鉄道ファンが救済臨に乗るという行為について

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現地滞在

災害などで新幹線が運行できなくなったとき、在来線経由の列車や高速バスが臨時で走り、航空機が臨時就航することがあります。これらは救済臨と呼ばれることが多いですが、特に鉄道において、救済臨に鉄道ファンが殺到することが問題視されています。「乗っていいの!?」「あなた(筆者)はどうするの!?」という質問に対して私見を答えようと思います。

この記事では
・救済臨って何?
・救済臨に乗ってくる鉄オタって何なの?
とお怒りの一般の方や、
・あんた(筆者)はどう思うの?
という質問に対して記事を書いています。

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空の救済臨

2022年3月16日の地震で損傷を受けた東北新幹線。全線再開は4月14日までかかり、東京ー仙台間をはじめとする東北方面への交通に大きな影響が出てしまいました。

陸の交通が壊滅的な被害を受ける中で、真っ先に動いてくれたのが空でした。

上記はJALの【羽田ー仙台線】の予約画面の一部ですが、使用している機体がB737ということもあり、軒並み満席近い予約が続いていたようです。

もちろん輸送力が絶対的に足りていないからこうなっているわけですが、その裏には東北に行きたい人がたくさんいる、という事実があったのです。

東北に行きたい人はたくさんいる。

ということを忘れないでください。

陸の救済臨

一方の在来線では、那須塩原・郡山~仙台間で在来線経由の臨時快速列車が走っていました。

E653系という車両が使われていて、同区間で走るのは非常に珍しいことから、鉄道ファンに注目されるのも無理はないでしょう。

E653系(いなほ号)

停止している新幹線はE5系単独であったとしても10両編成(座席配置は3列-2列)なのに対し、E653系は7両編成(座席配置は2列-2列)なので、圧倒的に供給が足りていません

記事を書いておきながら、私は現地を見ていないのではっきりとしたことは申し上げられませんが、陸の救済臨も混雑していることと思います。想像で書くなと思われるかもしれませんが、一部から質問を受けていることと、一方で見に行くことすら気が向かない状況での狭間において、想像で書きます。

趣味目的の乗客

で、ネット界隈で騒がせているのがいわゆる「鉄オタの暴走」というやつです。

今回はあまり聞きませんでしたが、特にひどかったのは2021年2月の地震の時ですね。上野~那須塩原間で185系という車両が走ったのですが、これに「趣味目的での乗客」が殺到。デッキまで人があふれている様子がネットに上がっています。

本来は新幹線が利用できない人のために走らせている臨時列車なのに、そこに趣味目的の人が集まっては本末転倒として、強いバッシングを受けたのでした。

そして今回、再び地震が起きてしまい、同様に在来線を臨時の快速列車が走ることになったのです。

蚊帳の外の私は、ただただ、鉄道ファンの話題で炎上しないことだけを祈っていました。

これから先の議論においては、あくまで私の考えをもとに執筆しています。読んでいて不愉快になったら深読みせずに「戻るボタン」でお帰りいただくことをオススメします。

鉄道ファンは救済臨に乗っていいのか

私(筆者)は乗るのか?という質問に関して。

私は必要に応じて乗ります

ここまでくると、じゃあ「東北に行きたい鉄道ファンはどうしたらいいの」って思ってきますよね。

私は東北に先祖のゆかりがありますので、このまま本当に4月中旬まで東北新幹線が復活しなければ、常磐線経由の臨時快速(ひたち3号原ノ町行きからの快速仙台行き)にはお世話になるなぁと思っていました。

