常磐線特急「ひたち」(E657系)にベビーカーを持ち込むならこの座席がおすすめ

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鉄道
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常磐線の特急ひたち・ときわに使われる車両E657系には、座席をうまく選べば、比較的大きなベビーカーであっても畳まずに車内に持ち込めます。ポイントは「最前列」。子連れ乗車を100回以上経験してきた筆者が、列車の進行方向と最前列の座席番号なども含め、ご紹介します。

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特急にベビーカーを持ち込みたい

子どもを連れて公共交通機関で移動するのは大変ですが、ベビーカーを畳まずに持ち込むと他の人に邪魔にならないかと心配ですよね。

特に子どもが寝てしまったとき、ペットボトル6本分の子どもを片手で抱っこしながらベビーカーを畳んで乗車するのは、体力的に厳しいだけでなく、危険も伴います

基本は畳む(重要)としても、いざというときに畳まなくても乗れるようにするには、座席選びが重要になってきます。

E657系という車両

さて、常磐線の特急ひたち・ときわにはE657系という車両が使われています。

シンプルにかっこよく、横から見るとちょっとかわいいE657系は、子どもの心をつかむこと間違いなし。車内も快適なので、仕事や観光で利用する大きなおともだちにも人気がありますが…

ただ、この列車はあくまで首都圏と茨城・福島・宮城を結ぶビジネス特急であり、子ども大歓迎の観光列車とは事情が異なります

子どもを連れて乗るのであれば、乗車する側の準備も必要なのです。

ベビーカーを持ち込むとこうなります

検証したベビーカー

我が家で使っているベビーカーは「エアバギー」というシリーズの3輪タイプ。

一般的なベビーカーに比べてサイズは大きめですので、特大サイズでない限りは本記事の内容をご参考いただけるものと考えます。

※画像をクリックすると楽天市場で詳細をご確認いただけます。

座席は最前列

子どもを連れて乗るときは、必ず最前列を取るようにしています。代表的な理由を上げますと、

前の座席が倒れてこない

前に座席がないため、リクライニングが倒れてくる事態が起こりえません。

一人で乗るときはむしろリクライニングを倒してくれたほうが視界が開けるので好ましかったりするのですが、子どもを連れている場合は絶対的な空間体積が必要です。

ベビーカーを持ち込む場合は特に重要なファクターとなります。

テーブルが大きい

最前列の座席についているテーブルは巨大です。

後ほど説明しますが、ベビーカーを窓向きに座席に突っ込んだときに、子どもが使うのにもちょうどいいサイズ感です。

前の座席を蹴らない

子どもがやりがちで、車内トラブルの原因にもなりかねないのが座席キック

蹴られた方も落ち着きませんし、子どもが蹴ってしまうのではないかとハラハラしながら過ごす親も落ち着きません。前に座席がなければその心配もいりませんよね。

窓に向けて突っ込む

最前列であれば、ベビーカーに子どもを乗せたまま窓に向けて突っ込むことができます。これができるのは最前列のみです。

他の座席で突っ込んでしまうと、前の人がリクライニングを倒せなくなりますのでやめましょう。最前列のみの特権です。また、通路に車輪や取っ手がはみ出していないかも確認してください。他のお客さんの転倒事故の原因となる要素がないか、利用者の責任で確認してください。

最前列の席に設置されている巨大なテーブルを出すと、ベビーカーに座ったまま横向きに使用することができます

大人の足元は我慢

そんな感じで、子どもはベビーカーに乗ったまま快適に過ごすことができますが、大人は少し我慢の時間になります。

足元がベビーカーに占領されるので、隙間を見つけて収めるしかありません。

まぁ、子どもがいない人にとってはただの地獄のように見えますが、親にとっては座れるだけでも幸せだったりします。たぶん、このページを見ている人には共感してもらえると思います。

座席位置の情報

前方座席はどっちなのか、予約の時にわからなくなることがありますよね。

そうならないために、下図の情報だけ頭に入れておいてください。

上野方面に向かう場合

号車番号、座席番号ともに小さい方が前方となります。

仙台方面に向かう場合

号車番号、座席番号ともに大きい方が前方となります。

予約時は画面表示に騙されないで

指定席券売機で発券する際は進行方向が矢印で表示されることが多いです。えきねっとで座席指定する際にも、リニューアル後には進行方向が表示されるようになりました。

仮に画面上に進行方向が表示されない場合があっても、必ず座席番号から直接判断するようにしましょう。

注意点

いくつか注意点も書いておきます。

2席を占領する

ベビーカーを突っ込むことで2席を占領することになります。両親と子どもで乗る場合であればもとから2席確保されているため問題にはなりませんが、親1人で乗車する場合は注意が必要です。

隣席が予約で埋まっている場合はもちろん、車内が混雑していて立ち客が出ているときなどは、諦めてデッキに立った方がいいかと思います。

そのような状況にならないよう、空いている電車をチェックして計画を立てることが重要となるのですが、お金で解決する方法もあります。

JRの規則では「幼児は無料、ただし座席を占有する場合は小児運賃・料金が必要」とされています。逆に言えば、ベビーカー上の幼児に対して小児運賃と小児料金を支払えば、プラス1席確保できる、ということになります。

出費は増えますが、平日のラッシュ時間帯に重なりそうな場合は2席押さえましょう。

ちなみに人数を超える数の座席を予約することはできませんので注意ですよ。極端すぎる非常識な例ですが、子どもがいるからと一車両すべての座席に対して小児運賃+小児料金を支払って確保してしまい、2人で貸切旅行を楽しむようなことはできません。あくまで同伴する人間の数までとなります。

赤色ランプが突然青になることも

車内では、座席上のランプの色によって、空席なのか予約済みなのかを判断することができますが、表示に若干のタイムラグがあります。黄色のランプ(まもなくお客様が来られる)を飛び越えて、いきなり青(お客様が乗ってくる)になることもあるので、油断できません。

やはりここでも、空いている電車を選ぶことや、子どもの分の座席確保が重要になります。空いていれば隣席が埋まることは滅多にありませんし、混んでいても確保していれば怖いものはありません。

おまけ)ガラガラ特急「ときわ81号」

ときわ81号は2022年3月まで存在した「上野始発」の下り特急列車です。現在は廃止になっています。

ベビーカーを使って乗ることが多いのは特急「ときわ81号」です。

この列車は平日夜のラッシュ時間帯に座席数を確保するために運行される上野始発の特急で、30分おきに発車する「ひたち」「ときわ」の間に設定されています。

土休日にも同じダイヤで運行されるのですが、利用者が少なく、ほぼ貸し切りになります。東京ディズニーランドで遊んだあとに帰るのに便利で、パークに年間パスポートが存在した時代にはよく利用しました。

もし、ベビーカーを使って旅行するのに不馴れで心配がある場合は、空いている特急を狙って利用するようにしましょう。

まとめ

ベビーカーを特急ひたちに持ち込む旅行について、以下の知見を得ました。

  • たたんで乗るのが大前提(重要)です

そのうえで、たたまずに乗れる方法として、

  • 最前列を確保すること
  • 座席を確実に確保したいなら子どもの分の運賃と料金を支払うこと
  • 横向きに突っ込む場合は通路側の安全配慮をすること

などが重要であることを記載しました。

ではまた。

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