JR東日本は、2021年夏に初めて実施した「JREポイントを使った(JRE POINT用)Suicaグリーン券を400ポイントで交換できる史上最大にオトクなキャンペーン」が2023年7月1日から8月31日にも実施されます。通常の2/3のポイント数で交換できる期間中なら、通常料金の半額相当以下になるケースもあります。基本的なルールを理解して、快適にお得な旅行を楽しみましょう。
首都圏の全席指定の特急列車で、JRE POINTを使ったチケットレス特急券が最低でも300円引き相当になるキャンペーンも実施中。普通グリーン券とともに活用しましょう。
普通列車グリーン車とは
首都圏のJR線には下記写真のような2階建ての車両を連結している路線があります。

これは「普通列車グリーン車」といって、東海道線や横須賀線、総武線で始まったシステムが他路線にも広がり、通勤時間帯でも着席でき、ちょっと優雅な休日の移動にも活用できるサービスとして人気を集めています。

2022年のダイヤ改正で大幅な縮小が見られましたが、現時点では下記の路線で展開されています。
- 東海道線
- 伊東線(一部のみ)
- 横須賀線
- 高崎線
- 宇都宮線
- 常磐線
- 総武線快速列車
- 内房線(一部のみ)
- 外房線(一部のみ)
- 成田線(一部のみ)

かつて普通列車グリーン車は、定期券との併用すら許されなかった高嶺の花でしたが、今ではどんな乗車券類であってもグリーン券をプラスすることで利用することができます。
あの格安乗車券「青春18きっぷ」ですら併用が認められており、幅広く庶民の需要に応えるシステムになっています。

普通列車用グリーン車に乗るには、グリーン券が必要ですが、主流はSuicaグリーン券です。
Suicaグリーン券を発券する方法には、大きく分けて2種類あり、順に説明します。

グリーン券の購入方法
この項目ではグリーン券をどう買うのかという話をしておきます。
普通列車用グリーン券を購入する
最もオーソドックスな方法がこれです。
普通列車用グリーン券はみどりの窓口や駅の券売機で購入することができます。
営業キロ | 平日 | 休日 |
50kmまで | 780円 | 580円 |
51km以上 | 1,000円 | 800円 |
ちなみに改札内の券売機ではSuicaグリーン券(ICカードに情報を記録するタイプ)のみの発売になります。
モバイルSuicaで購入する
モバイルSuicaのアプリからグリーン券を購入することができます。この場合の料金は上記と同一です。
ちょっと上級者向きですが、「必要事項を入力しておき、入線してきた列車の空き状況を見て、グリーン車を使うかどうかのファイナルアンサーを出す」という直前までの引き延ばしができるのもモバイルSuicaの利点ですね。
車内で購入する
これは最終手段であって、日常的にやってはいけない方法です。グリーン券を車内で購入することもできますが、下記の金額になります。
営業キロ | 平日 | 休日 |
50kmまで | 1,040円 | 840円 |
51km以上 | 1,260円 | 1,060円 |
すべて260円増しとなります。公式には「事前購入を促すため」とか「車内精算の手間賃として」などと言われていますが、まぁ基本的には「キセル対策」でしょうね。
たった一駅の利用でも1,040円かかることになります。
たまにアテンダントさんが巡回にこないことがあるのも事実で、バレない可能性に賭けてグリーン券を買わずに利用する不届き物がいたわけです。そいつらへの抑止効果を狙っているのでしょう。
グリーン定期券を購入する
なんとセレブな方法でしょう。グリーン車に乗り放題になるグリーン定期券を買ってしまえば、毎回買わなくて済みます。
ちなみに発売できるのは普通定期券の区間内のみとなります。料金は区間により細かく変わりますので、えきねっとで調べてください。
JRE POINTでも入手可能
グリーン券は買わずに「ポイントから交換」という手段でも入手できますよ。
1枚600ポイントで入手可能
実はグリーン券はJRE POINTで交換して入手することができます。
1枚600ポイントで、どこまで乗っても同一です。
よって、「休日50kmまで」を除き、JRE POINTでの利用が最もオトクということになります。

こんな感じで相当数のポイントが貯まっちゃっている人も多いと思います。1ポイント1円以上の価値を生む交換先として人気なので、ぜひお試しください。
駅ビルでポイント使います!って言ってる人、たまに見ますけど、どうせ使うならこっちの方がオトクですからね。
(注)私も駅ビルで期間限定ポイントが切れそうなときに使うことはあります。
交換当日に使うならモバイルSuica活用
ここで注意点が一つ。
交換する際にグリーン券を登録するSuicaを選ぶのですが、通常のSuicaの場合、受け取ることが出来るのは交換翌日以降となります。交換当日にすぐに使うことは出来ません。
一方、交換先をモバイルSuicaに指定すると、交換直後に受け取ることが可能になります。
ここはぜひ、モバイルSuicaの活用をご検討くださいませ。
期間限定で400ポイントになることがある
普通列車用グリーン券へのポイント交換は、期間限定でさらにオトクになることがあります。
これはすごいですよ。過去に1枚=500ポイントを実施していたことはあったのですが、400ポイントは過去最大の値下げ幅です。
営業キロ | 平日 | 休日 |
50kmまで | 780円 | 580円 |
51km以上 | 1,000円 | 800円 |
↑これが、全部まとめて400ポイントですから、キャンペーンが始まったらどんどん使わせていただきましょう。
特に51km以上利用する場合は、半額以下の水準になりますのでオトクです。
このキャンペーンは2021年夏に初めて実施されたのをきっかけに、秋冬にも追加実施、2022年夏にも再実施され、さらに2022年冬にもまた実施。2023年夏にも実施。今後も実施されることが期待できますね。
なお、期間中に申し込んだグリーン券情報は、そこから30日間有効です。例えば8月31日(キャンペーン終了日)に400ポイントで引き換えておけば、キャンペーン終了後の9月中も使えます。たっぷり引き換えておきましょう(期間限定ポイントは注意)。
まとめ
首都圏を走る普通列車用グリーン車に使える「グリーン券」は、JRE POINTから交換ができます。
ポイントを活用してガンガン使っちゃいましょう。
JRE POINTについて詳しくは
>> こちら
普通列車グリーン車については
>> こちら
受け取り時の注意点をまとめたブログもこちらで書いていますので、ご参考ください。
普通列車用グリーン券のルールは「購入した場合」でも「Suicaグリーン券」でも(ほぼ)同じです。乗換のルールや、このルールを逆手に取った活用方法は下記をご参考ください。
また、最新のグリーン車情報もご参考ください。
ではまた。