つまり「救済臨に乗る」ということです。

でも、人種としては鉄道ファンなわけですから、複雑です。

なんでしょうこれ。東北に行きたいから乗るのに、複雑な気持ちになるんです。

  • 一般利用者が旅行のために救済臨に乗る=セーフ
  • 一般利用者が救済臨に乗って東北に行く=セーフ
  • 鉄道ファンが救済臨に乗って東北に行く=アウト

この世の中の風潮、何なの!?って思います。

まぁ考えすぎなんでしょうけど。

わざわざ乗りには行きません

一方、わざわざ「救済臨」を目当てにした旅行を組み上げることはしませんね。

理由1:一般利用者に譲ります

東北に行きたい人がたくさんいる中で、趣味として鉄道を楽しむことはできない、というのが一番の理由です。

ここはどんなに珍しい列車であったとしても、それを必要としている人に譲ります。

そして、必要としている人が不便なルート取りを強いられ懸命に移動している中で、単に珍しいからという理由だけで鉄道ファンとして楽しく過ごすことも、楽しそうに振る舞うこともできません

そんなの楽しくありません。

理由2:疲れるだけ

E653系が珍しいところを走るから…E657系が快速として走るから…

…いやだから何なの?って思います。

ただでさえ混雑している車両にわざわざ乗りに行っても大変なだけ。

E653系なんて羽越本線に行けばいくらでも乗れます。お金を払って列車を選べば、誰もいないグリーン車だって乗れます。

E657系なんて東京駅まで毎日来ています。

移動を必要としていない以上、私は混雑している救済臨なんてパスします。

理由3:ブログのネタにもならない

これは全くの余談ですが…

ブログ記事として「臨時列車」や「一番列車」などの突発的な記事を一生懸命書いても壊滅的に読まれません。

救済臨についても同様です。こんなものはただのニュースであって、継続的に読まれる記事のネタにはなり得ません。

わざわざ乗りに行く人をどう思うか

この先も個人の感想が続きます。

ここからは「それでもわざわざ乗りに行く鉄道ファンをどう思うか」についてなのですが…

まぁ…別にいいんじゃないの?
乗りたければ乗ればいいんじゃない?

って思います。

自分自身が現場に向かって、一般利用者の迷惑になるような行為は慎みたいのですが、その一方で…

まぁ空気を運ぶくらいなら鉄オタでも何でもいいから乗ってもらった方がいい

もっと冷たいことを直球で言ってしまえば、どんな時でも鉄道会社や航空会社の収益が最大になり、少しでも赤字幅が縮小してくれれば、あとは私は関係ない、とまで思っていますので、救済臨に乗り込む鉄道ファンに関しては無関心に近いです。

…いや、無関心はさすがに言い過ぎかも。

でも、もしあなたが対価をお支払いしてでも乗りたいというのであれば止めることはありません。

ただ一つ。

この列車はあくまで救済臨であり、災害があって運行障害が起きている新幹線の代替手段として走っています。東北に行きたい人を運ぶための列車であることを忘れないでください。車内で騒いだり、執拗に写真を撮ったり、動画をアップしたり、録音をしたり…という行為はいかがなものかと思いますし、我先にと乗り込んで席を占領したり、既に人が溢れているのに乗り込んだり、というのはちょっと違うんじゃないかな…と感じています。

乗りたければ乗ればいいのですが、あくまで一般利用者として、気持ちを落として乗るべきです。どうしても乗りたい人を止める権利は私にはありませんが、もし乗るのであれば、私はそれくらいの心構えがちょうどいいんじゃないかと思っています。

…なんて書いている傍から鉄道系YouTuberのトップをいかれる方も救済臨の動画をアップされていましたから、まぁ私の考えすぎで、一般論として問題ないと考える人のほうが多いのかもしれません。私の倫理観では混雑する救済臨の中でカメラを回し続けるのはちょっとできませんけど。

まとめ

鉄道ファンの救済臨への乗車について、以下の私見を述べました。

  • (少なくとも空の便は)混雑しています
  • 一般利用者優先です
  • 私も必要に応じて乗車します(が後ろめたいです)
  • 私はわざわざ乗りに行くことはしません
  • わざわざ乗りに行く人を止めることもしません
  • 趣味目的の乗車なら、駅や車内では大人しくしてください

これが100%の正解でも、100%の不正解でもありません。繰り返しになりますが、あくまで、見解を求められた末の私の意見です。

最後になりますが、少しでも早く救済臨の運転を終え、通常ダイヤでの運転が再開される(=日常を取り戻せる)日が来ることを祈っています。

おやすみなさい。

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