2010年12月4日、八戸までだった東北新幹線が新青森まで延伸されました。当時の様子が写真で残っていたので紹介します。
新青森延伸までのこと
2010年12月。
当時の東北新幹線は八戸までの運転で、青森や北海道方面に向かうためには、八戸で東北本線に乗り換える必要がありました。八戸ー青森間はJR線として営業。青い森鉄道は八戸駅までの運転でした。
今は函館本線で「ライラック」として活躍するJR北海道の特急車両も「スーパー白鳥」として青函トンネルを越えて八戸に乗り入れていました。JR東日本からは485系が函館に乗り入れました。
新青森延伸当日の様子
2010年12月4日、延伸の日を迎えます。この日は大宮駅から下り4番目の列車に乗車しました。
おなじみのカウントダウンです。この後、「E5系はやぶさデビューまで」(2011年3月5日)のカウントダウンをすることになります。
大宮駅の駅名標に現れた見慣れない「新青森」の表示を見つめる人も。当時は「はやぶさ」ではなく、「はやて」としての運転でした。
この日初めて「新青森」の表示を出したE2系新幹線「はやて」は、定刻に出発。しかし、当日は強風の影響で運休する新幹線が多く発生しました。
盛岡駅までは秋田新幹線と連結して進みます。今では「はやぶさ・こまち」の組み合わせですが、当時は「はやて・こまち」でした。
今ではE2系が新青森駅に乗り入れることがないので、この車内表示を見ることもなくなりました。
開業したての新青森駅にE2系が入線。今では見られない光景ですね。
新青森駅の在来線ホームでは
新青森駅自体は新規開業ではなく、もともと奥羽本線の駅として営業されていました。この日から特急が停車するようになり、北海道に直通する「白鳥」も新青森発着となりました。
青森駅と新青森駅の間に限り、特急の自由席を乗車券のみで利用できる特例が設定されました。開業当日は乗客が自由席車両に殺到し、遅延する場面もありました。
北海道方面の列車は新青森が始発駅となります。写真は485系。
あれから10年が経ち、話題の舞台は新函館北斗に移った…と思いきや、青森駅が新しい駅舎になるなど、まだまだ進化しているようです。
進化すれば、いままでの景色は見れなくなります。
今回の記事の写真はすべて、もう肉眼では二度と見ることのできない光景を載せています。
これからも日常を写真に収めて、後世に少しでも残していけたらいいなと思います。
ではまた。