東急田園都市線の終点の方まで行くと「南町田グランベリーパーク」というキラキラした駅名を見かけます。昔は公園しかなかった南町田地区を、東急の手によって整備し全世代が楽しめる街に発展を遂げました。急行を含むすべての種別が停車する同駅周辺には、スヌーピーのモニュメントが至る所にあります。鶴間公園もリニューアルされていますので、子連れでも楽しく過ごせるエリアです。
南町田グランベリーパーク駅とは
東急田園都市線の駅です
南町田グランベリーパーク駅は、東京都町田市にある東急田園都市線の駅です。
どこかで聞いたことのある行先”中央林間”に向かって突き進んでいくと、終点のちょっと手前にあります。
もともと「南町田」という駅だったのですが、周辺の再開発とともに駅もリニューアルされ、今の駅名になりました。とはいえ…
「南町田グランベリーパーク」というキラキラネーム。
何かを思い出します。
キラキラネームも簡単に受け入れられました
JR山手線新駅の名称「高輪ゲートウェイ」に非難の嵐が巻き起こったのは記憶に新しいでしょう。天下の山手線に”ゲートウェイ”だと?と思うのも無理はありませんでした。
きれいな円形の路線図に突如として現れた違和感だらけの駅名に、なんの悪気もなく自己満足に浸っていたJRへの不満が爆発していましたね。
その後に現れた「南町田グランベリーパーク駅」です。
(注):南町田グランベリーパーク駅の開業(2019年)は高輪ゲートウェイ駅(2020年)よりも先ですが、後者は駅名発表のタイミングが早かった(2018年)ため、上記記事のように表現しています。
もともと南町田だった駅名をわざわざ変更し、満を持しての登場に「東急ぶっこんだな…」という声も聞こえてきました。
私も外野ながらにヒヤヒヤしましたが、実際にはそんなに叩かれることはありませんでした。
思い返せは、東急田園都市線はもともとぶっこみ気味の駅名が多かったですね。
つきみ野、すずかけ台、つくし野、あざみ野…などといったひらがな混じりの駅名は当たり前。たまプラーザというひらがな+カタカナも登場。これが50年以上も前の話で、年号が2回も変わった今となってはすっかり定着しているどころか、全く違和感がありません。
地名の略し方は人それぞれ・世代それぞれですが、偶然が重なると「ニコタマからたまプラ」などと、真顔で言われます。
とりあえず、そんな空気感がまかり通っている田園都市線にいまさら「南町田グランベリーパーク」が現れても誤差範囲。
むしろなんか楽しそうな何かがあるんだろうなと思わせる作戦は見事成功しているんじゃないでしょうか?
「じゃあ何があるの?」
ということで、南町田グランベリーパーク駅に行ってみることにしました。
駅構内の様子
全ての種別が停車します
かつての南町田駅。
南町田グランベリーパークの前身であるグランベリーモールが開業する前までは、周辺には何もない田舎駅の一つでした。
グランベリーモール時代を経て、今では一大拠点に発展。
長~い駅名ですが、
開放感のある2面2線ホームには、急行を含むすべての種別が停車します。
地元の人が使うだけの小さな駅から、遠方客も訪れる一大拠点になりました。
これはもう、駅名を変えて当然ともいえるでしょう。
スヌーピーが駅構内にいる
おわかりいただけただろうか。
スヌーピーミュージアムも開業しており、そのご縁でスヌーピーがホームにもいます。
本来はペット用の専用ゲージに入っていただく必要がありますが、南町田グランベリーパーク駅のスヌーピーに限り、野放しが黙認されています。
雨の日も風の日も、南町田グランベリーパーク駅の下り方面のホームで出迎えてくれています。
令和版・忠犬ハチ公とも言えるでしょうか。
それにしても、高い天井に立派な跨線橋。東武の車両まで来てくれて…
私事ながら幼少期はこのあたりで過ごした身として、当時では考えられないほどの変化に感慨深くなります。
改札口のようす
気付けば駅から出ずに長い時間がたっていました。
感慨深くなっている場合ではございませんね。
せっかく来たので外にも出てみることにしましょう。
改札はこじんまり。
周辺に大規模施設がある割には遠慮がちな改札口ですが、ラッシュで大量に押し寄せるタイプの駅ではないのでちょうどいいのでしょう。
…長い。笑
「鉄道が見えるカフェ」がある
駅舎の中に「タリーズコーヒー南町田グランベリーパーク店」が入店しています。
混雑する店舗ではありますが、運よく窓側の席を取れればラッキー。
直下を発着する田園都市線の車両を真上から楽しむことができます。
南町田グランベリーパークのようす
繰り返しになりますが、かつてこの場所にはグランベリーモールというショッピングモールがありました。
その施設を改装し、名前もちょっとだけ変えたわけですが、
なるほど、立ち入れば納得。
モールと言うより、パークがふさわしいです。
周辺の鶴間公園もエリアに含めて、日光を浴びながらお散歩しましょう。
って感じなので「パーク」が似合いますね。
レジャー施設が充実
クライミングやスヌーピーミュージアム
お店が色々と並んでいる中に池やロッククライミングがあったり、遊び心も充実。
至る所にスヌーピーがいます。好きな人にはたまらないでしょうね。
スヌーピーミュージアムという博物館もあるので、行ってみるのもいいかもしれませんね。
ちなみに博物館は大人2,000円と少々お高め。
前売り券を買うことで1,800円になりますので、来館を考えている方は早めのご検討をおすすめいたします。
しあわせは変わらないともだちがいること。
鶴間公園もリニューアル
鶴間公園自体はジュラ紀からあるのではないかと思うほど歴史の長い公園ですが…
その鶴間公園もリニューアルされています。
遊具が充実。
雨のために誰もいませんでしたが、晴れていれば大盛り上がり必至でしょうね。
地面を見るとこんな柔らかいチップが埋め尽くされていて、転んだり多少の高さから落下しても痛くない過保護タイプな公園で好感度高しですね。
ここにもいらっしゃいます。
小さなお子さんはショッピングに付き合ってばかりでは飽きちゃいますので、ご家族にとって優しい公園がすぐそこにあるのは心強いですよね。
東横イン南町田がオープン
2024年になり、ついに「東横イン」がやってきました。
東横イン南町田がオープンし、宿泊できる街へと発展したのです。
東横インがあるのはグランベリーパークとは駅を挟んで反対側の保土ヶ谷バイパス沿いになりますが、徒歩3分で到達することが可能なので便利ですよね。
バイパス沿いで、車で利用するのも便利という立地ですね。
帰りもラクラク
別記事でも紹介していますが、当駅は東急田園都市線を走るすべての種別が停まります。
データイムでも15本/時やってきますので、パッと帰るのにも便利ですよね。
ただし、気を付けなければならないのは大井町線直通の急行です。
この急行は7両編成なので、停車位置には注意が必要です。また、渋谷方面にはいきません。途中の二子玉川駅で向かい側のホームに停車中の各駅停車に乗り換えれば行けますが、その各駅停車は混雑しがちなのでオススメではありません。最初から田園都市線の急行を使いましょう。
まとめ
南町田グランベリーパーク駅を利用し、以下の知見を得ました。
- 旧・南町田駅がリニューアル
- 田園都市線の全種別が停車
- ホームで犬(スヌーピー)が出迎えてくれる
- 隣接の鶴間公園もリニューアル
行ったことがない方はぜひ、お越しくださいませ。
ではまた。