える点がアドバンテージであったと考えていたことがよく分かる出来事でした。

マイルが貯まる

東京ー名古屋間の短距離搭乗でもマイルをためることができます。

単発であれば200マイルにも満たない少額ですが、JALの場合はJALカード会員を対象に、年に1回搭乗することで初回搭乗ボーナスマイル(普通1000マイル、CLUB-A2000マイル、JGC5000マイル)をもらえる仕組みが取り入れられています。

もし、年に1回も乗っていないというのであれば、名古屋への移動に航空機を取り入れると一気にマイルが貯まりますのでオススメですよ。

ANAの場合はカード年会費を払えば無条件で付与されるようですので、この点は無視できるかもしれませんね…

空を飛べる

おまけ①ですが、東京ー名古屋程度の移動であっても空を飛ぶことができます。

空港の雰囲気が好きな人、飛行機に搭乗するのが好きな人、離陸が好きな人、着陸が好きな人…

いろいろいると思いますが、東京ー名古屋線では、退屈になりがちなフライト時間を最短レベルまで短縮したうえで、一通りのイベントを楽しむことができますね。

名鉄線に乗れる

おまけ②ですが、中部国際空港から名古屋駅に向かう場合は、名鉄空港線に乗れます。

あの有名な名鉄チャイムを聞けるかもしれませんよ。

空港行き列車の場合、特別な車内チャイムが設定されていて、こちらも人気です。

あっという間の移動ではありますが、ミューチケット(360円)を購入すれば特急の特別車やミュースカイにも乗ることができますね。

東京ー名古屋間を航空機で移動するデメリット

とはいえ、デメリットもあります。頭に入れておきましょう。

遅延することがある

世界トップレベルの定時制を誇る東海道新幹線に比べ、航空機は時間が読めません。

悪天候時には欠航することもあります。

東京ー名古屋間、普通は新幹線で行くんです。それが普通なのに、あなたは飛行機を選び、挙句の果てに約束に間に合いませんでした。というのは気まずいですよね。

その点から言って、先の約束がある場合は航空機を選ぶと心配が尽きないかもしれませんね。

変更が不自由

新幹線の予約は、ネット予約である限り、その場で何度でも変更できます。

割引きっぷであっても、(変更後に割引を受けられないケースはありますが)その時点で予約できる別の列車に無手数料で変更することができます。

仮に通常のきっぷを受け取っている場合でも、1回までなら無手数料で変更できます。

飛行機の場合、多くの割引運賃では変更できず、高額の取消料が発生します。

この点も、将来に渡って予定を拘束することに繋がるので、デメリットになりますね。

乗り継ぎが面倒

新幹線であれば駅から駅まで直通で運んでくれますが、飛行機は空港に行かないと乗れないので、空港までの往復が面倒ですよね。

もちろん、それらの移動もイベントとして楽しめるのであればいいのですが…普通はそういう感覚はないでしょう。

デメリットを受け入れられるような移動であれば、積極的に使っていきたいですね。

まとめ

東京ー名古屋間の航空路線について、以下の知見を得ました。

  • JALとANAが東京(羽田・成田)ー名古屋(中部)間を飛ばしています
  • 主に国際線乗継を想定していますが、国内線のみの利用も可能です
  • 日によっては新幹線よりも安いことがあります
  • 新幹線よりも早く到達できる地域があります
  • ラウンジを利用できる人にはオトクです

津エアポートライン
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ではまた。

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