地域割の千葉県版として展開されている「千葉とく旅キャンペーン」は、千葉県内を対象者が旅行するのであれば大変オトクな制度です。しかし、ここでも添い寝の子どもの取り扱いが軽視されていますので、当てはまる方は念のため注意しましょう。念のため…というのは、過度に心配しなくてもいいけど仕組みを理解してね…ということ。ざっくりいうと「予約サイトによっては添い寝で無料扱いの子どもも勝手に割引の対象になることがあり、本来は誤りの対応だが、そのまま予約しても問題は生じない」&「子どもに対して地域限定クーポンがもらえるかどうかは担当者の”気分”で変わる」。えっ!?と思った方は、以下で詳しく説明しますのでご参考ください。
千葉とく旅キャンペーンとは
千葉とく旅キャンペーンは、千葉県が展開する地域割の名称です。対象者が千葉県内の対象施設に宿泊する場合、最大で半額相当の補助が受けられるうえ、地域限定クーポンももらえる大変オトクな制度です。
対象者については細かく変更がありますので、ここでは述べずに公式に任せますが、概ね関東圏内(東京以外)のワクチン接種3回完了の人となります。大人が対象であれば、子どものワクチン接種有無は不問のようです。
この機会に近場の旅行に出かけてみましょう。
で、今回は添い寝のお子様をお連れの方に注意喚起となります。予備知識として下記を頭に入れておいていただくことが必要となります。
【宿泊費の割引】
1人1泊あたり
6000-9999円:3000円の補助
10000円以上:5000円の補助
【地域限定クーポンの付与】
1人1泊あたり
6000円以上:2000円分付与
ここまで大丈夫でしょうか。
大人2人+子ども(添い寝無料)1人のケース
問題が起きたのは、大人2人と子ども1人(添い寝で無料)で利用したケースです。予約したのは18,000円のプランでした。この金額がまた、絶妙だったのですが…
制度の趣旨を理解したうえで計算すると
千葉とく旅キャンペーンの割引対象者には子どもも含まれます。これは公式にも書かれていますが、但し書きがあり「子どもにも料金が発生している場合」に限られます。
※現在は無料の子どもも人数にカウントすることになっています
私が予約した18,000円のプランでは、大人9000円/人、子ども0円/人という内訳になりますので、割引対象者は大人のみとなります。受けられる割引額は6000円で、地域限定クーポンは2人分になります。
【割引額の計算】(本来)
大人1人あたり9000円→3000円の補助
子ども1人あたり0円→補助なし
合計:6000円の補助
(地域限定クーポンは2人分)
…と、なるはずなのですが、大手旅行サイト「じゃらん」では、6000円補助での予約ができないのです。
代わりに9000円補助になります。
えっ!?ナニコレ??って思いますよね。
じゃらんでの割引計算では
実はこれ、システム上の問題で、大人2人+子ども1人として計算されてしまいます。たとえ「添い寝子ども1人」として入力しても、子どもは子どもとして認識されてしまい、大人のみの割引クーポンを選択できないのです。
【割引額の計算】(じゃらん)
大人1人あたり6000円→3000円の補助
子ども1人あたり6000円→3000円の補助
合計:9000円の補助
(地域限定クーポンは後述)
大人1人あたり9000円のプランを2人で予約して、そこに添い寝無料の子どもがついてきたわけですが、システムが勝手に合計金額(18000円)を3で割りやがるのです。その結果、1人あたり6000円となり、全員が3000円の補助を受けることになる…というカラクリです。
グレーすぎますよね。これ。
制度上は誤りのはずなので、予約をする前にホテルに確認。問題点をうまく説明できず、担当の方も「こいつ何言ってるの?」って空気になってしまいましたが、ようやくこちらの心配事を理解していただけました。一旦ご確認いただき、その後OKとの見解でしたので、そのまま予約を進めて宿泊することになりました。
この時の私の頭の中の理解では、
本来は大人9000円×2人分のプランを、大人子ども共通6000円×3人分のプランとして記録してくれたんだな。それだったら全員割引の対象になるからホテルも気を利かせてくれたんだな。
というもので、とりあえず理にかなっていると思っていました。
地域限定クーポンの枚数がおかしい
1回目の宿泊時は3人分付与
地域限定クーポンは宿泊施設へのチェックイン時にもらうことができます。
1回目に宿泊した際には、大人2人+子ども1人=合計3人全員に対して地域限定クーポンが付与されました。
あぁ、そうなるよね。3人対象だもんね。っつーことは実質3000円で宿泊?かなりオトクだけど大丈夫なの?これ…
という考えはあったものの、制度を理解していれば納得のいく結果でした。
2回目の宿泊時は2人分付与
2回目に全く同じプランで宿泊した際には、大人2人のみに対して地域限定クーポンが付与されました。
念のため(トラブル回避のため)3人分ではないのかと聞いてみましたが、「子どもは無料なので対象外」とのこと。
まぁ、そうだよね。私もそう思います。でもじゃらんの(宿泊費の)割引は無料の子どもを含めて受けちゃってますけど大丈夫ですか?
…との問いには「大丈夫です」と。さらに、補助を受けている人の氏名を全員書かされるのですが、そこには無料の子どもの名前も「補助が出ているから」という理由で書かされました。それなのに地域限定クーポンは出ない…事実として「補助が出ている」のを認めるのであればクーポンも出ていいはずだ。
ん!?このねじれている状態、何か間違えてないですか?
“エラー”が発生する原因
このようなシステムになってしまったのには複雑な背景がありそうです。
じゃらんでの補助を受ける場合は、大人人数と子ども人数が定められた中から、クーポンが半自動で割り当てられます。
例
内容:9000円引きクーポン
条件:18000円以上、大人2人以上2人以下、子ども1人以上1人以下
このように、クーポンごとに人数の組み合わせまでがっちり決められてしまっています。子どもの区分には添い寝の有無や幼児・小学生の区別もなくカウントされてしまうため、このような”不具合”が起きてしまうものと考えられます。
暫定的な対処法
暫定対応策として「添い寝の場合は子どもの人数を入力しない」という方法があり、私も実績があります。ただし、現時点では(少なくとも分かりやすいような)アナウンスはありませんし、事前の断りなくそれをしてしまうと宿泊人数を偽ることになりますので、勝手な判断はやめましょう。
別途、予約前に宿泊施設との調整が必要ですが、子どもの人数を入力せずに予約することで、値引きクーポンが正しく適用されます。
繰り返しとはなりますが、ドーミーインのように添い寝の子どもに対して少額を加算している宿泊施設もありますので、必ず予約前に宿泊施設に確認するようにしましょう。
まとめ
添い寝の子どもを連れて千葉とく旅キャンペーンを利用し、以下の知見を得ました。
- 宿泊費の補助を受けられ、地域限定クーポンももらえるとてもオトクな制度です
- 無料の子どもは「本来は制度の対象外」です
- じゃらんで予約すると「無料の子どもも対象」になってしまいます
- 地域限定クーポンはもらえたり、もらえなかったりします
これから制度を利用しようとしている方のなかで、添い寝の子どもがいらっしゃる場合は、上記の点を頭の片隅に置いていただけるといいかもしれません。
千葉とく旅キャンペーン
>> こちら
いろいろ問題はありそうですが、とりあえずよい旅を。
ではまた。