羽田空港発着便の増加に伴い、都心上空を経て羽田空港に着陸するルートが新設されました。当ルートを飛行するのは南風運用時の15時から19時までに限られますし、どの便がそのルートを通るのかは当日まで分かりません。狙うのであれば当該時間に到着する便の進行方向左側の席(一般的にはA席)を予約するといいでしょう。当たればラッキー。ヘリコプターの遊覧飛行さながらのコースは東京観光の一環で楽しみましょう。
羽田空港の滑走路について
東京の空の玄関口である羽田空港は、コロナがなければ年間約8000万人以上が利用しています。
成田は国際線で羽田は国内線…などという古い常識はとっくの昔に終わっていて、いまでは24時間運用できる巨大な国際空港です。
滑走路は全部で4本。
呼称 | 滑走路番号 | 滑走路長さ |
A滑走路 | 16R/34L | 3000m |
B滑走路 | 04/22 | 2500m |
C滑走路 | 16L/34R | 3360m |
D滑走路 | 05/23 | 2500m |
羽田空港の場合はA~Dのアルファベットを振って呼ばれることが多いです。中でもD滑走路は2010年に運用を開始した最も新しい滑走路で、海上に設置されています。
発展を続けてきた羽田空港ですが、これまでの着陸は東京湾側からのアプローチに頼っており、捌ける便数にも限界がありました。そこで、東京オリンピックに向けて発着枠を拡大するため、東京都心を経由して着陸する新たなルートが設定されました。
東京都心を経由する着陸ルートは、設定に当たって猛反発を受けましたが、今では運用時間を限定して採用されています。
新たな着陸ルートの景色
乗客として搭乗した際に、そのルートに当たればラッキー。お察しの通り「東京都心上空の景色を楽しめること」が最大の特徴で、ヘリコプターの遊覧飛行をしているのかと思えるくらい、とても景色がいいんですね。
通常、この程度の高度になるころには房総半島か東京湾上空かと思いますが、このように住宅密集地の上空を飛んでいればカメラの準備を。上記写真は荒川付近かと思います。
中央上には東京スカイツリーが見えます。右側に見える白い建造物は東京ドーム。よく見えますね。
この辺りまでくると東京スカイツリーと東京タワーを同時に見ることが出来ます。左に見える緑地は皇居ですね。
さらに高度を下げる頃にはお台場を一望。レインボーブリッジと、そのアプローチ部分がよく見えますね。
飛行機の影を見ながら羽田空港に着陸。
夜景も見ごたえあります
別の日には夜景も楽しむことが出来ました。
新宿の明るい光が見えますね。
お台場方面を見ています。夜景は写真を撮るのが難しいですが、肉眼で見るととてもきれいですよ。
「東京遊覧」はどの便?
ここからが難しいところなのですが、「どの便がこのルートを通るのか」というのは、決定打はありません。
夕方15時から19時の間に羽田空港に到着する便が対象になるのは決まっているようですが、南風運用であることに加え、空港の混雑具合によっても変わります。
この便なら確実にここを通る!とは言い切れないので、狙って予約するのは賭けですね。
ただし、繰り返しになりますが「夕方15時から19時の間に羽田空港に到着する便」を予約するのは一つのポイントになります。
景色のいい席は?
東京遊覧が出来た場合、景色が良いのは「進行方向左側」になります。
東京スカイツリーや東京タワー、レインボーブリッジなどを拝むことが出来るのは進行方向左側です。
多くの航空会社では、アルファベットでA席になるかと思います。
まとめ
東京上空を遊覧しながら羽田空港に着陸し、以下の知見を得ました。
- 新ルートでの着陸は南風運用時の15時から19時
- どの便が新ルートを通るかはわからない
- 座席の指定は進行方向左側(A席)がおすすめ
- 高度が下がってきても街の上なら可能性大
それでは楽しい空の旅を。
ではまた。